考える時間は天引きして確保せよ
日々浮かぶアイデアや、なんとなく把握している方向性などはアウトプットしてまとめる時間を確保する、という話
今月末にホテルに缶詰めとなり、今年の総括と来年以降の活動の方向性をまとめる予定である。
一人合宿と称したこのような時間はかれこれ2年程、半年スパンで実行している。コロナ禍以前は、一泊二日や1日ガッツリと方向性を定めるセミナーに参加し、参加者の気配を衆人環視として利用して実行していたのだが、ここ2年はホテルにこもり、粛々と一人でまとめる時間にあてている。
小さな変更事項や取り組みはその都度実行しているが、日々の情報収集や経験から発生する問い、疑問などは定期的に吐き出してやらねばどうも気持ちが悪くなり、一気にまとめ上げる時間はかなり重要と感じている。
そして今まさに一人合宿に向けての資料を整理している段階なのだが、およそ半年ほどかけて集めた資料や付箋を貼った本をもとに、なぜそこが引っかかったのか、赤線を引きメモを書き留めたのか、少し前の記憶とともにさかのぼっているのである。
普段から仕事や生活のなかで生まれた気づきはスマホのメモ機能に残すようにしている。ほとんどはこのnoteによって処理されるのだが、その気づきが固有のビジネスのものであったり、公に公表することがはばかれる内容であるものは大事に保存して合宿の際に深く掘り下げては自分なりの解をみつけに行くことにしている。
以前は気づいたこともなんとなく覚えているようにしているくらいではあったが、この気づきを深掘りする作業の重要性に気が付いてからは揮発せぬようにメモをしてストックする習慣が身についた。
今思えば流されていった気づきのタネは無数にあり、もっと早くこの行動の習慣化ができていれば人生も仕事ももう少しマシになっていただろう。しかし過ぎてしまった時間はしかたがない、これからの時間を濃密に過ごすことで補填するほかないのだが、補填の一部であるこの一人合宿も目的が明確でなければただの休暇になってしまう。
せっかく天引きして確保した時間、有意義に過ごさなくては価値はない。各人の状況にもよるだろうが、まったく人とかかわらずまる一日の時間を過ごせるというのは意識して環境を整えなければ実現しないのだ。
集中力や克己心のある人なら週末の自宅でも実行できるだろうが、私のような煩悩の塊は残念ながら自宅ではその都度誘惑に負け、集中力は切れ、充電と称して居眠りを始める始末なのである。
ホテルでの合宿でも危うくくつろいでしまう可能性もあるので、到着後はテレビに布をかけ、カーテンは閉めてベッドには横にならないように自分を罵るような言葉を書いた紙をベッドの上に置いておくのである。
そして、今の準備の総量が当日の怠け癖には効くのである。ここまで準備してホテルで自堕落な時間を過ごすわけにはいかない、という状況を自身で作ってしまうことで回避を試みているのだ。
今月末、無事に実行できれば来年の視界が晴れる予定。こうした取り組みが自己満足にならないよう、その後の行動に反映させていく所存である。
多忙な生活の中で意識して考える時間を確保する。現状が改善されないのはそうした時間を天引きできていないからだ
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