見出し画像

【詐欺】あなたを騙す人間の見た目は「誠実」かもしれない

どこにでも一定の割合で存在する人を欺く人間。そんな人間からの被害を避けるには自分自身が賢くなるしか選択肢はない、という話

知り合いのまた知り合いによる話。つまりわたしとは縁遠い人の話であるが、同じ建設業界ということで耳に入ってきた。

夢のマイホームを建設中、それは起こった。着手金数百万円を担当営業マンに持ち逃げされた、というような内容である。



着手金を現金で払うようにお願いされ、多額の現金を営業マンに支払い、そのまま逃げられたということなのだが、そもそも今どき着手金を現金で支払うにしても、その場合、その会社の隔離された部屋により、立会人などの第三者が同席するのが常識だ。

それを自宅で手渡しし、領収書は後日郵送ということだったらしいのだが、地方の田舎で起きた事案だったゆえ、その辺はゆるい感じだったのかもしれない。



幸いにもその建設会社の会社が被害を聞きつけ、全額保証した上で家の建設は責任をもって請け負うようなので一旦は安心だが、手法は違えどこのような営業マンや従業員による詐欺行為や着服、横領などは珍しい話ではない。

そのほとんどが個人による借金かギャンブルや夜の世界へのつぎ込みなどによる不毛な支出であるが、お金に困った人間の所業は簡単に常識を超えて人への心を無にしてしまう。



「自分さえラクになればいい」この考え方が根底にあり、はじめは少額の金にビビりながら手を付けるが、そのうち感覚は麻痺し、金額はどんどん大きくなる。

そんな努力せずして得た金は、やはりまた不毛な支出として消えていくことになり、その人間の性根を入れ替えなければその負のループは終わることはない。



少し前に似たような事案として、知り合いの経営者から自社の経理の人間による着服の話を聞いたが、その金の使い道は自身が入れ込んでいるアイドルへのいわゆる「推し活」に充てられていたのだそう。

経営者としては大事な会社の利益がそんなものに使われてはたまらないだろうが、冒頭の建設会社においてもしっかりと会社の資金の流れを把握しておけば損失は防げていただろう。



従業員の私生活や趣味嗜好まで管理するのはむずかしいだろうが、わたしの今まで見聞きした経験からすると、ギャンブル、異性、異常な物欲が引き金となりよからぬ方向へ行動を起こしてしまう傾向にあると思う。

常識の範囲で満たしている人がほとんどだと信じているが、一定の割合でその範囲を度を越して欲する人がいる、というのも事実であり、会社はそれをもリスク管理のひとつとして対策を講じなければならないだろう。



いずれにしても、消費者としても見た目が誠実であろうと、親しみやすかろうと簡単に人を信用してはいけない。金に困っている人間にかぎってその辺はあざとく演出してくるもの。

あなたを騙す人間は「いい人」の皮をかぶって近づいてくる。

多額の支払いには慎重に。心配なら人に相談することも有効



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?