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世界の本屋~「本は魂」見所いっぱいドイツ編~

※この記事の内容は2015年4月14日のものです。

書店巡りが好きな人って、結構いますよね。かくいう筆者もその一人。
さて、日本にも様々な特色ある書店がありますが、海外の書店ってどんな感じなのでしょうか。

「世界の本屋」はそんな疑問に答えるべく、実際に海外の書店の様子をリポートします。今回はドイツ書店の様子をお伝えします!

ドイツでは「本のない部屋は、魂のない身体のようなもの」と言われるほど本は身近な存在。現に、大きい駅の中には必ずといっていいほど書店が入っていました。

この記事では、筆者がドイツで回った十数件の書店のうち、特徴的だった4店舗を紹介します。

隠れ家気分!半地下のお店ÄSTHETIK

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おしゃれな雑貨屋が並ぶストリートで見つけたのは、こちらのお店。「BOOKSTORE」という文字に足を止めてみると、道に埋まったような窓からたくさんの本が見えて、「え、ここ本屋さんなの?」と気づきます。

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天井が低めの店内は、あまり大きくないながらもベストセラーから子供向けの絵本まで充実したラインナップ。そして、おしゃれな店内ディスプレイが目を引きます。店内に花が飾ってあるのも、日本ではあまり見られないですよね。日本の書店よりも立て掛けて置かれている本の数が多い印象でした。

アート系書籍が充実!modulor

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「ドイツ文具」の記事でも紹介した画材店modulor。この中に併設されている書店も、見ているだけで楽しい空間でした。特徴的なのは、アート系・DIY(Do It Yourself)系の本が多く取り扱われていること。

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折り紙の本や、イラスト練習帳など日本の本も多く並んでいました。画材店の方には折り紙も売っていたので、そちらで折り紙を買い、本屋で折り紙の本を買って実際にやってみるなんてこともできちゃいます。

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ちなみに筆者はベルリンの名所が飛び出してくる絵本を購入。自分が旅した観光地が可愛らしいイラストで描かれているので、自分用のお土産に最適です。

トイレまで本だらけ?!古書店BÜCHER

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ベルリン郊外の一角で見つけたのが、古本屋BÜCHER。

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ふらりと立ち寄ってみると、とにかく本の数に圧倒されます。天井につくまで、壁一面の本棚に本が並び、入りきらなかった本が床に積み重ねられています。

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自分のカバンが当たって本の山が崩れるのではないかと冷や冷やしていると、さらに驚くべきことが。トイレの中まで本がぎっしり。いったいこの空間は……。というか、この中の本も売り物なんですよね……?と尋ねたかったのですが、怖くて聞けませんでした……。

本の山に囲まれた中で店番をしていたご主人は、これまた本棚に埋め込まれたコーヒーメーカーで淹れたコーヒーを優雅に啜っていました。古書店の店主というとおじいちゃんのイメージがあるのですが、意外と若い気さくなお兄さんでした。

○○は絶対買うべし!大型書店Hugendubel

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Hugendubelは、大都市に店舗を構えるチェーン書店。筆者はフランクフルト店を訪ねました。

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大都市の大型書店というだけあって、広くて階数がある!地下にはカフェブースもあり、本を読みながら食事をしたり、コーヒーを飲んだりすることができます。

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目を引いたのが、マンガコーナー。「Comic」ではなく「Manga」と本棚に書いてあるのです。ワンピースやNARUTOといった海外でも人気と言われている漫画だけかと思いきや、「進撃の巨人」などの比較的新しい作品から「神風怪盗ジャンヌ」などの少しマイナーな少女漫画作品まで、品ぞろえも豊富。

ちなみに、MangaコーナーはHugendubelのような大型書店だけでなく、駅の中の書店にもあり、ドイツではMangaが浸透しているんだなと感じられました。

さて、筆者にはここを訪れたある目的が。それは……Hugenubelオリジナルのエコバッグ!日本でも紀伊国屋書店などでオリジナルのエコバッグが売っていますよね。

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Hugendubelのエコバッグはデザインもおしゃれで丈夫で機能的。それがなんと、50セント(日本円で約60円ほど)というのだから驚きです。ドイツでお立ち寄りの際はぜひ買ってみてください。お土産を持ち帰るのにも重宝しますよ!

日本でも身近な存在である書店だからこそ、見比べると様々な違いが見えてきます。違いの例として、日本の書店はPOPが多くにぎやかな売り場なのに対し、ドイツはすっきりとしたディスプレイである点が挙げられます。

海外旅行の際には書店をのぞいてみると、その国の文化を違った視点で見ることができたり、新しい発見があったりして楽しい思い出の1つになるのではないでしょうか。

(本サイトはこちら:https://gaku-yomu.com/2015/04/14/1046)

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