終末京大生日記

現在京都大学で情報学を勉強していました。大学生活・社会人生活の記事など。 面白いと思っ…

終末京大生日記

現在京都大学で情報学を勉強していました。大学生活・社会人生活の記事など。 面白いと思ったらぜひいいね・フォローお願いします🙇 最近ネット掲示板作りました。https://colorful-wall.com/board/boards/

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楽しいことを探すのって結構難しい【終末京大生日記26】

 今回は趣味について書こうと思う。大学院というのは常に孤独と共にある場所である。我々は小学生から大学生の時には友人と公園で遊んだり、部活動をしたり、少なくとも5人くらいの単位の同い年の人と毎日交流する機会があったはずだ。ところが、大学院にもなるとそうはいかない。まず、研究室に所属する同い年の学生というのは2, 3人程度しかおらず、そもそも1人になりやすい。また、研究の忙しさは人によって違うし、バイトなどで生活リズムも違う。つまり、毎日同じメンバーで集まるということが全くできな

    • 学生の貧富の差について【終末京大生日記47】

       私が小学校を卒業する際、特に何の疑問も持たずに家の近所の中学校に進学した。それが普通だったし、それ以外の選択肢があるとは特に思わなかった。中学校に進学すると、小学生のときに同級生だった子達が何人かいなくなっていることに気がついた。どうやら国立や私立の中学校に進学したらしい。そこで初めて、私は中学受験というものが存在することを知った。しかし、私は中学校の頃は成績が良く、県内で一番進学実績の良かった県立高校に特に苦労もなく合格できたため、わざわざ中学受験をする意図がよく分からな

      • 京大の卒業式について【終末京大生日記46】

         京大や京都のニッチな話をすると面白がってくれる人がいるみたいなので、今回も少しニッチな話をしよう。  私は京都大学で、主に情報学、つまりプログラミングやアルゴリズムを学んでいたのだが、この分野は入学時の学生の知識量の差が非常に激しい。医学部に入学する前の高校生で解剖を行ったことがあるものは皆無だろう。また、建築学科に入学する前に図面を引いたことのある高校生もほとんどいない。大学の内容というのは教えるのに設備が必要である場合が多くそれらは高校では実施できない。  しかしな

        • 出町柳のパン屋について【終末京大生日記45】

           出町柳の「柳月堂」というパン屋が閉店した。私が京都を離れる直前の3月のことだ。  柳月堂と私の付き合いは長い。2018年、私が大学に入学した初めの月から私は柳月堂の存在を知っていた。京都のパンの相場は大体、菓子パンなら一個200円程度で、さらに上京区、中京区、下京区などのパン屋となれば普通に300円とかはするだろう。  私の実家の近所のパン屋などは菓子パンひとつ150円程度なので、大違いである。しかし、京都の高級なパン屋たちの中、柳月堂だけは異才を放っていた。なんと、出

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        楽しいことを探すのって結構難しい【終末京大生日記26】

          MAXCOFFEEの味【終末京大生日記43】

           今日はパソコンの環境構築が終わらずに残業をしてしまった。最悪だ。私は帰り道、パソコンを見すぎて目の奥に残っている眩しさと、頭を使いすぎたせいで生じた頭痛を感じながら、夜道を彷徨っていた。頭脳労働の後は何か甘いものが欲しいと思い私は帰り道、家の近所の自販機に立ち寄った。パイナップルジュースは少し子供っぽいだろうか、ロイヤルミルクティーは140円もするのか、などと考えていると、ふと、懐かしいMAXCOFFEEのパッケージが目に入った。  私が子供の頃から変わらない、レトロな茶

          MAXCOFFEEの味【終末京大生日記43】

          不動産屋について【終末京大生日記42】

           突然だが、3月に東京に引っ越した際、ハズレの不動産屋に当たってしまった。私は一人暮らしをするのは初めてではない。京都で一人暮らしをする際も、京都駅近くの不動産屋を利用したが、そこの店員さんはまだ10代だった、右も左も分からない私に丁寧に部屋を案内して受験の話などを聞いてくれた。  管理会社も、蜂の巣ができたり、水漏れが起きたり、何か問題が起きるたびにやすアパートなりに対処をしてくれた。退去をするときも少し床に傷はついていたり、壁紙に傷があったものの、通常費用の範疇と、高額

          不動産屋について【終末京大生日記42】

          成績で順位をつけることについて【終末京大生日記41】

           さて、今回は生徒に順位をつけることについて書こうと思う。  私の通っていた小学校は他の学校と同じように、主に学期の終わり頃に、国語、数学、理科、社会のテストをしたり、漢字の50問テストを行っていた。そこでは点数はつくものの、誰が一番だったか、100点をとったかは特に発表されることもなく、そもそも順位をつけるという風習はなかった。私は成績が良く、100点を取ることに自己満足していたため、その当時はそのことに疑問を感じることはなかった。  私は中学生になった。中学校では順位

          成績で順位をつけることについて【終末京大生日記41】

          人生の主役になりたい【終末京大生日記40】

           就職してから、人生の主役になれていない気がする。平日は毎日朝から夕方まで仕事をし、週末は資格試験の勉強。  うーんどうしようか、資格試験の勉強は統計検定準一級までとったらひとまずやめようかと思う。しかし、Kaggleなんかもやった方がいいだろうし、これから半年程度は仕事で忙殺されそうである。  先日、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」みたいな名前の新書を見かけた。今の自分はその状況にかなり近いと思う。仕事と資格に時間を奪われて自分の人生を生きられていない。これが搾

          人生の主役になりたい【終末京大生日記40】

          「自分の教科書」を作れ!【終末京大生日記39】

           さて、相変わらず労働をしている私でございますが、本日はミーティングの手配をするようにと言う指示が入った。社会人として一人前になるために今後ミーティングの手配を毎度するようにとのことだ。  まあ、そうなんだろうが、言って仕舞えば単なる雑用である。中学生から欠かさず毎日少なくとも8時間は勉強し京都大学に合格し、大学院にまで進学したのに、たかだか年収数百万で雑用をやらされる始末である。  こんなことなら医学部に進学すればよかったかな、、  AIで世界を変えたいなんておもって

          「自分の教科書」を作れ!【終末京大生日記39】

          東京観光しました【終末京大生日記37】

           さて、ゴールデンウィーク最終日。みなさんいかがお過ごしでしょうか。私は元気です。  昨日、家族が東京に来て一緒に観光をしてきました。初めはまずは上野を回りました。特に美術が好きでもないので適当に空いている展覧会に入りつつフラフラ歩いていると、東京芸術大学が「大吉原展」なるものを開いていました。そこで、おじさんが「吉原やったらいいか〜」とTPOにあった発言をし、これを回避。しかしながら、私はインターネットで事前にこの展覧会のことを聞いており、興味があったので、本当は行ってみ

          東京観光しました【終末京大生日記37】

          東京についてあれこれ【終末京大生日記36】

           4月から東京に住んでいるわけだが、やはり日本の首都たる東京について思うことがあったので記述していこうと思う。  私の地元には大学の選択肢も就職先の選択肢も多くはなかったが、関東には全て揃っている。いい中学、高校、そして大学もあり、企業もあらゆる業種が揃っている。(メーカーは地方多めかもしれないが)関西にも多くの中高そして、大学があったがやはり東京の方が勝る。  さて、東京には学校や企業が揃っており、美味しい飲食店や、楽しいレジャー施設などもたくさん揃っている。一方、私は

          東京についてあれこれ【終末京大生日記36】

          京大を卒業して【終末京大生日記35】

           桜も全盛期を終え、徐々に葉桜に移行する今日この頃、みなさん、お元気でしょうか?私はちょっとだけ元気です。私は今、京都を離れ、東京で就職をしました。「勉強できても結局サラリーマンかよ」諦めるのが半分、「東京が自分の死に場所じゃないぞ」思う強い気持ちが半分。そんなこんなでやっています。  このブログには私の脳にぐるぐる回り続ける言葉たちを書き留め、それ以上考えないようにする意味もあり、私も新生活3週間目に入ってきついこともあり、誰かに読んで欲しくて久しぶりにブログを書き綴って

          京大を卒業して【終末京大生日記35】

          受験勉強について(数学編)【終末京大生日記34】

           具体的な勉強法の第一回は受験生が最もつまづくであろう数学をテーマに行っていきたいと思う。  大学受験生にとって数学はまさに鬼門という感じだが、大学受験における数学は頭のよさよりも要領の良さを試す科目だと思う。私はバイトで中高生を指導していたことがあるが、頭のいい子になってくるとしばしば、自分が考えた非常に効率の悪い解法にこだわってしまうことがある。私は、「その解法だと複雑になるから、時間もかかるし多分計算ミスするよ」と言っても、彼らは自らが自らの意思を持って考えている感覚

          受験勉強について(数学編)【終末京大生日記34】

          受験勉強について(情報収集編)【終末京大生日記33】

           さて、33回目にしてようやく受験勉強の話をしようと思う。受験勉強の情報を提供するにあたり、読者に注意して欲しいことがある。それは統計的に情報を見ろということである。つまり、少数の情報や強くバイアスがかかった情報に影響されて受験をしてはいけないということである。  具体的にどのような行為がNGか書いていこうと思う。まず、少数の情報に影響されてはいけないことを説明する。例えば、有名大学に合格した先輩が1人いたとして、彼または彼女の話を全て真に受けて合格を目指すというのはよくな

          受験勉強について(情報収集編)【終末京大生日記33】

          ポストのチラシについて【終末京大生日記32】

          今回はちょっとしたことについて書こうと思う。私の住んでいる部屋のポストにはよくチラシが入っている。大抵はいらないチラシなので、溜まってきたら数ヶ月に一度の頻度で紙袋に入れて捨てている。まあ、1, 2回程度なら気にならなかったのだが、捨てるために紙袋を準備する手間もあるし、重要な書類がチラシに埋もれて見分けにくくなるため、年月が経つについれてポストに入れられるチラシに苛ついていた。  そんなことを考えていた頃、私は、自分のポストにチラシを入れているちょうどその現場に居合わせた

          ポストのチラシについて【終末京大生日記32】

          死者と生存バイアス【終末京大生日記31】

           よくX(ツイッター)などで帰還した軍用機の破損部分の画像を出して、生存バイアスの話をする。つまり、コックピットに攻撃が当たると帰れないため、帰還した飛行機は全てコックピットに攻撃を受けていない。そのデータから、コックピットには攻撃を受けないと判断するとミスリードですよという感じの話題である。  「まあそれはそう」、という感じだが同じことが自殺者についても言えるのではないかなと思った。当たり前だが、世間では生きることが正当化されていて、死のうとする人がいたら助けようという考

          死者と生存バイアス【終末京大生日記31】