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教師をやっていると2%いいことがあるよ

毎日仕事をしている中で、どのくらいいいことがあるか。
100%のうち、98%は「疲れた」「大変」「ツライ・・・」というであると思っている。

毎日、膨大な仕事量に追われているのだ。
学校に着いた瞬間から仕事が始まっている。そして、子どもたちがかえって一息ついたと思えば、事務仕事、授業準備、行事準備、会議など。
本当に大変な仕事だ。

そして、どんなにがんばったとしても、「98%は報われない」。
報われないというのは、がんばった結果が返ってこないという意味だ。

毎日一生懸命授業準備をして、「先生、楽しかったよ!」と感想をもらえたり、子どもたちがイキイキと過ごしていたりするか。する先生もいるだろうな。私は授業準備も少ししかできない。というか、無理。準備をしても、イキイキしないことなんかよくある。

トラブルのない日があるだろうか。いや、ベテランはあるかもな。私は、ほとんどない。何かしら、トラブルや、問題、指導はいつもあるものだ。だって、子どもなんだからさ。

子どもの成長?
担任の言葉で子どもが変わったのか?
そうとは限らないだろう。
もしかしたら、親の言葉かもしれない。
たまたま見た動画で子どもの心が変わったかもしれない。
教師の影響なんて、微々たるものだと思う。

1年の最後の日。「先生ありがとう!」「先生大好き!」
そう思われたらハッピーだろうな・・・そんなこと、ほとんど、ない。
いや、全くと言っていいほどなかったかな・・・
言われてみたいものだ。

さて、これは自分のせいか?自分の人間性?指導力不足?努力してないから?
そうかもしれないな。

いや、ちょっと立ち止まってほしい。
そもそも「教師は報われない仕事」と思っておいた方がいい。

子どもの成長は後になって表れる。
10年、いや20年後にやっと形となって表れるかもしれない。

学習指導はすぐに出るだろう。
うまい教え方でやったら、○○ができるようになった!
教師も子どもも大喜びだ。

しかし、生活指導、生徒指導はそうはいかない。
特別支援的な指導が必要な児童生徒だったらなおさらだ。

指導をしてもしても変わらないものだ。
「他人は変えられない」これは大原則と言ってもよいだろう。
小さいうちは変えやすいのかもしれないが、
生まれたときから持っているその子の特性がある。
さらに自分自身が「変わろう!」と思っていない限りはその子は変わらない。

もう一度言う。
なかなか人は変えられない。
成長は後になって表れる。

すぐには変わらなくても、我々が指導していることは無駄ではない。
しかし、成果を求めるあまり、がんばりすぎるのもよくない。

大事なのは「ほどほどに」がんばることだ。
がんばりすぎて、自分の身も心もぼろぼろになっては本末転倒だ。

そして、「いつかできるようになる」と念じることだ。

運が良ければ、報われる。
たまたま良いことがあって子どもや保護者から感謝される。

それは、100%のうち2%程度にすぎない。
しかし、その2%を拾って、貯めておく。

教師とはこういうものだ。


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