見出し画像

T2がいる授業の難しさ・何か言われたら嫌だよね

例えば、T2がいる授業で、こんなことがあったとする。
T2で入っている講師が、子どもたちの前で叱った。
それは、担任にとって「それは叱ることではないだろ」となる内容だった。
担任(T1)は違和感があったが、スルーした。
後にT2から「あの時は担任が真っ先に叱るべきだ」と叱責を受けた。

はっきり言って、担任にとっては迷惑である。
何が迷惑か。それは、担任が叱られることだ。

そもそもT1もT2も「先生」である。
第一に、T2はT1の教官ではない。
T2は講師であれ、支援員であれ、サポーターであれ、教諭であれ、
「先生」であることには変わりない。子どもたちにとって先生だ。
だから、子どもたちのために授業をする。
時にT2は困っている子への支援にまわることが一般的だろう。
だが、研究授業やT1が「ぜひご指導ください」とお願いしている場合を除き、T2は口出しをしてはいけないはずだ。

こういう正論はあるかもしれない。
「お互いに授業を見合って、気づいたことを話していく習慣って大事だよね」
私にとって、このような職場は、間違いではないと思う。
ただ、この例の場合、言い方に問題があったはずだ。

正解がない教育だからこそ、言い方に気をつける

教育は、正解がない。
これは誰もが知っていることだと思う。
子どもたち一人ひとりみな、個性があり、それぞれ事情を抱えている。
それを完全に把握している(しなければならない)のが担任である。

だとすれば、T2から、指導について「〇〇するべきだ」というべき論は不適切になると思う。

しかし、残念ながら「他人は変えられない」
あきらめて、スルーするしかないだろう。
または、遠回しにT2に伝えることもありかもしれない。
だが、関係はぎくしゃくする可能性が高い。

T2との関係づくりは、極めて難しいと考える。
より柔軟に対応してくれるT2
T1を尊重して支援にまわってくれるT2

このような人を待つしかない。

結局指導は人それぞれ違うので

代表的なのは、「ほめる・しかる」論争。
近年かなり流行っているが、極論になるから論争が起こるのだ。
実際はかなりグレーな考えであることに変わりはない。

教師は、人それぞれ持っている価値観が異なる。
指導のマニュアルはない。
だから、他者の指導に口出しは避けるべきではないだろうか。

T1に何か言いたくなるT2

私は他者の指導に一切文句を言うことはない。
愚痴を吐きたくなったことはあるが、直接教師に言うことはない。

なぜなら、その教師の個性であるからだ。

しかし、言いたくなる教師はいる。
どのような例があるかを紹介する。

がまんできずに担任を責めるタイプ

一時の感情で。
「〇〇さんが勉強がわからず困ってましたよ!もっと〇〇してください!」
あえて「!」を使ったが、荒い口調でこのように言われたことがある。

これは感情のコントロールができていない状態だと思う。
まずは深呼吸などをして気持ちを静めるべきだ。
そして、他責などせずに自分ができることをするのが適切と考える。

T2として授業に入っているのなら、寄り添って声をかける。
そして、授業後にどのような支援をしたのかを担任に報告。
これで子どもも担任もハッピー。Win-Winである。

子どもの様子をただ伝えるタイプ

「〇〇さん、元気ないですね」
「〇〇さんは今日も机が散らかってました」

担任が気づかないだろうと思って報告してくれるのはありがたいが、
支援をして、その結果を伝えてくれるとありがたい。

私が考える「ありがた~いT2」

付け足すT2

T1が進めているときに、突然T2の一斉指導が始まる。
T1「それでは始めましょう!」
T2「はい、今先生が言ってくれたことなんだけどね~、じつは・・・」

これは意見が分かれると思う。
T2はフォローしてくれたのだ。
これは私としてはありがたいと感じることが多い。
しかし、「勘弁してくれ」と思う教師も多いだろう。

だからこそ、あらかじめ、T2が指導の付け足しをしていいか確認しておく必要があるだろう。

細かくほめる・認めるT2

これは非常にありがたい。
ほめる・認めるというのは子どもたちによって栄養だ。
担任の役目であることは言うまでもないが、
見えないところでがんばっている子どもに目をつけてくれるのはまさにT2である。

叱るT2

叱るのは担任の役目か?
賛否両論だと考える。
私は、叱ってもよい、と思っている。
教室にいる教師が、子どもたち全員を育てる。
だから、叱るも仕事の一つだ。

しかし、困ったことに、最近は叱ることでクレームが来る。
そのため、家庭環境を見定めて叱り方を変えなければならないのが現状だ。
「だめなことをだめ」というのは当然だが、
叱り方は様々ある。決して「ひいき」ではない。

担任にポジティブなことを言ってくれるT2

T1もT2も、同じ土俵に立って指導する教師であることには変わりない。
だから、ポジティブなことを言い合って、それでおしまい。
子どもの実態については冷静に、多角的に伝え合う。
教師自身の指導については、言わない。
言いたければ、相手を尊重するような表現に。
「~という指導もよいかもしれません」
「~をやってみましたが、、どうですか?」

まずは、こんな言葉で関係を築くことは必須だ。
「~~いいですね!」「〇〇さんよかったですよ!」
「今日もありがとうございました」

同僚と付き合うことは本当に難しい。

うまくいかずに、辛い思いをする。誰もが経験することだろう。
だが、同僚は、一生付き合う仲ではない。

距離を置いたり、スルーしたりして、なんとか対処していこう。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?