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池上彰が教える行動経済学 そもそも「経済学」と何が違うの?

『池上彰の行動経済学入門』こちらも重版出来!

『佐藤優の地政学入門』から抜粋して先日noteに掲載した、「アメリカの地政学」はご覧になりましたか? 

この『佐藤優の地政学入門』とあわせて、同日発売になりました『池上彰の行動経済学入門』も重版となり、「本物の教養シリーズ」どちらも即!重版となりました。ありがとうございます…!

さて、今回はそんな同書から、「経済学と行動経済学の違い」をご紹介します。

経済学と行動経済学の違いは何か?

~コロナ禍で私たちの消費行動はどう変わったか?~

新型コロナウイルスの感染拡大によって、私たちの消費行動にある変化が起きました。それはコンビニエンスストアよりもスーパーマーケットで買い物をする人が増えたことです。

コロナで外出する人が減り、近所のコンビニで買い物をする人が増えたかというと、そうではありません。以前であれば、仕事帰りの遅い時間にはもうスーパーは閉まっているので、コンビニで買い物をすませて帰宅する人がたくさんいました。ところがコロナで在宅勤務が増えると、時間があるため近所のコンビニより、少し遠くてもスーパーへ買い物に行く人が増えたのです。

同じ商品ならコンビニよりもスーパーのほうが安いうえに、在宅時間が増えて食品や日用品の消費が増えました。そうしたことから、コロナ禍でコンビニよりもスーパーの売り上げが伸びたわけです。

このようにコロナ禍は人々の消費行動を変えました。つまり条件が変わると、それまで当たり前だと思われていた行動様式が変わるということです。こうした実際の人間の動き方を踏まえて理論化したのが行動経済学です。そんな行動経済学は、言い換えれば「人間とは何か」を追究する学問です。そこが従来の経済学との大きな違いといえるでしょう。

次回に続きます!

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