池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は…

池田 千波留

MC、ラジオパーソナリティ、ライター。小学生の作文・読書感想文の講師。 「note」は仕事で発信した内容をまとめるのに使うつもり。 主なコンテンツ(増える可能性あり) ・Myスポットライト(舞台、芸能関係) ・季節を楽しむ ・作文、読書感想文 よろしくお願いします。

マガジン

  • 季節を味わう

    日本の自然や言葉の美しさについて、みのおエフエムの番組内で語ったことのまとめ。 主に、暦、季語、季節の花、季節の色について。

  • 舞台について語る

    大阪府箕面市のコミュニティFM みのおエフエムで番組を担当させていただいています。 舞台が大好き。 舞台に関して番組内で熱く語ったものを文字化して残します。

  • エッセイ原稿

    依頼を受けてお納めした原稿を、発注元に許可をいただいて掲載したもの。

最近の記事

行事・暦の俳句 7月(季節を味わう#0067)

世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事や暦をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催し・暦の中から私の好みで選びました。 【祇園祭・祇園会】 祇園祭は東京の神田祭、大阪の天神祭とともに、日本三大祭りに数えられていている京都の八坂神社の祭礼で、七月一日の吉符入りに始まり、三十一日の駅神社の名越祭まで、さまざまな行事が執り行われます。 祇園祭のクライマックスは山鉾巡行。長刀鉾を先頭に、豪華絢爛な山鉾が

    • 7月の季語「金魚」(季節を味わう#0066)

      世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【金魚】 金魚は鮒を観賞用に改良したもので、室町時代末期に中国から伝えられたといわれています。その後、日本で品種改良が重ねられ、出目金、琉金、蘭鋳など様々な品種が作られました。 ちなみに日本金魚の三大産地の一つに挙げられるのが奈良県の大和郡山。大和郡山の金魚は第5代将軍 徳川綱吉に仕えた柳沢吉保の子 吉里が甲斐の国から郡

      • 2024年7月の暦・行事(季節を味わう#00065)

        「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 7月(文月)1日(月) 半夏生  夏至から数えて11日目にあたる日。昔から、この日までに田植えを済ませていなければ秋の実りが減ると言われていて、農家にとっては大事な節目の日でした。関西には半夏生の日にタコを食べる風習がありますが、これは稲の根がタコの足のように張ることを願ってのことだそうです。 半夏生の食行事は地域によって違います。個人的には福井県大野

        • 6月の花・植物の俳句(季節を味わう#0064)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【百合】ユリ科の多年草。 ユリの歴史は古く、長い年月世界中で親しまれてきました。 聖書にもたびたび登場します。 日本では、弥生時代にはすでに存在しており、球根が食用にもなっていたことがわかっています。 もちろん食用としてだけでなく観賞用としても愛されていて、万葉集にもユリを読んだ句があります。 夏の野の茂みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものぞ 坂上郎

        行事・暦の俳句 7月(季節を味わう#0067)

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          行事・暦の俳句 6月(季節を味わう#0063)

          世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事や暦をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催し・暦の中から私の好みで選びました。 【入梅・梅雨入り(つゆいり・ついり)】 毎年6月11日ごろに当たるものの、必ずしもこの日から梅雨が始まるわけではありません。(今年の入梅は6月10日でした)ここから夏至の頃までが梅雨、雨が続くと気が滅入りますが、農作物にとっては恵みの雨です。この時期、いわしやアナゴなどの海産物

          行事・暦の俳句 6月(季節を味わう#0063)

          6月の季語「蛍」(季節を味わう#0062)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【蛍】 6月の闇夜に、青白い光を放ちながら飛ぶ蛍は美しく、神秘的です。 日本には蛍の名所が数多くあります。 大都市近郊でありながら自然豊かな箕面市では市内各地に蛍が生息しています。 特に明治の森箕面国定公園にはゲンジボタルが生息しており、毎年6月中旬から下旬に幻想的な灯りが見られます。 また「箕面ホタルを守る会」がホタル

          6月の季語「蛍」(季節を味わう#0062)

          2024年6月の暦・行事(季節を味わう#0061)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません) 2024年 6月(水無月) 5日(水)  芒種  二十四節気の一つ。「芒」は稲や麦など穂先にある硬い毛のことで、「芒種」は「芒を持つ植物の種を蒔く時期」ということ。実際にはこの頃にはすでに蒔き終えています。このずれは、二十四節気が中国の黄河流域の気候を基準にしていることから起こると言われています。 10日(土) 時の記念日  1920年(大正9年)に制定され

          2024年6月の暦・行事(季節を味わう#0061)

          初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

          「季節を味わう」では、第5水曜日にその季節の食材を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【粽(ちまき)】 うるち米や餅米などの粉を練ったものを笹の葉や竹の皮などで包んで蒸したもの。端午の節句に作って食べます。もとは茅の葉で巻いて食べたことから粽(ちまき)という名前になっています。 粽結うかた手にはさむ額髪  松尾芭蕉 ちまきを笹の葉でくるむ作業をしている女性が、ふと前髪をかた手に挟んで撫で付けた一瞬を切り取ったものでしょうか。 私などは粽と言

          初夏の食べ物の俳句(季節を味わう#0060)

          5月の花・植物の俳句(季節を味わう#0059)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【すずらん】すずらんは春から夏にかけて見ることができる植物。1つの茎から、名前の通り鈴のような形をした小さく可憐な白い花を、10個ほど付けます。 すずらんの花は他の多くの花と違って下向きに咲きます。控えめでナチュラルな姿が愛らしい上、すずらんは香りがとても良く、三大フローラルの1つといわれています。(あとの2つはバラとジャスミン) ちなみに すずらんは漢

          5月の花・植物の俳句(季節を味わう#0059)

          行事・催事の俳句 5月(季節を味わう#0058)

          世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。 【こどもの日】 5月5日。国民の祝日の一つで、端午の節句とも呼ばれます。 子供の人格を尊重し、子供の幸福を図る目的で昭和二十三年に制定されました。 子供の日小さくなりし靴いくつ   林翔 お子さんが誕生すると、ご家族はお宮参りや初節句など、さまざまな行事や節目ごとに喜びを感じること

          行事・催事の俳句 5月(季節を味わう#0058)

          5月の季語「風薫る・薫風」(季節を味わう#0057)

          世界で一番短い詩、俳句。 「季節を味わう」では、毎月第2水曜日に季語を一つピックアップ。 その季語が使われている俳句も紹介します。あくまでも私の好みで。 【風薫る、薫風】 五月は木々の緑が美しい季節です。 「風薫る」「薫風」は、緑の香りを運ぶ心地よい風のことを表現した季語です。もともと和歌では花や草の香りを運ぶ春風のことを意味していましたが、俳句では初夏の風の意味で使われるようになりました。 先生はふるさとの山風薫る  日野草城 日野草城は明治34年(1901年)生ま

          5月の季語「風薫る・薫風」(季節を味わう#0057)

          2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

          「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や行事をまとめます。 2024年 5月(皐月)1日(水) メーデー、八十八夜 「メーデー」はかつては「労働者の団結と主張の場」と位置付けられていましたが、現在は「働くすべての仲間の祭典」となっています。 「八十八夜」は立春から88日、暦の上での夏の始まりである「立夏」を数日後に控えて、夏の準備を始める日です。 3日(金) 憲法記念日  1947年(昭和22年)の5月3日に「日本国憲法」が施行されました。 4日(土) み

          2024年5月の暦・行事(季節を味わう#0056)

          宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

          みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 今月は宝塚ファンの間にちょっとした衝撃を与えている2024年 雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』のポスターについて。 いつものように芸名には敬称略で失礼する。 まずはポスターを見てほしい。⇩クリック ザ・ピンク! 背景も衣装も、散る薔薇の花びらさえもピンク、ピンク、ピンク。 とはいえ、ちゃんと品よく収まっており、とても美しい。 トップスター彩

          宝塚歌劇 2024年雪組『ベルサイユのばら フェルゼン編』ポスターに思うこと(2024年4月)

          4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

          「季節を味わう」では、毎月第4水曜日にその月の花・植物を詠んだ俳句をご紹介します。あくまでも素人の好みで選んでおります。 【藤】藤は山野に自生するマメ科の蔓性植物で、晩春に咲きます。「藤色」という色の名前になっているほど、美しい色合の花を咲かせます。小さな蝶々のような形の花が房をなすのが特徴。藤棚に仕立てて、垂れる花の様子を楽しみますが、風に揺れる様も風情があります。 藤は万葉の時代から歌に詠まれており、万葉集には26首収められていますし、『枕草子』第75段には めでたきも

          4月の花・植物の俳句(季節を味わう#0055)

          OSK日本歌劇団 天輝レオさんインタビュー(2024年 3月)

          みのおエフエムで毎月第4週目にお送りするコーナー『今月のMyスポットライト』は大好きな舞台やエンターテイメントを熱く語る時間。 2024年3月は、OSK日本歌劇団 天輝レオさんのインタビューをお送りしました。 北海道苫小牧市ご出身の天輝レオさんのお話が みのおエフエムのYouTubeチャンネルにアップされましたので、ぜひご覧ください(お聞きください)。 インタビュアーは、わたくし千波留です。 天輝レオさん インタビュー(YouTube)ブログ記事文字によるまとめは みのお

          OSK日本歌劇団 天輝レオさんインタビュー(2024年 3月)

          行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)

          世界で一番短い詩、俳句。 2024年度からは毎月第3水曜日の「季節を味わう」で その月の行事をピックアップ、関連する俳句をご紹介します。 さまざまな行事・催しの中から私の好みで選びました。 【都をどり】 「都をどり」は毎年4月1日から30日まで、京都祇園甲部歌舞練場で開催される舞踊公演のこと。明治5年、勧業博覧会の催しとして開催されたのが始まりで、現在では京都に春を告げる行事として定着しています。 都をどりでは、踊る人はもちろん、楽器演奏、謡もすべて女性が担当します。京都

          行事・催事の俳句 4月(季節を味わう#0054)