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2024年7月の暦・行事(季節を味わう#00065)

「季節を味わう」では、毎月第1水曜日にその月の暦や主な行事をまとめます。(全てを網羅するものではありません)

2024年 7月(文月)

1日(月) 半夏生

 夏至から数えて11日目にあたる日。昔から、この日までに田植えを済ませていなければ秋の実りが減ると言われていて、農家にとっては大事な節目の日でした。関西には半夏生の日にタコを食べる風習がありますが、これは稲の根がタコの足のように張ることを願ってのことだそうです。
半夏生の食行事は地域によって違います。個人的には福井県大野市に伝わる「半夏生の焼き鯖」に興味があります。想像しただけでおいしそう。

6日(土) 小暑

 二十四節気の一つ。小暑を迎えるといよいよ夏本番。本格的に気温が高くなります。

7日(日) 七夕

 五節句の一つ。
 結婚した彦星と織姫が、お互いに夢中になり仕事を怠けるようになったことを天帝がお怒りになり、二人を引き離し天の川の両岸に住まわせました。
しかし、嘆き悲しむ二人を不憫に思い、年に一度7月7日に会うことを許したと言われています。
 昔は織姫の名にちなんで、七夕には女子の裁縫の上達を願ったのだそうです。今は、書道、音楽、学習全般だけでなく色々な願い事を祈るようになりました。
 七夕の行事食はそうめん。細く長い麺を糸、または天の川に見立ててのことです。

15日(月) 海の日

 日本の国民の祝日の一つ。毎年7月の第3月曜日。
1996年(平成8年)に「海の日」が施行される前は「海の記念日」でした。
1876年(明治9年)7月20日に明治天皇が船による東北巡行を終え、横浜港に帰着したことを記念したことが起源です。
国土交通省によると「世界の国々の中で『海の日』を国民の祝日としている国は唯一日本だけ」だそうで、周囲を海に囲まれた島国ならではの記念日と言えるでしょう。

19日(金) 土用

 土用は立春・立夏・立秋・立冬前の18日間。春夏秋冬それぞれの季節の変わり目です。年に4回ある土用の中で、夏の土用だけが年中行事として親しまれているのは、暑さで体調を崩しやすいことから特に大切にされていたのかもしれません。
昔から「土用シジミは腹薬」と言われ、夏バテで低下しがちな肝臓機能を回復させるのにうってつけの食材だと、江戸時代の健康書に紹介されています。

22日(月) 大暑

 二十四節気の一つ。一年で最も気温が高く、暑さが厳しくなる頃です。

23日(火) 文月ふみの日

 7月の和名 「文月」と、毎月23日の「ふ」「み」が重なる日。毎年記念切手が発売されます。ちなみに今年(2024年)のふみの日にちなむ切手は84円、63円ともに郵便に関連のあるモチーフのイラスト。
 84円は郵便ポストや郵便配達車など大型のものが、63円は消印や計りなど小型のものが描かれています。
どちらもシール式で余白のイラストもレトロなシールとして楽しめそうです。

(2024年7月3日)


「季節を味わう」は大阪府箕面市のラジオ局 みのおエフエムの毎週水曜日午前11:30と午後8:40から放送しています。
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