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いつもこころに太陽と青空を

この詩を読んでみてください。

タ イ ト ル : な り た い

心がこわれるほど、
苦しくて、
やさしい言葉を掛けてくれる人探したけれど、
どこにもいない。
ふと思う。
探すような人間やめて、
やさしい言葉を掛けられる、
そんな人間になる。

教育力の原点-家庭学校と少年たち

北海道の遠軽という町に教護院北海道家庭学校があります。
そこで校長を務めた谷昌恒さんの著書『教育力の原点-家庭学校と少年たち』を読んでいて出会った詩です。
千歳の少年院に入っていた和規という少年が創りました。

ストレートに自分の心情を綴っています。
これからどう生きるのかをきっぱり決意しています。
彼の真っすぐさは、日々の生活に疲れ、どうしてあいつは俺のことを分かってくれないのかなどと愚痴まみれの生活をしていた私に反省を促しました。
すごい詩だと今でも思います。

人が何かに気づき、成長するとは、どういうことなのか?
この詩が、的確に表現しています。

谷校長が指摘するように、
和規君は、他人に否定され、拒まれ、絶望したのでしょう。
そして、追い詰められ、罪を犯してしまった。
それでも、また立ち上がり、違う自分になろうと決意しているのです。

決意した瞬間、和規君のこころに、北海道らしい夏の太陽の強い日差しが降りそそいだと思います。
その時、和規君が空を見上げると、一面の広大な夏空が彼の将来を祝福したでしょう。

私は、詩の技巧に関して、何も知りません。
しかし、高名な詩人の作品より、和規君のそれは私を大きく変えてくれました。

読書する喜びとは、こういうところにあるんですね。

この本を読めばあなたも知識人になれるみたいなお手軽読書論で、このような教育実践本が、紹介されることはないでしょう。

それはさておき、生きることに困難を感じている皆さんに、励みになればと思い、書いてみました。

陰極まれば、陽となります。
いつもこころに太陽と青空を持って生きようではありませんか。




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