見出し画像

メルマガ⑰【G-Ups の交流会のご報告】2023/02/24配信

G-Ups 公式メルマガ第17号

皆さま、こんばんは!

G-Upsからのお知らせです。

--今回のお知らせ内容--

①G-Ups交流会のご報告

 (次回の予定)

②G-Upsの会員募集

=================

①G-Ups交流会のご報告

先日2月17日(金)

「G-Ups交流会 ~SwimmyダイアローグVol.4~」を開催いたしました。交流会の一部始終の内容を振り返りとして、報告いたします。

■--------------■

<題材にした記事>

https://growing-ups.org/from-infirmary/

■--------------■

<交流会の内容>

・自己紹介

・交流会

・全体共有、感想

■--------------■

<交流会での意見など(一部)>

・「体」という字に「休」という字が入っていて、休むことは体にとってとても大切なことだと改めて思いました。記事の中にある「休み方」がポジティブな感じで書かれていますが、「ズル休み」「サボり」と感じる先生もいました。また、「休むと周りに迷惑がかかっちゃう」と思ってしまい、家族の予定も含めて自分の予定を理由にして休むことがなかなかできない時もありました。

・「なかなか休みにくいのは、なぜだろう」と思った時に、「役に立たない人と思われるのが怖いんだな」と気づかされました。「役に立たなくてもいいじゃん」と自分の中で許可が出せるかどうかが自分の課題なのかなと思っています。

・基本的に保健室って休ませるところなのに、日本人としては休むことがネガティブに捉えられているから、「保健室で休ませて本当にいいんだろうか」とか「そこに行くってことはサボリだよね」にような雰囲気になってしまうので、「だとしたら保健室とは何のためにあるの?」という葛藤を感じます。諸外国の話を聞くと、「休むこと」はそれほどネガティブではないことに気づきました。

・保健室で何回か休んでる子どもに対して、養護教諭はゆっくり休ませてあげているにも関わらず、担任の先生が「なんでそんなに休んでいるんだ」と言う場面があると、養護教諭の先生はどう感じているのだろう、そしてこのようなことはあってはいけないと感じました。

・保健室が、「整える」や「リトリート」などポジティブな場所としてもっと認められてもいいのではないかと思います。体調悪い人としか行ってはいけないという雰囲気で保健室がある感じなので、保健室の名前を変えると面白そうだなと思います。

・年度末に皆勤賞を渡す風習があると思いますが、これは「毎日学校に行くことが美徳」みたいに感じられて、あまり良く思いません。休んだり保健室にいたりすると「サボっている」みたいに見られるのが好きではないです。休ませた方が、体も心も整って、次の日元気になり、生産性が上がったり、周りの子もハッピーになったりする気がします。

・「みんな我慢してるのに、君だけ休んでずるい」と思ってしまうのは、「我慢するのが美徳」、「耐え抜く、我慢して貫くことがかっこいいぞ」ということが日本の文化としてあるからだと思います。「私たちも我慢しているのだから君も我慢しろ」みたいな考え方が、大人や先生たちにもまだ残っている気がします。

・受験のことと関連して、ある一定の欠席日数を超えると受験に悪影響があるので、ある受験生があと数日休んだらやばい状態だったから、そうならないように何とか学校に来させていたこともありました。高校入試のことも変わらないといけないこともあると感じています。

・留年することも日本ではネガティブに捉えられていますが、ダメではないと思います。決められた時間を頑張って過ごして、たいして身につかないで卒業するより、時間はかかってもちゃんとやるべきことをやって次のステップに行く準備ができたら、それはいいと思います。そうしたら休みたい時に休めて、自己管理の力がつくと思います。

・1日の中で2回もしくは2時間来たら「早退扱い」される学校もありました。でもその場合、親に迷惑をかけることになるから2回目は我慢して授業を受ける場合が多かったです。真面目な子どもの中でも「本当は休みたい」と思っている子もいるのに、「早退、欠席になるのはいや」「サボりだと思われる」と思って休むことに壁を感じてしまう状態になっているのではないでしょうか。

・養護教諭は、怪我の手当てが以前から主な仕事としてありますが、ここ10年ほどの間で、教員養成課程などでメンタルヘルスや教育相談のことも学んでいくことが増えています。若い世代の養護教諭はその知識やスキルを持っている先生は多いですが、年配の先生の中には独自で学ばれている先生もいるようです。

・初任者の時の学校では、荒れてたという理由もあったせいか、子どもが保健室に行く際に「保健室入室カード」に先生のサインをもらって行かなきゃいけなかったということを思い出しました。子どもたちや先生にとっても居心地のいい場所であってほしいなと思いました。

■--------------■

<参加者からいただいたご感想>

・保健室をテーマにして、深く話せて面白かったです。積極的に休むことの大切さを改めて感じました。にこさんの文章表現や感性が素敵です。またお話したいと思いました。(akiko・小学校教諭)

・保健室から大きく社会全体のことが見えた交流会でした。「長時間労働が当たり前」「しんどくても我慢するのがいい」と考えられてきたのは、「みんな同じペース・同じやり方で」と教育されてきた背景が深く根付いているからだと思います。それがともなって、しんどくて本当は休みたいのに、休むことがネガティブなこと、休んでしまったら周りに迷惑が掛かってしまうこと、「ずる休み」だと周りから批判されることにつながってるのだろうなと思います。また、「皆勤賞がすばらしいこと」「学校は休まず来るのが当たり前」という考え方が改善されないと、欠席日数が多くなったら不登校扱いされてしまっては、「学校って何するところなんだ?」と根本的な疑問が生まれてきます。休むことも、学習することも、自分のやりたいことをやれることも「自由」であり「権利」だと思います。まずは学校現場から、大人も子どももその権利をお互い大事にしようという姿勢が出てくれば、社会は変わってくるだろうと思います。(マック・個人事業主)

・保健室から見た休むことへの社会的課題を多方面から意見交換できて学びになりました。(にこ・元養護教諭)

・保健室について考えたこと、その視点で教育をとらえたことがなかったので、すごくいい機会でした。深まりというか、既存の教育に対する感覚も磨けたかなと感じます。(かじたろ・小学校教諭)

■--------------■

<次回のG-Ups交流会の予定>

次回第5回は、3月10日(金)20:00~を予定しております。詳細につきましては、後日メルマガでお知らせいたします。

★次回もお楽しみに!

=================

②G-Upsの会員募集のお知らせ

G-Upsでは随時会員を募集しております。

G-Upsの会員になっていただくと、様々なイベントに無料で参加することができます。

友人やお知り合いなどで、子どもの教育に関する思いや経験を生かして、一緒に教育の改善に携わってみたいという方やそれにご興味のある方に声をかけていただければ嬉しいです。

◆ 会員募集の動画

https://youtu.be/KpUVmHaW3YU

◆会員登録フォーム

https://forms.gle/Pj8BSu55qNUk1X5E9

◆G-Upsリンクページ

https://peraichi.com/landing_pages/view/growingups

===================

ーーあと書きーー

 先日の交流会に参加してくださった皆さま、本当にありがとうございました。

 メルマガを読んでいただいている皆さまは、保健室や養護教諭の存在や目的について考えたことはありますか。それについて記事に3つ書かれてあります。怪我の手当てはもとより、私は、今後子どもや先生のメンタルヘルス、心の居場所としても、欠かせない存在だと思います。

 私自身、若手教員の頃、校務や学級経営、生徒指導などでうまくいかないことが多かったです。メンタルも壊れかけの状態だったように思います。その時、僕の様子に養護教諭が気づいてくれ、相談に乗ってくださいました。私は辛いこと、悩みをすべて吐き出し、記事にある通り「大丈夫よ」と最高の手当ての言葉を掛けてくださり、何度も救われました。

 「休むことの意義」や「休むことに対する捉え方」を見直すなど、今回の交流会での多くの意見も含め、人の心に寄り添ってケアしてくれる存在でもある「保健室」というテーマから、目の前の社会的、教育的課題についてもっと考えを深めることができると感じています。

(G-Ups事務局 公式メルマガ担当 吉田達也)

===================

今回のお知らせは以上です。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

今後ともよろしくお願いいたします。

発信元:G-Ups 事務局

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?