令和の北前船 2022夏 DAY5-1 金沢まちあるき
↑前回の記事
前日福井から移動してきて金沢泊。
今回の旅では唯一連泊した場所なので、観光に買い物にじっくり歩いた街でした。
兼六園
9月11日(日)。
午前中は金沢まちあるき。
早起きして香林坊からお堀通りを歩き兼六園に行ってみる。
早朝開園中(この日は5:00-6:45)に入ると無料で楽しめる兼六園。
観光客はほとんどいなくて、金沢市民の方々が散歩をしている風景の中を歩いていく。
有名な灯籠の前も貸し切り状態で写真取り放題。
六つの相反する概念「六勝」を「兼」ね備えることから「兼六園」。歴代の加賀藩主たちが長い年月を費やして造り上げた庭園は、立地的にも城の真向かいの高台にあり、金沢城の別館のような広大だった。
金沢城公園
兼六園を出て、金沢城。
かつて巨大な堀があった場所は道路になっていて、その上に架けられた橋を渡る。
早朝なので兼六園同様、市民の方々がほとんどの静かな公園を散策。
さすがは加賀百万石、巨大な天守こそないが金沢城の広大さは圧倒されるものがある。特に、香林坊から兼六園へ向かうお堀通りから左手に見る堀と石垣が威圧感たっぷりだった。
明治維新後は陸軍の師団が置かれたり一時金沢大学がここにあったりしたらしいが、現在は公園として整備され建物も復元が進んでいる。
初見には分かりにくい場所にあった前田利家像も見物できて大満足。
鈴木大拙館
朝食食べて再び香林坊から兼六園方面へ。
兼六園周辺の徒歩圏内に著名な観光スポットが集まっているので、
とても観光しやすい街、金沢。
雨が多いと聞いていたけど着いてみると快晴で、午前中から道民にはなかなか厳しい暑さ…。
観光名所に事欠かない街とはいえ、
「21世紀美術館」も「茶屋街」も団体色が強くて20代ひとり旅向けじゃないなーと思ったので少し歩いて鈴木大拙館。
鈴木大拙は金沢出身で、『禅の研究』などの著書で知られる世界的な仏教哲学者。
単なる記念館に留まらず、来館者自身が思索する場として利用することを目指した非常に洗練されたデザインの空間。
鈴木大拙は今でいうお悩み相談のように来訪してくる人々に対して、頷き熟考して傾聴した末に「分からん」と返すのが定番だったそう。これは決して突き放しているわけではなく、「自分はどうしたいのか」を相手にしっかり考えさせるためだった、と。
今回、多くの史跡や記念館を巡り古の人々の生き方に触れる度に膨大な量の情報を受け取ってきたけれど、最終的には「自分はどうしたいのか」に戻ってくるような気がしている。
その思考過程で、古の人々から背中を押されている、と信じたい。
金沢いろいろ
歩いているだけでも楽しい金沢。
せっかくなのでいろいろ載せてみましょう。
伝統工芸の街、ということで訪れてみたいスポットでしたが、
展示替えのため休館中…ということでお隣の石川県立歴史博物館へ。
「金沢=加賀百万石」のイメージが強いですが、こちらでは原始時代から戦後に至るまでの石川県の歴史を幅広く展示。
戦国時代の一向一揆や、加賀藩の参勤交代の規模の大きさ、兼六園の成立過程から能登半島のお祭りまでいろいろ楽しめます。
今回は車旅ということで、午後からは金沢周辺の街を巡りました。
次回は「DAY5-2 金沢だけじゃない」です。
今回もありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?