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2018年12月の記事一覧
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クリスマスの詩です🎄🌠
〈大人になったわたしたちの枕元に
日々を運んできてくれるのは
いったい誰のしわざ?〉
詩「贈りもの」文月悠光
*「婦人之友」2018年12月号掲載のミヨシ石鹸さんの広告に執筆🎁
毎月、裏表紙広告欄に〈洗う〉をテーマに詩を書き下ろしています✍️
過去の詩は、ミヨシ石鹸さんFacebookページでも公開中🌠
https://www.facebook.com/mi
【劇中詩】この街へ来たことが正しく思えるように
この街へ来たことが
正しく思えるように
私はわたしを演じてきたんだと思う。
ありのままの私じゃ誰も欲しがらないから
鍵をかけて、その場所をあとにした。
それでも私は
ほんとうの名前を忘れたことはなかった。
いつか きみは
きみ自身を取り戻せるだろうか。
羽ばたきの数だけ
わたしの嘘は増えていった。
誰でもよかった。
わたしがいなくても
誰かがわたしを演じてくれる。
失う勇気もないくせに
み