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日本代表おめでとう

圭佑はスタジオからのみ意地悪な質問に悩んでいた。それは本田の中では誰がMVPかみたいなものでした。ヘッダ画像をお借りしています。

前回

そのような質問はマジでエンタメ全振りすぎて、矢部の人格を疑いたくないんだけど矢部も矢部で自分がその場にキャスティングされたのであれば、気難しいとされる本田からその番組ならではの一発を引き出さなけりゃならないみたいな使命感もあったんだろうなと察せられる。

つまりベテレ(AbemaTV)およびサイバーエージェントが悪いわけです。尖ったネット番組を造りたいなら、もう圭佑とアナと槙野だけでいいと思う。中途半端にスタジオに矢部を連れてきたら、矢部も自分が何十年とバラエティやサッカー番組を続けてきた実績を求められていると判断してしまうでしょう。アイドルがいたらアイドルにも話させないとならない。

中途半端に地上波みたいに色気を出してどうするというのか。本田と槙野のストイックな解説でほい、閑話休題にスタジオ~~~じゃないんですよ。

ただ、圭佑自身も槙野も意地悪な質問ですよ、、と身をかわしてはいましたが、三苫さんと名を挙げたようにぼくも堂安律がすごいし田中碧もいかれてると思ったものの、三苫の神経が凄まじすぎて怖い。

それはあのライン際を諦めないでフィールドをド直線に駆け抜けて球拾いに行く思考力・運動神経・体力・センス・予測実行力……挙げればきりがないんだけど、そのすべてが彼には備わっていて、それをやろうと思った。

で自分がゴールを決められないから誰かに託さなければならない。ぼくは三苫を凄いと言った圭佑を責めるなんてことは考えられない。森保一含めて全員が勝ち取った闘いの結果だったから。それをわかってて圭佑が出した答えだから、まさか鬼の首を取ったように扱うなんてことはできない。ぼくも同じことを思ったんだから、もうどうでもいい。

ぼくは三苫がどうやって、どんな壮絶な人生を歩んできたらあの境地に達することができるのかと恐れおののいてしまった。三苫のあの判断と実行力がなかったら、誰も今日という日をこのような気持ちで過ごすなんてできなかった。

それも彼らのホームである人種にとっては時差が激しい時間帯だった。職の業にしろ学業にしろ、朝おそろしく早く起きて観てから出かけるなんてちょっと大変だと思う。特に現代ではSNSなんてやってて当たり前で、市井の声が直(ちょく)で届いてしまう。

ぼくは有名人とか公式アカウントのリプライ欄を見る行為はこの世の地獄の一端であると思っているので何があっても観ないんですが、彼らが何かを言う場合、そういうことを伝えてしまう可能性がある。

それにワールドカップのハッシュタグなんて乱立レベルじゃないぐらい表記ゆれが激しい。カタールが非人道的な国だからそれに対する警鐘を兼ねてワールドカップカタール2022とはしないハッシュタグがあったり、日本代表だったりサッカー日本代表だったりdaihyoだったりと……枚挙に暇がない。

そのどれかを観てしまえば、現地にいない仲間(つまり日本人のことだ)がどのようにその時間を迎えるかわかってしまう。ましてサッカーしながら携帯なんて見れない。相手はスペイン。そんな士気の中で彼らは生きていて、三苫含めてこんな事になってしまった。

イエローの多さはもう形振り構ってなどいないことを表していたと思う。もうすべてがここで終わってもいいという思いだっただろう。それは前回か前々回も書いたように、長友はじめとして声が枯れてインタビューに答えていたところからも感じられた。これまでのインタビューでは声がそこまで枯れている人を観たことがなかったと思うからだ。

長友は――――――ぼくはそんな事なくていいと思うけど――――――この先、今回のワールドカップが最後の代表とか考えたりするかもしれない。だったら年長者といいますか経験を持つ人間としてできることはなんでもする、自分が道化になって仲間をまとめられるならなんでもする、闘いもHPが残らないような闘いをする、そんな燃え尽きる直前の火の玉みたいに見えた。

その結果が堂安律のとんでもない打力に来たし、三苫にあんな決断をさせたし、三苫が信じた先に幼馴染の田中碧がいた。ぼくはドイツに勝った時点で、コスタリカに負けてもWORLD優勝レベルの闘いを見せてもらったと思えたのに、その上の結果を日本人が叩き出してしまった。

田中碧や堂安律をはじめ、今回の開始前にはひとりひとりの背景みたいな紙面にも目を通したんだけど、三苫田中が幼馴染だったなんて知らなかった。みとたなてえてえってやつですね。こんな科白死んでも口に出したくないけど(失礼だから)。

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