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オミクロンには何が効くの

※最終的な判断は専門機関の意見を参考にしてください。
※書かれた時点での情報から更新される予定はあまりありませんのでご注意ください。

結論は「はっきりはわからないけど焦らないながら、ヤバさはこれまでと同じかそれ以上だから必要以上に身を守らなければならない」というものです。ヘッダ写真をお借りしています。

オミクロンには「なんのワクチンが効くのか」が発見からひと月程度ではわからなかったという特徴があります。

で死んでしまった例をあまり聞かなかった。繁殖が恐ろしく素早く広く強力であるというイメージがやたら広まった。

当の南ア保険社ディスカバリーヘルスCEOはデルタより感染こそ早いが重症化は少ないのでは?と考えているようです。

インペリアル・カレッジ・ロンドンは重症化リスクがデルタ>オミクロンだけど、未ブースター層の抗体がどうせ弱まるから結果的には変わらないかも、という研究結果を12/22に出しました。

EUの欧州疾病予防管理センターはオミクロンが入院・死亡を増やすと発表しました。次回書きますがEUは母数が尋常ではありません。

オミクロンはこれまでと違うことが多すぎて怖いとされていますが、免疫細胞が「異物だから排除するものと判定すんぞ」と決める材料となる部位はそこまで変わっていない。

https://www.asahi.com/articles/ASPD95SMCPD9ULBJ00P.html

そのため少し舐められつつある世論を聞かないこともないですが、舐めないに越したことはない。少なくとも日本が取り入れている抗体カクテルつまり場当たり的な方法も今の所あまり効果がない。

例えばリジェネロン社のロナブリーブというカクテルは「オミクロンにはちょっと効果が下がるかも」という見解が同社からなされた。

個人的にデルタ級に怖がって正解だと思います。いつも書いていますが、後の時代でオミクロンの重症化能力がよわよわだったことがわかったらその時に笑えばいい。

オミクロンで死んでしまった人は、

アメリカとイスラエル

に一人づついる。

(CNN) 米テキサス州ハリス郡のヒダルゴ判事は20日、同郡の50代の男性の死因が~

https://www.cnn.co.jp/usa/35181182.html

「タイムズ・オブ・イスラエル」紙(12月21日)によると、南部の都市ベエルシェバのソロカ・メディカル・センターが、ワクチンを2回接種した上でオミクロン株に感染していた持病のある60代の男性(略)肺炎ではなく、基礎疾患によるものだと説明したとの報道もある。

https://www.jetro.go.jp/biznews/2021/12/f4d624ddcf3e69c2.html

現段階では最初にオミ(略)が見つかったとされる、

南アフリカ共和国

では感染数が落ち着いて18000/day……落ち着いている?死者は50人前後~1000人/dayで落ち着……

https://graphics.reuters.com/world-coronavirus-tracker-and-maps/ja/regions/africa/

ただこの死者は病理解剖みたいなものがされているのかどうかは不明だが何の株だったのかはわからない。

なぜカウントされていないのかどうかがわからない。人が多すぎて単純にいちいちオミクロンかどうか調べているなら治療に時間を遣うべきとされているのか、もう諦められているのかも知れない。

ファイザーとモデルナ

のSEOはそれぞれ、オミクロン出現当初、オミクロンに対してそれぞれ特徴的な見解を表明しました。

ファイザーCEOブーラはオミクロン対応型ワクチンは3ヶ月(2022/03)で造れると話した。

そして(いま造っているにもかかわらず)後発でリリースする予定の飲み薬がオミに効くんじゃないか、薬学的に面倒なことになるから(造れるとは言ったが)オミ専用はまだ考えなくていいんじゃないか、とも話した。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN07DIS0X01C21A2000000/

モデルナCEOバンセルは、我々が2回打ったワクチンはデルタの封じ込めはある程度できたが、開発当時に想定していた変異種への封じ込めよりはオミクロンに対する効果が低いように考えていると話した。

その理由として、ウイルスの表面にある突起のような部分「スパイクたんぱく質」に多くの変化が起きていることに、科学者たちが懸念を示しているためとしています。

これまでのワクチンではスパイク蛋白質を破壊なり無力化して、人体にひっついて繁殖させないようにしてたけどオミクロンはスパイク蛋白質の形がもっと異様な状態になってることが多く、形が違くて無力化できるかは楽観視できない。オミクロン専用ワクチンは数ヶ月経過しないと造れないと考えているようでした。

とはいえ、これは11/26ぐらいに存在が周知されたオミクロンについて12/1(モデルナ)や12/8(ファイザー)に尋ねているんだからどんな科学者だって答えようがない。

彼らの一言で株式が変動するレベル、つまり一国の首脳クラスにまでなってしまったため、滅多なことが言えないからそのような内容なのだとは思われますが症例が少ない上に時間が経たなきゃどんなふうに悪化するのかとか変容するのか又は立ち消えるのかの経過がわからないんだから、根拠のある発言を求めるほうが間違っているような気がしなくもない。

それでもエンドユーザとして企業の整合性を求めるべく、無理やり重箱の隅をつつくのであれば、ファイザーの発言のほうがいささか体裁を意識しているように見える。

アストラゼネカ

アストラゼネカも3回目接種でドカンとオミクロン耐性が得られるらしい。これは上記インタビューよりかなり後になってわかったため、それだけ薬学的根拠があるのでしょう。

https://nordot.app/846773487729246208?c=39546741839462401

最新のファイザーとモデルナ

ファイザーとドイツのビオンテックは12/8にファイザー製2回ではオミクロンに対して弱いと発表しました。オミクロン的な変異スパイク持ちを排除する実力は1/25ぐらいしかない。

https://www.bbc.com/japanese/59589315

ただ疑似ウイルス実験でも、2回目でも重症化を防ぎ、もし3回打てばこれまでになかった変異に対しても発症・感染自体を防げそうだとわかった。オミクロンのスパイクを蹴る抗体やスパイクがひっついた細胞を破壊する命令系統が体内に得られる。

またファイザーが造っている途中の飲み薬「パクスロピド」は発症3日以内に飲めば重症化による入院リスクを9割減らせる上に、オミクロンがウイルスをコピーするための酵素が活性化する動きを邪魔できるらしい。

モデルナは3回目だとオミクロン用の中和抗体が増える「かも」な段階。

かつモデルナをブーストする場合、量はこれまでの半分になります。ファイザーと同じく公費負担できるようになった。

そもそも11月末あたりの段階では、

・オミクロン
・3回目接種(ブースター)/交互接種するか否か/何ヶ月あけるか
・感染者数

という要件は全く別物として捉えるべきでした。ところがここへ来て、上の2つに関連性が見え始めた。段階としてはまだその程度であるように思えます。

現在、政府が持っている在庫の数は両社合わせて3800万回分。で多分この後すぐファイザーは相当数追加されます。

次回はそれ以外のワクチンや副次的に見つかった信用情報等について、になるかと思います。


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