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エッセイ

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#暮らし

ラサっと女神が

ラサっと女神が

こんなふうに言ってきた若い娘がいた。

「札幌って大都会ですよね!私のところなんてホント小さな街で、札幌は大都会過ぎて怖いです!」

そうか…
住んでいる者として、自分の街が大都会と思ったことはなかった。

学生時代、東京に出ていたこともあり、むしろ「程よい大きさの街」くらいの認識だった。
まあ、東京でも住んでしまえばしまったで、自分の住む街を「大都会だなぁ」などと意識などしながら暮らしてはいなか

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人生の句読点

人生の句読点

先日ある方と話をしていて、「なんか分かるな〜」と言い得て妙な表現を聞いた。

生活の中に『句読点』がない人がいると言うのだ。
その方は話の流れの中で、「そうね〜、なんだか見ていて句読点のない人って居るわよね〜」まあ、そんな感じだったように思う。
それを聞いて、なんだか妙に納得した。

所謂「メリハリがない」と少し違う感じで受け止めた。メリハリでいったら、こっちも頭の一つも下げたくなる。

人生の節

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冬はやさしく告げられる

冬はやさしく告げられる

この街には雪が降る。
そしてこの街の秋の終わりと冬の始まりは、初雪が告げる。

毎年11月も近づきこの時期になると、地元TV局の番組では、頻繁に初雪の話題がニュースとなる。普段の会話でも、やれ峠に雪が降っただの、雪虫を見ただのと話題にあがることが多い。
北の街で暮らしていると、雪は生まれた時から身近な存在だ。
そんな人々にとっても、この初雪だけは、毎年どこか新鮮な驚きと嬉しさがあるものだ。
年甲斐

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