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なぜかうまくいく人のすごい無意識(2018/10/20)/梯谷幸司(はしがいこうじ)【読書ノート】


内容紹介

「メタ無意識」が人生のすべてを左右する

ある実話をご紹介します。
私の知り合いにAさんとBさんがいました。
かつて金融危機が起こったとき、ふたりの反応には大きな違いがありました。
Aさん「誰かが損しているときは、誰かが儲けているはず。儲かるネタはどこだ!?」
Bさん「経済が冷え込むぞ。なにが起こるかわからないからじっとしていよう」
この違いはどこから生まれるのでしょうか。
ふたりにヒアリングしてみると、AさんとBさんは、現実をとらえる際の「前提」「思い込み」「フィルター」に大きな違いがあったのです。
何か大きなトラブルに見舞われたとき ・・・
Aさん「人生は思い通りにいかないから面白い!なにかチャンスはないだろうか?」
Bさん「やっぱり人生は思い通りにいかない。生きるって大変だ」
・・・と考えていました。
こうした「前提」「思い込み」「現実を視るフィルター」が、その人の思考、言葉、行動を規定します。この「思い込み」「前提」を「メタ無意識」といいます。
メタ無意識は世界を視るフィルターのようなもの。
じつはAさんはその後、大儲けをしてミリオネアになりました。
一方のBさんはサラリーマンのままです。
メタ無意識は潜在意識を入れる器みたいなものです。器次第で現実の見え方が変わってしまうのです。コカ・コーラを普通のコップに入れればコップの形に見えますが、ミッキーマウスの形のグラスに入っていたらミッキーマウスの形に見えます。中身は同じでも、入れ物が違えば、見え方は変わってきます。
この器(=メタ無意識)こそが、人生の中のさまざまな現実を作り出す思考などの前提となる「形・器」なのです。

メタ無意識はコントロール可能か?

多くの人は現実の内容を変えようともがきがちですが、現実が入っている器(=メタ無意識)の形を変えた方が、現実はたやすく変化しやすいのです。メタ無意識はいわば「無意識のクセ」。
意識がないだけにコントロールすることは容易ではありません。しかし、行動から逆引きして、自分の無意識のクセを知り、さまざまな手法によって書き換えること。それが可能であることがわかってきました。
本書では、このメタ無意識を14のパターンに分け、読者のメタ無意識を書き換えてコントロールするやり方を徹底的に解説しました。

ビジネスも健康も人生も、すべては「メタ無意識」しだい。

メタ無意識が整えば、年収も、ビジネスの成果も、プライベートも、望み以上の結果がおもしろいほど現れます。最初は慣れないと感じることもあるかもしれませんが、読みながら実践してもらえれば、効果のほどを実感いただけるはずです。

本書まえがき

はじめに
本書を手に取ってくださり、ありがとうございます。この本では、人生のあらゆる局面において「なぜかうまくいく人」になるための、ある心理技術を用いた具体的方法をお伝えします。
「ビジネスがうまくいかない......」「年収が上がらない.......」「恋愛、結婚生活がうまくいかない......」「健康に不安がある......」「お金がない......」
これらは一見無関係に思えます。ところが、原因はすべて同じなのです。
本書ではその秘密を解き明かしていきます。
あなたの周りにもいないでしょうか?
仕事、お金、恋愛、プライベート、あらゆる面で「なぜかうまくいく人」。
人生を我が物顔でどんどんと切り開いていく彼らと、平凡な人生を歩む人の差はどこにあるのでしょうか?
その答えが 「メタ無意識」です。
人間の心にはその人が認知し得ない「無意識(潜在意識)」があり、それこそが人 生に影響を及ぼしている......という話はみなさんどこかで聞いたことがあるでしょう。
私が本書で詳しく解説する「メタ無意識」はさらにその奥底にあります。メタ無意識があなたの根本的な考え方のベースとなり、言葉となり、行動となって、人生に影響を及ぼすのです。
メタ無意識はいわば「無意識のクセ」。意識がないだけにコントロールすることは簡単ではありません。ただし、行動から逆引きして、自分の無意識のクセを知ることはできます。そのことによって、無意識のクセを正して、人生を根幹から変化させる ことができるのです。
私は、コンサルタント、メンタルコーチ、カウンセラー、心理トレーナーとして30年以上活動してきました。ワーナー・エアハードが創始した「エスト」という自己啓発プログラム(ジョン・レノンやカーター大統領に影響を与えたといわれる)を用いた能力開発への参画をきっかけに、NLP (神経言語プログラミング)、 NLPを発展させたLABプロファイルといった技術、知識を駆使して、セミナーやセッション を実践してきました。
これまでコーチやカウンセラーとして、老若男女のさまざまな悩みを解決するお手伝いをしてきました。コンサルタントとして、経営の相談はもちろん、経営者のプライベートや健康上の悩みを聞くこともあります。現在は、メンタルコーチの育成をはじめ、東京大学大学院が私の心理技術の裏付けをするための研究をスタートしています。
のべ4万8000人の方の手助けをしてきたなかで、はっきりとわかってきたことがあります。
それは、物事がうまくいかないのはふたつの要素があるということ。
ひとつは「本当の自分で生きていない」こと。そしてもうひとつは「外部の状況に合わせて柔軟に自分の感情やふるまいを変えることができない」ということです。
そうした「物事がうまくいかない」を解決する鍵となるのが「メタ無意識」なのです。メタ無意識は人を存在させる前提となるもの。そして、人生に起きる現実を入れておく型のようなもの。その型の形次第で、現実に対する解釈・認識が変わり、脳の反応が変わり、呼び起こされる行動が変わり、人生が大きく変わっていきます。
多くの人は現実の内容を変えようとしがちですが、現実が入っている器(メタ無意識)の形を変えた方が、現実は変化しやすいのです。
このメタ無意識は、自分ではなかなか認知しにくい領域ですが、さまざまな手法によってアクセスでき、書き換えることも可能です。
「本当の自分で生きること」と「外部の状況に合わせて柔軟に自分の感情やふるまいを変えていけること」。このふたつのエネルギーを、「この命を何のために使うのか」 という目標で束ねて方向を揃えると、とてつもない馬力を発揮します。処女作『〝偽りの自分〞からの脱出』では、「本当の自分で生きること」についてお伝えしました。

本書では、「外部の状況に合わせて柔軟に自分の感情やふるまいを変えていく方法」 を中心に、言葉を使ってメタ無意識のパターンを書き換える方法を徹底的にお伝えします。
ビジネスも健康も人生も、すべては「メタ無意識」次第。
メタ無意識が整えば、年収も、ビジネスの成果も、プライベートも、望み以上の結果がおもしろいほど現れます。
勝ち負けや小手先のテクニックでビジネスをする時代は終わりました。
私は、メタ無意識の存在を熟知することで、誰もが自分の本質を生かしながら、思い通りに未来を切り開いていけると信じています。
最初は慣れないと感じることもあるかもしれませんが、読みながら実践してもらえれば、深く実感してもらえるでしょう。それではメタ無意識の世界へとご一緒しましょう

喜びの判断基準「他者基準」と「自分基準」
自分の行為がうまくいっているかどうかを判断するとき、他人からの賞賛を必要とするのが「他者基準」、自分のなかの確信やデータで判断するのが「自分基準」である。
あなたが料理人だとしよう。きっと、自分の料理をおいしいと言ってくれる人もいれば、おいしくないと言う人もいるはずだ。
このとき「他者基準」で「お客様がおいしいと言わなければおいしくない」と考えてしまえば、自分の価値観を放棄してしまうことになる。
そうすると、何をしたらいいかわからなくなってしまったり、他人に振り回されることに疲れて途中でやめてしまったりする。
また、誰かに批判されたとき、それを自分の人格と重ねあわせて傷ついてしまうこともあるだろう。一方「自分基準」の人は、さほどダメージを受けることがない。
行動の動機「義務型」と「欲求型」
何かをするとき、「やるべき」と考えて行動に移す「義務型」と、「やりたい」という気持ちで行動する「欲求型」の2パターンがある。
義務型だと、脳の苦痛系が働く。何をやるにしても義務感がつきまとい、「苦しいからほどほどにしておこう」とブレーキがかかることもあるだろう。
一方、欲求型は目的が明確で、脳の報酬系が働く。
報酬系の部位は新しいものを生み出したり、クリエイティブなことをしたり、想像したりするときに必要だ。
報酬系は心身をリラックスに導くが、苦痛系は心身を緊張状態にさせ、ストレスをためさせる。欲求型で行動する人の方が圧倒的に有利なのである。


第1章 なぜかうまくいかない

──その原因「メタ無意識」とは
自分で決めたA君と周りの基準で決めたB君の根本的な差
自信の決め手となる自己有能感と自己決定感
人間の意識には「顕在意識」「潜在意識」そして「メタ無意識」がある
「メタ無意識」はあなたの目に見えない看板になる
他人のメタ無意識を読み取るミラーニューロン
柔軟に変化して生き残りをかける遺伝子
人を超えた意識であり文化やルールが心=メタ無意識
その「あたりまえ」はどこから生まれましたか 成功者は「あたりまえ」が凡人と違う
「見えない何かに動かされている」という前提を取っ払う
「偽りの自分」を無意識に選んで生きてしまう原因

第2章 自分の「無意識のクセ」を知る14のパターン

自分の「無意識のクセ」を知る方法
パターン1 主体性【主体行動型・反映分析型】
パターン2 動機づけの方向性【目的志向型・問題回避型】
パターン3 喜びの判断基準【他者基準・自分基準】
パターン4 思考の方向性【過去基準・未来基準】
パターン5 動機づけの選択理由【プロセス型・オプション型】
パターン6 どちらを重視するか【人間重視型・物質タスク重視型】
パターン7 目的の焦点【目的基準・体験基準】
パターン8 現実の責任者は誰か【他者原因型・自分原因型】
パターン9 物事のとらえ方【悲観基準・楽観基準】
パターン10 判断するときの心理状態【分離体験型・実体験型】
パターン11 それは誰が決めたのか【義務型・欲求型】
パターン12 自己認識【限定的自我・絶対的自我】
パターン13 本気度合い【結果期待型・結果行動型】
パターン14 根本欲求【生存欲求・目的欲求】

第3章 うまくいかない真犯人「メタ無意識」を書き換える

「なんとなく」の五感情報にくっついた言葉で現実が変わる
成功脳のメタプログラムパターンとは
うまくいく人の14の成功脳パターン
貧困脳とミリオネア脳の違い
ミリオネアの人たちは何をハッキリさせているのか
徹底的に自分基準で考える

第4章 潜在意識を思い通りにコントロールするすごい方法

「お金は自分でコントロールできる」という前提を作る
望みを効果的に脳につかませる6つのステップ
意識を同一方向に向けるととてつもない馬力が出る
間違った「信じ込み」が形成されるプロセス
マイナス思考戦略ですべてを「想定内」にしておく──脳の海馬を調整する
潜在意識は手っ取り早く現実化する
潜在意識との約束は守る
記憶をやり直す
本当は恐ろしい中途半端な心理療法
ミリオネア脳の人は価値基準をハッキリさせている
「自信も感覚も自分次第」という前提に変えていく
願望を実現させるためには「頑張る」「努力」「目指す」は禁句
言葉と魔法は全く同一のものである
雑談のなかで相手の脳内ストラテジーをリサーチする
他人のメタ無意識を変える話法

第5章 あなたの人生をあやつる「言語」と「脳のパターン」の新常識

自分という名の辞書を編集する
「時は金なり」の本当の意味
限界を編集して逆利用する
マインドフルネスの意外な盲点
うつは簡単にやめることができる
健康ブームが病気を作っている
食材を食べているのか、食材についている情報を食べているのか
衣服や化粧品などすべて私たちは情報をまとっている
生きる目的に合わせて服装や出入りする店を変えていく


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