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中川幹太上越市長失言(書き起こし)から、気付かされたこと【セイスケくんのエッセイ】

新越化学工業の従業員は約3,000人でございます。関連企業も合わせて、その中で研究開発をしている方々は270名程度とお聞きしております。それ以外の方々は工場での勤務になります。基本的には高校卒業したレベルの皆さんから働いていただくことになりますので、必ずしも頭のいい方だけが来るわけではないということを前提にしなければならないと思っています。私たちとしては、同時に様々な対策を講じる必要があると考えております。
追及後
「『頭のいい』という言葉については訂正させてください。取り消しでお願いします。正式に取り消しでお願いします。」


人間は時に、思いがけない瞬間に言葉の罠にかかることがある。新越化学工業の従業員についての発言を読み、その訂正を見たとき、言葉の持つ力と、それが引き起こす波紋について考えさせられた。
確かに、「頭のいい」云々という表現は人々の感情に影響を与える。この言葉には暗に「頭のよくない」という比較が含まれており、それがもたらす感情の波紋は広がる一方だ。

この失言から学ぶべきことは多い。
まず、企業の中で働く人々は、多種多様な背景とスキルを持つ集団であり、その全員が組織の成功に貢献しているという点。研究開発に従事する270名の優秀なスタッフだけでなく、工場で働く大勢の従業員がいなければ、企業は成り立たない。それぞれが不可欠な役割を果たしている。

そして、言葉の選び方一つで、受け取る側の気持ちや誤解を招く可能性があることも忘れてはならない。
市長は「頭のいい」という表現を撤回し、正式に取り消してもらうことを求めた。だが、議員からの指摘がなければ、多くの従業員に対する配慮が足りなかった一生気付かなかった可能性も否定できない。

自分自身の経験でも、何気ない一言が相手を傷つけてしまったことがある。たとえ意図せずに発した言葉でも、それが相手にどのように受け取られるかを常に考えることが重要だ。

市長の失言は他人事ではない。
自分自身の発言もそうだが、note記事に関しても言葉の選び方にも十分な配慮を怠ってはいけないと気づかされた。

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