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ご当地ゲーム2

前回はこちら。

話題のスイカゲーム…
もどきバッタモンのゲームに夢中な男性二人。

 
「これ…れてくると…
 めちゃくちゃ面白いな!」
「でしょ?!
 リンゴゲームいけるでしょ?」
 
リンゴの品種
 見分けられるようになると、
 抜群に楽しくなるな!」
「もうこの短時間で、
 ふじサンつがるを見分けられなんて、
 スゴいよ!」
 
「ただ…ふじサンふじだけは、
 何回やっても分からん。
 まあこれがちょうどいい、
 博打要素ギャンブルになってて、
 盛り上がるけどな!」
「僕は間違わないよ」
 
「それが不思議なんだよ。
 どうやって見分けてんの?
「ふじとサンふじを見分けるコツは…
 出た時に口に広がる甘さが違うんだよ。
 …若干ね

 
「……俺には一生無理だな。
 まあいいや。
 さっき世界一のリンゴのサイズ、
 半分に調整してくれたから、
 めちゃくちゃ遊びやすくなったし」
「ゲームバランス、大丈夫?」
 
「おかしかったのは世界一が出たら、
 即ゲームオーバーってとこだけ。
 1個で画面の半分はおかしいって。
 あんなの回避不能のキングボンビーにしか、
 見えなかったぞ」
「そうか!
 サイコロ20個出して回してもらうって、
 出た目の分だけ果物落とすって、
 イベント作ればよかったね!

「いや、もう余計なことはするな!
 それこそゲームバランス終了だろ!」
 
「あっ、そっか!

 でも一瞬いい案だな~って、
 思っちゃった。

 そういうのってやっぱり、
 作った本人には分からないよね。

 面白くしようとしか考えてないから、
 何でも詰め込もうとしちゃうから

 
「まあ方向性はいいけど、
 やり過ぎはダメだ。
 自分が良いと思ったものは、
 必ずしも大衆受けするわけじゃないし。
 自分の作ったものを冷静になって、
 俯瞰ふかんして見れないと

「深いね…。
 でも、そういう意見をもらって結果…
 また、新たなゲームができあがりました!
 
「お前、またゲーム作ったの?」
「うん」
 
「今度は何?」
ラ・フランスゲーム
 
「ラ・フランス?
 聞いたことないけど」
山形の名産品。
 やってみる?」
 
「お、おう、やるやる!
 基本は一緒ね…
 え~と、スタート!
 
 ん?
 これ?!
 これが、ラ・フランス?」
「そう!」
 
ひょうたんみたいだな。
 じゃあ、まずはしに落とすか…
 
 あれ!
 そっちに倒れんの?!
 
 この形、ヤバいな!
 
 丸くないから、
 どっちに倒れるか考えて落とさないと…。
 
 ん?!
 このちっちゃくて赤いのは?」
「それはサクランボ。
 それも名産品だから」
 
「これは助かる!
 隙間すきまに入れるのに、
 ちょうどいい~。
 
 おっ、次もサクランボ!
 ラッキー!
 
 よしこれで2つをくっつけて…
 あれ?ひとつにならない!」
サクランボは2つでひとつだから
「そうきたか!
 まあまあ、言われてみれば…。
 
 ルールが分かれば結構、
 何とかなる…って、おい!
 
 これ何!
 この紫色の物体!
 
「それはアケビだね」
「あけみ?」
 
ア・ケ・
 場所によっては、
 ムベって言われてる。
 それも山形の名産品だから、
 入れてみたんだ」
「これも…
 サクランボと同じルールじゃないよな?」
 
「それは大丈夫。
 でも…」
「でも?」
 
高さに気を付けて。
 慎重しんちょうに落とさないと、
 割れるから
「こいつ割れんの?!」
 
「割れると中から…
 ゼリー状の実が…」
「あっ!
 アケビがパッカ~ン!って割れて、
 中から実が…ドローっと流れ出て、
 下の果物にダラ~ってかかったぞ!

 
「あ~残念!
 そうなるとその下の果物は、
 アケビの実でコーティングされたから、
 同じ果物を落としても、
 くっつかないよ」
「え~!
 じゃあ、このコーティングされた果物、
 どうすればいんだよ!?

 
「その果物に1回だけ、
 別の果物を落とすと元に戻るよ
 
「お前…
 このゲーム…
 ……
 ……
 本格的に面白えじゃねえか!
 

このお話はフィクションです。
実在の人物・団体・商品とは一切関係ありません。 

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