「素」でいればいるほど、その人の変態度は増す

フリーランスなので、いろんな場所を転々としながら仕事をするわけだが、そのうちの一つにいる人たちが、異様に濃くて面白い。なんだか、みんな「素が剥き出し」状態なのだ。そこで過ごすのは、まるで実家にいるような。

自分の家族というのは、他人から見ると実はちょっと変なルールを持っていたり、変な習慣があったりする。一番「素」でいる場所は、一番「自意識」という鎧をまとう必要がなく、油断し放題、ひいては、変態度の高さも自ずと高くなる。

不思議なのは、そういう人たちの中にいると、自ずと自分の個性を見せたくなる、表現したくなることだ。誰もあなたのことなんて気にしない。でも誰もあなたのことを否定もしない。変な例えだけど、すっぽんぽんで歩いているのに、誰もツッコミを入れないのだ。みんなが自分を自由に表現しているから、自分もそうしていいんだ、と思える。自分もすっぽんぽんになれる感じがある。

こういう感覚、いつ頃以来だろう?働く場所では、皆少なからず演技していたり、違う自分を作ったりするものだ。

「本音と建前」とか、「腹の探り合い」。

そういう中で、誰を信じていいのか、本当に自分のやり方でいいのか、わからなくなる時がある。でも、ここは実家に戻ったかのような不思議な居心地の良さがあるので、自分でいられるのだ。しかも、自分でいることを意識することもなく!

もともと、自意識過剰気味な私なので、ある職場は全く合わずだったけど、コルクの人たちが談義していたように、職場に「安心・安全」があると、その人の個性や能力はいかんなく発揮されるだろうなと想像に難くない。自分が経営者になるなら、こういう環境の設計を一番にやりたいなと思う。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?