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【自作詩】付き 君が生まれた時から知ってるけど、いま旅立つ日

おはようございます。匤成です。

幼い頃は英語しか話さなかった男の子

彼と会った時、まだ1歳くらいで20才違うのだけど、英語が得意な者同士で家族ぐるみで交流があった。 

彼のお母さんが英語が堪能で、英才教育を施した。5才くらいまでは、本当に英語しか話さなくて、こちらも英語で指示を出さないと動いてくれなかった。

僕は英語ができたので、彼の言うことも解ったし、分からない人のために通訳をしたりもした。

残念なことに、学校に上がってから徐々に英語力は下がり、今は日本語のほうが良いらしい。

20才の旅立ち

その彼が20才になって、家を出ることになった。高校までは良いとして、親元にいつまでも居るといるというのもあまり良くない。

『誰かの子』としてではなく、1人の名前ある大人の経験を積ませてあげたい気持ちが僕にもあった。

予想していたより早い決定は嬉しいはずなのに、近くからいなくなることが妙に寂しい。だからこの詩を書いた

別れ際に強くなる絆

卒業が近付けば 近づくほど
僕らの絆は強くなる
「友だちでいようね」と 
約束を交わすけど 涙が止まらない
きっと知っているんだ
新しい場所に行くこと そして
少しずつ 離れてしまうこと

「手紙を出すよ メールするよ」
簡単なことなのに 
約束しなくちゃ いけないのは 
並んで歩いてる 今の夕影が
少しずつ夜に 吸い込まれて
見えなくなることを
知ってるから

嬉しかったことを集めよう
話したいことを貯めよう
泣いたことさえ覚えておこう

そうすれば手紙でも メールでも
最初の一文字を書く勇気は
案外かんたんに湧いてくれるから

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