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〜第1章 お金はあとからついてきません〜▷決算書が読めなくても、年商1億円に

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【前回までのお話】
「税務会計の知識」と「経営の知識」は別

▲「1億円」という大台を突破してお金持ちの仲間入り

売上を上げる。ただ、それだけに注力して3年。

僕は、生きている時間のすべてをそれに捧げていたといっても過言ではないくらい、売上を上げることに集中しました。

その結果、ついに年商は大台の1億円に。

自分の会社を作ったときから、「年商1億円」という数字を目標にしていました。 じつは以前、僕が営業マンとして勤めていた小さな訪問販売の会社が、売上が絶好調のときに、チームで達成した年商が1億円だったんです。そのとき僕は20代で、給は年収800万円ほど。もらった最高額は月収100万円を超えていました。

それもあってか、僕の頭のなかでは「年商1億円=お金持ち」というイメージがありました。1億円という数字に根拠はないけれど、特別な思い入れがあったのです。

だから、年商1億円を達成できたというのは、僕にとってはある意味、成功者の仲間入りを果たした瞬間ともいえます。

さらに、「決算書などの細かい数字は、税理士さんにまかせておけばいい。僕は売上のために全力で走り、税務のような雑用は、ほかの誰かにやってもらおう」と思っ ていました。「決算書は納税のために作られた表。だから、あまり見る必要がないものだ」とさえ考えていたくらいです。

そうやって「決算書が読めなくても、売上は上がる!」というのを確信したのが年商1億円です。

今となっては、それは間違いだということは理解しています。でも、当時は、経営者の仲間たちと飲んでいるときに、「決算書なんて読めなくても問題なしと!」と豪語していました。
そして、それを咎める人は誰もいませんでした。

▼次回
第1章 お金はあとからついてきません
会社のお金は使い放題。調子に乗ってレクサスまで買う

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▼この本の関連note

【この本のもくじ】

はじめに ~世にも奇妙な花屋の物語~ 案内人 田中靖浩(公認会計士)
●2020/2/7公開●

第1章 お金はあとからついてきません
売上はあるのに、なぜお金が足りなくなるの? ●2020/2/10公開●
お金が足りなくなったら、銀行に借りればいい ●2020/2/11公開●
「税務会計の知識」と「経営の知識」は別 ●2020/2/12公開●
▷決算書が読めなくても、年商1億円に ●2020/2/13公開●
▷会社のお金は使い放題。調子に乗ってレクサスまで買う
▷忙しくなったら、もっと人を雇えばいい
▷高い授業料を払ってわかったのは「お金はあとからついてこない」
▷第1章を読み終えた読者へ

第2章 「数字」が読めると 本当に儲かるんですか?
▷なけなしのお金を払った最後の一手
▷「経費」と「費用」って違うんですか?
▷「儲けるための会計」を学ぶ
▷会社が続くために大切なのは「利益」
▷「限界利益」という「魔法のメガネ」
▷会社の「儲けパワー」
▷決算書で見るところは2つだけ
▷儲けパワーの正体は「限界利益率」
▷第2章を読み終えた読者へ

第3章 「儲けパワー」を高めるには、 どうしたらいいんですか?
▷黒字になるか、赤字になるかの分岐点
▷「こうしたら、こうなる」というシミュレーション
▷「値上げ」によって、限界利益率はどう変わる?
▷「値下げ」によって、限界利益率はどう変わる?
▷「商売」とは、誰かに喜んでいただいて、その対価を得ること
▷第3章を読み終えた読者へ

第4章 「値上げ」をしたら、 天国と地獄を見ました
▷「値上げ」をしたら、お客さんが来なくなりました
▷会社の利益に貢献する商品、しない商品
▷値上げが、会社の利益に与える影響
▷値上げするかどうかの適切な判断
▷第4章を読み終えた読者へ

第5章 「数字」が読めると 本当に儲かりました
▷なぜ、会社にお金が残らないのか?(資金繰り)
▷やっぱり広告を出せば、もっと儲かるんだろうか?(費用対効果)
▷やっぱり忙しくなったら、人を増やしたほうがいいですか?
▷計画は「ほしい利益」から立てる
▷計画が順調かどうかは、どう確認すればいい?
▷利益を出すために、できること
▷できるだけ高く売るか、できるだけ安く仕入れるか?
▷ずっと赤字体質の会社が、なぜ黒字が続くようになれたのか?
▷「数字」に想いを乗せよう
▷第5章を読み終えた読者へ

▷おわりに ~「自分だけのため」から「人のため」に儲けたい~ 古屋悟司


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