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司書のおすすめ本

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面白いと感じた本の書評リストです。
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#伊坂幸太郎

図書館司書が本屋大賞2024年の結果を見て驚いたポイントとは?

図書館司書が本屋大賞2024年の結果を見て驚いたポイントとは?

こんばんは、古河なつみです。
2024年度の本屋大賞がついに発表となりましたね!

宮島未奈さんの『成瀬は天下を取りにいく』は2022年の『同志少女よ敵を撃て』に続いてなんと作家さんのデビュー作での本屋大賞受賞となりました。
元々メディアでも盛んに取り上げられている作品で、納得の受賞だったと思うのですが特に司書仲間と盛り上がったのが「得票数が500点越えだ……!」という事です。

本屋大賞は本屋の

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有名小説家が手掛けたクリスマス絵本はちょっぴりビターな物語!おすすめ大人向け絵本2選

有名小説家が手掛けたクリスマス絵本はちょっぴりビターな物語!おすすめ大人向け絵本2選

こんばんは、古河なつみです。
お子さん向けの可愛いクリスマスの絵本がたくさん出る季節ですが、実はクリスマスを題材にした大人向けの絵本も出版されています。
今回はちょっぴりビターな物語が魅力的な、大人向けのクリスマス絵本を二冊紹介します。

『クリスマスを探偵と』伊坂幸太郎著/マヌエーレ・フィオール絵/河出書房新社

有名なミステリ作家の伊坂幸太郎さんが絵本の形態で作品を出版されているのをみなさまは

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WBCを観戦しながら思い出した異次元野球小説『あるキング』と友人の話

WBCを観戦しながら思い出した異次元野球小説『あるキング』と友人の話

こんばんは、古河なつみです。
WBCがかなり盛り上がっていますね!
以前に勤めていた図書館の同僚が「WBCが始まってから夜間の利用者さんがほとんど来ない(笑)」と教えてくれました。

オリンピックやワールドカップ、そして今回のWBCなど「スポーツ」はとても関心の集まりやすいジャンルです。それ故に様々なスポーツ小説が存在しているのですが、私が今まで読んだ中で一番印象深い本を一冊紹介します。

『ある

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