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全員がどんな会社にしたいかを考え、生まれた6つのカルチャーコード

こんにちは。ファンタラクティブPRの石原です。
カルチャー作りについての思いや背景についてご紹介してきましたが(参照:「カルチャー作りの話をする前に」「1on1で見えてきた、ファンタラクティブに足りなかったこと」)、今回はカルチャーコードができるまでのプロセスをご紹介したいと思います。
これから会社でカルチャーコードを作るぞ!という方々の一つの参考になれば幸いです。

カルチャーコード(他に行動指針、クレドなど企業によって呼び方はさまざまですが)の制定の手法はそれぞれあるかと思いますが、ファンタではトップダウンではなくメンバー全員で案を出し合いながら作っていきました。

カルチャーコード作成の目的

前回の記事でも少し触れていますが、改めてカルチャーコードを作ることに至った経緯をお話しします。
中村が昨年秋にファンタにジョインして、メンバー全員と1on1を実施し、代表含めたメンバー同士の認識や意識のすれ違いがあることが明らかになりました。
それらを合わせていくために、ファンタラクティブの良いところや強み、推奨しているものを共通言語化する必要があると中村は考え、カルチャーコードを制定する方針に至りました。

なぜワークショップ形式にしたか

よくあるのは、経営層でカルチャーコードを決めてメンバーたちに伝えるトップダウン式だと思います。
ただ中村は、過去の自身の経験から、メンバーに心から納得し自分ごととして捉えてもらうには、メンバーたち自らの発案で作るボトムアップ式で進めるべきだと考えました。

ワークショップの進め方

ワークショップは以下の通り設計しました。

・チーム分け:当時13名を5チームに分割(代表は入らないで採択)
・ゴール設定:ファンタらしさを定義するカルチャーコードを作る
・期間:1ヶ月
・稼働時間:一人あたり1時間 / 週(業務時間内)

チーム分けについては、リモートでも議論が進むように意識しました。リモートだと4人以上になると話さない人が出てきてしまうことが多いので、2〜3人で1チームにしています。その中でチームリーダーを運営側で決めて、段取りからチームミーティング中のファシリテートもお願いするようにしました。
また、代表の井村はワークショップのメンバーに入らず、採択側に回ってもらいました。代表は発言権が強いので、メンバーが発言を遠慮してしまうことや代表の案が選ばれやすくなってしまうことを避けるためです。

考えるにあたって意識してほしいこととしては、以下をメンバーに伝えました。

・仕事で直面している問題を解決するためにあったら良い根幹思想を言語化してください。
・コミュニケーションの質を高めるものになるようにしてください。
・相手のことを考え、想像し、互いの利益を追求できているかの視点で考えてください。

マイルストンは以下のような流れで進めました。

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決め方としては、各チームごとに案を発表した後、代表やメンバーのフィードバックを受け、再度各チーム発表してもらい、最終的に代表とメンバーの意見を合わせて皆で決めました。

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▲フィードバックは、発表会の間だけではなく、後日アンケートでも回収

実際に決まった6つのカルチャーコードの紹介

全部で13案が出た中、以下の6つの言葉を採択し、ファンタラクティブのカルチャーコードとして制定しました。

1. インテグリティ

インテグリティ【integrity】(英: Integrity)
1. 誠実・真摯・高潔なこと、またその様
2. 常に周囲に誠意を持って、向上心を高くもち仕事にのぞむこと。またその様
3. 整合性があること
【用法・用例】
 「ヒデさんの仕事にはいつもーを感じるよね。」
 「その仕事ー溢れてるね。」
 「ーを考えるとA案になるよね。」

2. 質に向き合う

しつにむきあ-う【質に向き合う】[動ワ五(ハ四)]
1. 品質・時間の質・コミュニケーションの質にそれぞれ向き合うこと・その様
 (1)『品質に向き合う』現在出し得る最高品質を求めること
 (2)『時間の質に向き合う』定められた時間の中で最大パフォーマンスを求めること
 (3)『コミュニケーションの質』伝達に最適な手段・手法か、量や時間配分か、真摯に向き合っているか。諦めていないか。
【用法・用例】
 「ーって考えると、ブラッシュアップの余地はあるよね。」
 「ーと、MTGにGATは必須項目だよね。」

3. 最大船速

さいだい-せんそく【最大船速】

1. 短期目線で判断せず、中長期目線で組織の最大速度を出すこと。またその様。
【用法・用例】
 「その判断はファンタにとってーか。」

4. 技術と思想を共有しよう

ぎじゅつと-しそうを-きょうゆうし-よう【技術と思想を共有しよう】
1. 取得した技術や、保持している技術は進んでシェアしていこうという考え方
2. 設計思想や、考え方など、組織の財産にしていこうという考え方
【用法・用例】
 「その案件勉強会開いてー。」

5. 一呼吸

ひと‐こきゅう〔‐コキフ〕【一呼吸】
1. 思慮深く余裕のある状態を生むこと。
2. 狭小な考え/性急な結論の回避をする技、ゆとりの確保、コミュニケーションの円滑化につなげる技術
【用法・用例】
 「プレゼン開始直後、—おいて話し始める」
 「あわてず、—おいて話し始める」

6. 常に自由に話しやすい雰囲気を作ろう

つねにじゆうにはなしやすいふんいきをつくろう【常に自由に話やすい雰囲気をつくろう】
1. 立場とか経験年数に関係なく発言できる、失敗してもいい環境のこと
2. 肯定しても、否定しても理由を説明する習慣があること。
3. 感情的な表現を用いず、生産性の高い議論をのぞめる態度をとること
【用法・用例】
 「その思想って、—だよね。」


これらのカルチャーコードについて、決まって終わりになってしまうのは避けたいと考えています。
そのため、このカルチャーコードを日頃意識できているか、使っているかなどをメンバーに毎月アンケートを取っています。
浸透率が悪い、実態と合っていないなどの状況が見えてくれば、カルチャーコードを見直すこともあります。

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▲毎月のアンケートで得た数値の平均値を折れ線グラフで可視化したもの


決まったカルチャーコードを組織に浸透させていくために

今年1月末にこのカルチャーコードを決めてから、カルチャー推進室のメンバーを中心に会議やSlackなどで意識して使うようにしています。
カルチャー推進室では、カルチャーコードを浸透させていき、組織がより活性化するためにどうしたら良いのか、リモートワークの中でできることは何かなどを、週1のペースで議論しています。
次回は、実際にカルチャーを浸透させていくために取り組んでいる施策についてご紹介していきたいと思います。


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