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カルチャー作りの話をする前に

こんにちは。ファンタラクティブPRの石原です。
今ファンタでは、メンバー皆で会社のカルチャーを作っていこうというはたらきをしています。
そもそも会社においてカルチャーの必要性をどのように捉えているのか。
今年2月にジョインしたUX/UIデザインマネージャー兼カルチャー推進室長の中村に、自身のキャリアをふまえて語ってもらいます。


代表井村と同じ美大の同級生だった

石原:井村さんとは大学時代の同級生だったのですよね?

中村:はい、2人とも美術大学の同じ学部の同じ学科の同級生でした。
専攻は違いましたが、1年生の時に学園祭の実行委員会の同じ企画を一緒にやったことがありいい思い出です。

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▲真ん中が中村で隣が井村 / 芸術祭とよばれる学園祭の実行委員会の企画を一緒に計画・実行。
真っ白の空間と塗料を準備するので、来場者が自由に色付けていいという企画ワークショップ。

翌年、私がその学園祭の実行委員長を務めることになって、井村に副委員長をお願いしたんですよ。そして断られました。一度受けてもらってから、バイトが忙しいから…っていう話で。辞表をもらいました。ちなみにその辞表は実家にまだあります。今度持ってきます。


転職は考えていなかったが、何度か会話を重ねたのがきっかけに

石原:そんなお二人が偶然昨年再会して、中村さんがファンタにジョインすることになったと聞きました。何か縁を感じますね。その時のエピソードを教えていただけますか?

中村:きっかけは井村がFacebookにファンタラクティブが7期目に入る時(2020年7月)に書いていた投稿を見て、コメントではなく祝福メッセージを送ったのがきっかけでした。
すっかり忘れていたので、Facebookを見直しました。偶然会ったのは2018年で、その時はランチに行って近況の共有くらいでした。
このメッセージを送った時は、特に転職しよう!と強く思っていたわけではないのですが、会話を重ねたり飲みに行ったりしているうちに、自分の価値が明確に出せそう+自分のスキルアップにつながるチャンスだと思い、転職に至りました。

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▲2018年の10月のメッセージは8年ぶりくらいに渋谷の街ですれ違い、その後ランチに行った時のやりとり。転職のきっかけ自体は2020年の祝福メッセージだったと思います。ラジオで話してる時はうろ覚えだったので記憶が曖昧な状態で話しておりました(笑)。

2人の再会について触れているFUNTERACTIVE Radio第1回目のエピソード
https://open.spotify.com/episode/5NxqT3Q48fALasjADtE3cL?si=vmP8fIzzTFSKi8X1fTj88Q


幅広いデザインを経験した中村のキャリア

石原:仲の良さが良く伝わってきますね。美大卒業後、それぞれの道を歩んだお二人ですが、中村さんのファンタに入るまでのキャリアを教えてください。

中村:新卒で入った会社は空間デザインの会社で、その後メガベンチャーからメガベンチャーへと転職し、そこからファンタラクティブにジョインしました。

新卒で入った空間デザインの会社は所属1年目の最後に震災の影響を受けます。業績悪化に伴い所属していた制作職から営業職に異動になりました。営業を頑張ろうと思って1年、自分なりに色々工夫を凝らしたんですが、なかなかうまくいきませんでした。

その時タイミングよく大学の先輩に声をかけられ、とあるメガベンチャーに転職をします。
当時躍進中の会社で、こんなにも勢いのある世界があるのか!と入社時圧倒されたのを今でも覚えています。ここで企業文化と業績の関係、スキル面ではWebやDTPなどデザイナーとしての初歩の初歩を学ばせていただきました。

職種はコーポレートブランディンググループのUI/UXデザイナーで入社しました。
対外的なアウターブランディングと社内の文化醸成を担うインナーブランディングがミッションでした。

アウターブランディングでは、空間デザインの会社での経験を活かし、展示会に出展する際の自社ロゴの掲出のレギュレーションの策定やオフィスの環境設計に携わりました。インナーブランディングでは、期末に行われる全社イベントの監修から制作まで手がけました。
ここでも事業の状況の変化があり希望退職制度が出され、それを利用して転職します。

次にジョインしたのはインターネット広告事業などを手がけるメガベンチャーのゲーム事業部で、スマートフォン向けのゲーム開発に7年従事しました。市場がブルーオーシャンだった頃から徐々にレッドオーシャンになっていく様を身をもって体感していった感じです。

ゲームのトレンドやテクノロジーの変化に合わせて、学ばなくてはならないことが増え、常に高いクオリティやパフォーマンスを出すことが求められました。
この時一人でできることの限界を痛感しました。逆に言えば、一人でできることに限界があるからこそ、チームでのオフェンスやディフェンス、そして効率がとても重要だということに気付きました。
この時クリエイターマネジメントの経験もさせていただき、今のファンタでのデザイナーマネジメント業にも活きてきています。

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▲画面越しに熱く語る中村さん


会社の空気や文化の移り変わりを実際に体験した

石原:空間デザインからコーポレートブランディング、スマートフォン向けゲームの開発まで、幅広いデザインに従事されてきたのですね。それぞれの会社で一緒に働いていた方々や、組織の雰囲気など、結構違いましたか?

中村:思い返すと、文化醸成や推進の難しさを感じたのは2社目のメガベンチャーでインナーブランディングに取り組んだ時だったような気がします。
元々業績がよく、人を入れたら入れた分だけ業績が上がる状況だったので、社内に勢いがあり良い雰囲気でした。
毎月100人近い人が入ってきていて、多様な考え方や進め方がありさまざまな文化が混在していること自体が文化になっていました。

そこから徐々に変化が起き、業績の伸びがほのかに鈍化してくると、社内の雰囲気はジワジワと悪くなっていきました。少しずつ空気が重くなるとでも言うのでしょうか。
そして追い討ちをかけるように結構な予算を組んで希望退職制度が告知され、社内の雰囲気が決定的に悪化したのを覚えています。


石原:2社目では勢いがあった時とそこから不穏な空気になっていった時と、両方の状態を体感されたのですね。3社目も所謂ベンチャーの勢いや元気があったのでしょうか。

中村:実際に文化の醸成・浸透と、業績の関係を学んだのは3社目のメガベンチャーからでした。
文化醸成に力を入れておりさまざまな施策を推進していて、業績だけでなく非常に魅力的な組織を作り上げている会社だと思います。
文化作りや組織貢献が基本的に推奨されている構図になっており、評価制度においても事業成果5割、組織貢献5割と設定されていました。

組織においてメンバーの目線を合わせることが肝要だと思うのですが、異なる立場や経歴の人が「全くの同じ目線」を持つことは難しいと思っています。ただ、意思疎通への努力をすれば「限りなく近い目線」を持つことはできるのではと考えます。

この会社では組織を挙げて、「同じ目線を作る」努力や仕組みがとてもよくできていました。
例えば、コーポレートスローガンをさまざまな場面でメンバーが使いあらゆる判断軸にしています。普段からスローガンやキャッチコピーを作り浸透させる文化が根付いており、社内で大判のポスターを作る部署まであります。業績に直接影響を及ぼさない施策でも、会社を良くするためのことなら全力でリソースを注ぎ込んでいました。施策の決定から実行までのスピードが速く、浸透に力を入れていたことがわかります。社内のメンバー誰でも施策を提案できる機会が与えられていましたが、多くのメンバーが、提案段階から実現可能性や実行後に与える会社及びメンバーへの影響までを一貫して考えるのを当たり前としていました。

実際私自身も、デザイナーとして社内活性に関わる制作物の設計・作成に携わりました。社外秘のものばかりなのでここで紹介できないのが心苦しいですが、ここで培った考え方や動き方は今も大きく影響を受けています。


業績が向上した時に、組織文化が醸成されているか

石原:メンバーそれぞれの目指すべき目標が定まり目線が揃うことで、会社としてより大きな力を出せる、ということですね。それを組織として推進していく姿勢も素晴らしいですね。
文化が醸成されることで、どんな良いことがあるのか。次回更に具体的に聞いていきたいと思います。

中村:文化の醸成も大事ですが、業績が伸びた時の方が瞬間的に組織に良い影響を与えると思います。その時に組織文化が醸成されていれば更にその効果も大きくなります。
鶏が先か卵が先かの話になりそうですが、業績と文化は成長の時間軸が違います。
文化の醸成は長期的に考えるもの。それに比べて業績が伸びた時は、組織の成長に対しての瞬間的効果が大きい。
この二つの関係を上手く捉えて、組織作りに活かしていくことが重要だと考えています。

石原:ありがとうございます!まだまだたっぷりお話が聞けそうで楽しみです。


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