鮒谷周史@セカンドステージ代表取締役

固定費極小の高収益企業を2社経営|京都大学大学院←早稲田←甲陽学院|リクルート、大手外…

鮒谷周史@セカンドステージ代表取締役

固定費極小の高収益企業を2社経営|京都大学大学院←早稲田←甲陽学院|リクルート、大手外資を経て起業。上場企業に事業譲渡|著書3冊|社長、起業家、投資家、専門家、ビジネスマン14万人登録のメルマガ『平成進化論』の日刊配信

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仕事とは「勝てるフォーマット(型)づくり」であると定義する

20年間、メールマガジン書いています。 商売する上でも、ビジネスパーソンとして成果を出すためにも大切なのは「勝てるフォーマット(型)づくり」です。 「これをやったら必ず勝てる(=結果が出る、成果を出せる)」というフォーマットを一旦、完成させられれば、極端な話、あとは「おんなじことをやるだけで安定的に成果を出し続けられる」ようになるわけです。 そんなフォーマットを作るための活動こそが「本当の仕事」です。 と言ったのは、豊田自動織機製作所(現豊田自動織機)、トヨタ自動車工

    • 【守破離】一見ムダに見えることまで行い、ミクロからマクロへ、マクロからミクロへ、の往還運動を繰り返す

      昨日の記事 に引き続き、日経ビジネス「有訓無訓」(2010年5月24日号)より、ハンマー投げ前日本記録保持者、室伏重信さん(室伏広治さんの父)の言葉をご紹介していきます。 学生時代、大スランプに陥ったという室伏重信さんは、当時まだ目新しかった8ミリビデオで自身のフォームを撮影し、トップ選手の映像と比べていました。そのときのことを、こう語られています。 「そうか、トップ選手の足の動きはこうなっているのか」と興奮し、畳の上で練習する。そして、修正したフォームをまたビデオに撮

      • 「鉄球がすべてを教えてくれる」という、室伏広治さんの父(重信さん)の言葉が持つ重みとは

        どんなきっかけからであったのか、かれこれ20年くらい前から日経ビジネスを定期購読しています。 同誌に「有訓無訓」という名の、各界で活躍する人のコラムがあるのですが、購読開始当時には既にあった連載ではなかったかと記憶しています。 その頃より、これは!という記事は記録し、保管してきたのですが、同欄の2010年5月24日号に元ハンマー投げ選手の室伏重信さんが登場されていました。 室伏重信さんは、2004年アテネオリンピックの男子ハンマー投げで金メダル、2012年ロンドンオリン

        • 漫画家・三田紀房さんの口からじかに語られた『ドラゴン桜』ヒットの方程式

          今から十数年も前の話。当時、講談社(漫画誌『モーニング』)の編集者であった佐渡島庸平さん(現・コルク代表取締役)より、漫画家の三田紀房さんを紹介頂きました。   その頃は『ドラゴン桜』全盛の時期でしたが、三田さんはそれ以降も『エンゼルバンク』『インベスターZ』『アルキメデスの大戦』などのヒット作を放ち続けていらっしゃいます。   昨日の話でいうならば、まさに「勝てる(=再現性高く、結果を出せるフォーマットづくり」の極意を会得なされた方といえるでしょう。 何度か食事をご一緒

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        仕事とは「勝てるフォーマット(型)づくり」であると定義する

          『戦国策』が書かれた時代から目標の大切さは語られていた

          たまたま先日、中国文学者の守屋洋先生の著された『完本 中国古典の人間学~名著二四篇に学ぶ』という本を読んでいました。 500ページ超の大部な本ではありますが、帯に「中国四千年の叡智が、これ一冊でわかる」と銘打たれている通り、中国の歴史上に登場するさまざまな思想を過不足なく、分かりやすく、不案内な者にも取り付きやすく、記されている素晴らしい本でした。 その中に以下のような面白くも、印象深い話(『戦国策』に記されているそうです)が載せられていたのでご紹介いたします。 (ここ

          『戦国策』が書かれた時代から目標の大切さは語られていた

          前に立ち、問われる勇気を持てた人にのみ、未来は開かれる

          昨日は という話を書きましたが、今日も続けます。 人は言語化されたことしか意識の上に乗せられないし、さらに、意識に乗せられないことには実践できない存在です。 とするならば「大量の言葉を作り出す」、より正確にいうと「大量の(良質の=期待する結果を生み出す源となる)言葉を作り出さざるを得ない」環境に身を置くことができれば、こっちのもの。 そんな環境に身を置き、質の高い言葉を生み出し続けられたら、生み出した言葉分の「気を張った、意識しての実践(=改善)」が行えるようになりま

          前に立ち、問われる勇気を持てた人にのみ、未来は開かれる

          人は「問われる立場」に立つと急速に成長する

          「人は問われる立場に立つと急速に成長できる」だから積極的に問われる立場に立つ機会を求める これが私の信条です。 文章を発信したり、勉強会を開催したり、講師として登壇する機会を得ると必ず「問われる立場」になっていきます。この立場こそが圧倒的な速度で自分を成長させてくれます。 多様な人たちから幾度も「問われる」ようになると、急速に言語化が進むこととなる、というか、言語化を進めざるを得なくなるはずです。 常に思考を言語化していく習慣を持っていなければ「いきなり問われても的確

          人は「問われる立場」に立つと急速に成長する

          世の中には二通りの「しょうがない」人がいる

          世の中には二通りの「しょうがない人」がいるようです。 一つには、文字通り、何をやらせてもダメで、どうしようもない、という意味で用いられ、呆れられている「しょうがない人」です(汗) もう一つは、あの人は、あんな(ダメな)人だけど、でも結果だけは出しているからしょうがないよね、、という文脈で語られる「しょうがない人」。 人間、どうせ、どれだけ頑張っても、万能、あるいは完璧な存在なんかにはなれません。ただし、限られた資源(主として時間)を「一点集中」するならば、ある分野におい

          世の中には二通りの「しょうがない」人がいる

          30年間、のべ数千万字の文章を書いてきた中で最も大切にしている文章執筆4つの心がけとは

          幼い頃から活字を読むのが好きでした。 お行儀が悪いのでまったくお勧めはできませんし、いたしませんが、たとえ食事中であっても本や新聞、雑誌を読むことを止められなかったのです。 母の名誉のために言っておくと、子ども時代から数え切れないくらい注意はされてきたのですが、いくら言われても言うことをきかず、最後には母親も諦めることとなりました。ゲームに没頭するよりはまし、くらいに思われたのでしょうか。   小学生高学年の頃には既に、活字なくして食事できなくなってしまったくらいに読む

          30年間、のべ数千万字の文章を書いてきた中で最も大切にしている文章執筆4つの心がけとは

          福岡伸一さんに訊く、学びを血肉化させるための読書術

          日経新聞に毎週土曜日掲載の『半歩遅れの読書術』というコラムがあります。 各界で活躍している人たちが、各人各様の読書術を開陳する、そんな場なのですが、世の中には、いろんな本の読み方があるのだなあ、と毎回、いちいち感心したり、驚いたりしながら読んでいます。 直近だと、昨日の土曜日に「哲学書 読み方は『遅い者勝ち』」と題して、哲学者の野矢茂樹先生が執筆されていました。 哲学書を読むにはまず速やかにその世界に入り込み、次にどれだけ遅く読めるかの勝負となる。すなわち、まずは全体の

          福岡伸一さんに訊く、学びを血肉化させるための読書術

          苦悩は人を気高くしない

          いまどき、サマセット・モーム、といっても流行らないのでしょうか。 先日、サマセット・モームの『月と六ペンス』についての話を、年下(20代半ば)の友人にしようとしたところ、そもそも著者の名前も、作品の名も知らなくて驚きました。時代が変わって、今は「必読図書リスト(?)」に入っていないんでしょうか。昔は「新潮の100冊」の定番であったようにも記憶しているのですが、、 彼はフランソワーズ・サガンの名前も、代表作『悲しみよこんにちは』も知りませんでした。広範な知識を持つ、頭の良い

          人生もビジネスも「組み合わせの妙」でうまくいく

          人生もビジネスも「組み合わせの妙でうまくいく」。これは私が新しい分野を学ぼうとする際に唱える魔法の言葉です。 数年前、小林 雅一さんという方の書かれた『AIの衝撃、人工知能は人間の敵か』という本を読みました。この本の234ページ~235ページに、以下のような文章が記されていたのが印象的でした。 一体、創造性とは何なのでしょうか?マッキントッシュやアイフォーンを始めとする、画期的製品を次々と世に送り出し、2011年に他界したスティーブ・ジョブス氏は、かつて、米ワイアード誌に

          人生もビジネスも「組み合わせの妙」でうまくいく

          【比例名簿1位を目指せ!】北斗の拳セールスと比例代表性の関係とは

          昨日は【ビジネスは比例代表制(より正確には、拘束名簿式比例代表制)で考える】というタイトルで、ビジネスを高収益、かつ、安定的に行うためには、お客さまの脳内において 【比例名簿1位(あるいは、できるだけ上位)】 【必要不可欠な存在】 【なくてはならぬポジション】 に入れてもらう必要がある、そんなお話をいたしました。今日も続けます。 比例代表制における選挙においては、それなりに得票を見込める政党から出馬する場合、党の執行部から 【比例名簿1位(あるいは、できるだけ上位)】

          【比例名簿1位を目指せ!】北斗の拳セールスと比例代表性の関係とは

          【ビジネスは比例代表制で考える】お金がないのではなく、出す気が起こっていないだけ

          起業して20年近くが経ちました。 もちろん30年、40年、50年選手の大先輩もいらっしゃいますが、駆け出し段階はいつの間にか卒業していたように思います。 よく聞く「10年で9割が廃業」の話はどこまで本当なのか分かりませんが、起業してそれなりの期間、商売を続けてこられた中で、意識してきたことがあります。 それは、売上げがあがってこないとするならば、たいていの場合、 お客さまに【お金がない】のではなく、ただ【お金を出す気が起こっていないだけ】 であるという認識。 もち

          【ビジネスは比例代表制で考える】お金がないのではなく、出す気が起こっていないだけ

          物語を意識して生きることは、自己を客体化して生きること

          ■困難に遭ったときには、その状態を  【所与の条件、所与の環境、   既定の条件(=ゲーム設定)】  と考えれば、  多少なりともラクになるものです。  自分の力でどうにもならぬことなら、  いったんは  【その枠組みを前提として、   どのように対応すればよいか】  と考えたほうが良いでしょう。 ■ゲームしている人は、  自分の行っているゲームの初期設定に  文句を言うことはありません。  たとえばドラクエプレイヤーが  初期設定の弱小主人公を見て  「

          物語を意識して生きることは、自己を客体化して生きること

          多様な依存先が自立と安定と安寧をもたらす

          ■先日、 『誰もボクを見ていない なぜ17歳の少年は、祖父母を殺害したのか』  という本を読んだのですが、この中に  【自立とは多様な依存先があること】  という言葉が紹介されていました。 ■示唆に富む言葉ですね。  自立とは、  「依存しない」  ことではなく、  「多様な依存対象がある」  そんな定義が与えられているところが  気になりました。 ■たしかに、  依存している対象が一つであれば、  その対象との関係が消滅すれば  【頼れるものが何も

          多様な依存先が自立と安定と安寧をもたらす