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【ビジネスは比例代表制で考える】お金がないのではなく、出す気が起こっていないだけ

起業して20年近くが経ちました。

もちろん30年、40年、50年選手の大先輩もいらっしゃいますが、駆け出し段階はいつの間にか卒業していたように思います。

よく聞く「10年で9割が廃業」の話はどこまで本当なのか分かりませんが、起業してそれなりの期間、商売を続けてこられた中で、意識してきたことがあります。

それは、売上げがあがってこないとするならば、たいていの場合、

お客さまに【お金がない】のではなく、ただ【お金を出す気が起こっていないだけ】

であるという認識。


もちろん「経済的に厳しく、(自社の商品を)買いたくても買えない」という方が一定割合で、いらっしゃるのはいうまでもありませんが、実はそれよりも

【(お金がないわけではないけれども)その方にとって、当社商品の優先順位が低く、それよりも優先して購入したい商品があり、当社が後回しにされているから売り上げが上がってこない】

ことのほうが、圧倒的に多いと考えておいたほうがよいように思われます。


お客さまの可処分認知能力と、可処分時間、ならびに可処分所得には限りがあるわけですから、優先順位の高いものから順番に、認知能力と時間と所得を配分し、その中に自社の商品が入ることができれば【お買上げ!】ということになります。

一方で、残念ながら、選に漏れれば【売上が立たない(その分、他社に売上が立っている)】ということになっているだけの話。

とするならば、

ビジネス(特にB2Cビジネス)においては【狭義の競合(同一ジャンルの競合)】を意識するよりもむしろ【広義の競合(=ありとあらゆる、顧客の認知と時間とお金を頂戴しあう、全ジャンルの事業者)】を意識するべきではないか

と思います。


「狭義の競合」を意識せず、「広義の競合」のみを意識していれば、自ずから

【お客さまの購買希望商品・サービスの優先順位名簿の最上位(もしくはそれに近いところに入れば)商売は安泰】

となるのだから、何が何でも【お客さまにとって必要不可欠な存在】を目指さざるを得なくなる、ということです。


このことを理解するためには

【ビジネスは、比例代表制(より正確には、拘束名簿式比例代表制)】

という比喩を用いてみると分かりやすくなるかもしれません。

名簿の最上位、もしくは、それに近い順序に入れてもらえれば【(狭義であれ、広義であれ)競合の動向など、知ったこっちゃない】という気持ちになるものです。

競合が可処分認知能力や時間、所得を取りにくる、その前に【すでに、お申込みを頂戴している】わけだから、あとは高みの見物です(そうなれば理想的)。


あらゆる商品・サービスの供給が圧倒的に過剰となっている、今の社会においては

【お客さまにとって「なくてはならぬポジション」を狙って取りに行かなければ安定的なビジネスは成り立たぬ】

ということになりそうです。そんな、売らなくても売れていき、高い利益率も約束される世界に出るためには

【(お客さまの脳内における)比例名簿1位、もしくは上位入り】

が必須。


では、お客さまの脳内において

【比例名簿1位(もしくは上位)】
【必要不可欠な存在】
【なくてはならぬポジション】

に入れてもらうためには、何を行えばよいのか。

次回に続けます。

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