ゴミ箱のハンバーグが教えてくれたこと
どうも2年間シェアハウスをしていたフミカです。
シェアハウスをしているとどうしても事件は起こります。
よかれと思ってやったことも踏みにじられることはたくさんあります。
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それはある日の平日の夜の話でした。
ボクたちのお家はあるルールに従っていたので、晩ご飯を作る担当は特に決まってませんでした。(あるルールを知りたい方はこちら)
その日もボクが一番帰るのが早かったので、2人に連絡したんだ。
「晩飯作っておくね」
するとすぐ保育士くんが連絡を返してきた。
「まった!!後1時間後に俺も家に着く!今日はどうしても作りたいのがあるから俺に作らせてくれ!」
ボクは、今から1時間後に帰ってきてそれから飯作るのって晩ご飯遅くなりそうやなあ。って思ったけど、なんかやる気出てるし待つか。
と思って了解と返信したんだ。
時刻はすでに21時だった。
そこから保育士くんは22時くらいに帰ってきた。
「いやああ。遅くなってごめんな。急いで作るから待っといてな。」
それから1時間くらいして、キッチンからペッタンペッタン聞こえる音がして、覗いたらなんと、
手作りハンバーグを作っていたんだ。
ボクは思わず言っちゃったね。
「ええええ!!!今から手作りハンバーグ!?もう、23時やぞ!明日も平日やぞ!」
「ごめんごめん。どうしても食べたかったんだよ。もうできるから待っててや。」
まあボクも作ってもらってる身だから黙って待つことにしたんだ。
すると、キッチンからこんな声が聞こえてきた。
「神様!この食事を通して二人の健康と霊性が支えられますように!(ペッタンペッタン)」
ボクは、ああ。祈りながら作ってるんだ。
すごいなあ。
と思って待ってたんだけど、すぐに叫び声か聞こえてきた。
「マジかあああああ!」
ボクも慌ててどうした!?と聞いたら。
「フミカくんごめん後、1時間かかる....」
ボクは自分の耳を疑ったね。
もうここまでくるのにトータル2時間かかってるんだ。
今の時刻は23時過ぎ。
みんな社会人。
22時に帰ってくるのは仕方ない。
そこで手作りハンバーグにチャレンジするのもどうかと思ったけど、まあそれも仕方ない。
でも、でもよ!?
さらに1時間かかるってやばくない?
なんでそんなにかかるのか尋ねると答えは簡単だった。
「煮込みハンバーグだから….今から煮込むねん。」
社会人が作るど平日の手作り煮込みハンバーグは地雷だね。
もう煮込まなくていいから食わせろ!
そう思ったけど、ここは忍耐。
ボクは結局そこからさらに1時間待って焦げた煮込みハンバーグを食べたんだ。
もう日付は回っていたよ。
もちろん。
まあ、でも祈りながら作ってくれてたし、文句言わずに美味しくいただきました。
でも、この煮込みハンバーグ事件はこれでは終わらないんだ。
(まだ終わらないって怖いよね。笑)
コックさんは基本的に夜中遅く帰ってくるから、ご飯は残しておいておくんだ。
次の日の朝
目覚めると保育士くんが昨日作ったお祈り煮込みハンバーグがゴミ箱に入っていたんだ。
ボクはっえ!?っと思って、起きてきたコックさんに聞いたんだ。
昨日、ハンバーグ食べなかったの?って。
そしたら彼はなんて言ったと思う?
「あんな焦げた肉の塊食えないね。(ッフ)」
言葉を失ったね……。
昨日の嬉しそうに祈りながら作っていた保育士くんがとてもかわいそうになったんだ。
もちろん、この話はすぐに保育士くんも知ることになったよ。
特に喧嘩まで発展しなくて、面白い話で終わったからよかったけど、
人への優しさは踏みにじられて強くなるんだ。
そう思った出来事だった。
踏みにじられて強くなり、より寛大により優しくなれるんじゃないかな。
もし、人として成長したいと思うなら、シェアハウスはおすすめだよ。
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