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忘れがたい断片にどれだけ出会えるか


「言葉の使い方は生き方そのもの」

とある人が言う。
確かにそうなのかもしれない。


ホテルで10日間働いた。

お客様がフロントに入ってきた際に
「お荷物お持ちしますね」と声をかけた。
「いや結構です」と返され
「え?ほんとですか?」と言ってしまった。

普段使っている言葉がスッと出てしまった。
言葉遣いは丁寧にしようと意識していたが、
予想外な返しをされたときに、
脊髄反射で出てくる言葉は普段使う言葉だった。

言葉遣いで、「どこかチャラそう」という印象を与えてしまった。
だから、「アルバイト?」と聞かれた。
それが悔しかった。


ホテルマンを経験してみて、
発する言葉を意識するようになった。

「その言葉は、友達に使うにはいいが、お客様に使う言葉ではない」という指摘を受けた。
特に「なので」「なんで(接続詞の方)」は使わなくなった。
逆に使っているのを見ると過敏に反応してしまうくらいには。

やはり「言葉の使い方は生き方そのもの」が刺さる。

「出会った人によって人生は変わる」

とある人が言う。
確かにそうなのかもしれない。

おてつたびというサービスを利用して、1人で新潟までやってきた。

他の参加者と話して、
「”おてつたび”というサービスは代表の話を大学の講義で聞いた。
私は、旅館でバイトをしてみたかった」と、すごい大学だなと思ったり、
「インスタのおすすめ欄に流れてきた。
1人で実家を出て県外に来たのは自分の中ではチャレンジだった」と、ドキドキに共感したり。

北海道にいるおてつたび参加者が
「いろんな生き方、仕事があると感じた。
院進とか就職の参考になった」と、人との出会いに刺激を受けていたり。

ホテルの同年代のスタッフからは
介護の仕事で鬱になって、でも今は楽しくやれている話を聞いた。
いつも笑顔だったからすごく驚いた。

きっとみんな色んな人生がある。

「なんで怒っているの?」と思うくらいキレるお客様も
「なんで理解できない?」と話が通じない人もいたが、

「名古屋でお店やっているから遊びに来てよ」と誘ってくれるお客様も
「泊まりに来たら50%オフにするわ」と言ってくれる社長もいた。

やはり「出会った人によって人生は変わる」が刺さる。


だが、圧倒的な大自然の壮大さ、
雨の日、山の夜が霧に包まれた感じのエモさには言葉を失った。

友達から「友達がふみのTwitterの写真を見たらしい」と言われ
世界は狭いんだなって思ったり、
会長が殺人事件のニュースを見ながら
「理念なき殺人は稚拙だ」とつぶやいたセリフが忘れられない。


やはり、
人生は「忘れがたい断片にいくつ出会い、心を動かされたかで決まる」と。


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