遠藤文也|FumiyaEndo

Horifoot(東京都社会人3部リーグ所属)監督 / age.25 フットボール分析。

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最近の記事

アトレティコ・マドリードに見た、フリーキック守備戦術

フリーキック守備戦術 ~アトレティコ・マドリードより~  今回は、セットプレーの局面であるフリーキック守備(サイドのエリアからのフリーキック)において、アトレティコ・マドリードを分析します。  まず、アトレティコのフリーキック守備時のベースとなる守り方は「マンマークディフェンス」です。これを分析することで、マンマークによる守備に対する個人的な見解と、それに対する有効な対抗策を考察していきます。 アトレティコ・マドリードの フリーキック守備 ① ベースとなる配置  アトレ

    • ユベントスに見た、フリーキック守備戦術

      フリーキック守備戦術 ~ユベントスより~  今回は、セットプレーの局面であるフリーキック守備(サイドのエリアからのフリーキック)において、ユベントスを分析します。  まず、ユベントスのフリーキック守備時のベースとなる守り方は「ゾーンディフェンス」です。これを分析することで、ゾーンによる守備に対する個人的な見解と、それに対する有効な対抗策を考察していきます。 ユベントスの フリーキック守備 ① ベースとなる配置  ユベントスはフリーキック守備時、下図のような配置となる。

      • ジローナに見た、コーナーキック攻撃戦術

        コーナーキック攻撃戦術 ~ジローナより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック攻撃において、ジローナを分析します。  分析の対象としたシーンは、23-24ラ・リーガ第19節のアトレティコ・マドリード戦での得点のシーンです。  まず、ジローナはこの場面で、非常に効果的なショートコーナーを行いました。これを分析することで、ショートコーナーに対する個人的な見解をまとめます。 ジローナの コーナーキック攻撃 ① ベースとなる配置  ジローナはコーナーキック攻撃時、下

        • フィオレンティーナに見た、コーナーキック攻撃戦術

          コーナーキック攻撃戦術 ~フィオレンティーナより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック攻撃において、フィオレンティーナを分析します。  分析の対象としたシーンは、23-24セリエA第11節の対ユベントスでのシーンです。  まず、フィオレンティーナはコーナーキック時にアウトスイング(ゴールから離れていく軌道)となるボールを送ります。これを分析することで、アウトスイングによるコーナーについて、そのメリットやデメリットを考察していきます。 フィオレンティーナの コ

        アトレティコ・マドリードに見た、フリーキック守備戦術

          チェルシーに見た、コーナーキック攻撃戦術

          コーナーキック攻撃戦術 ~チェルシーより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック攻撃において、チェルシーを分析します。  分析の対象としたシーンは、23-24プレミアリーグ第12節のマンチェスター・シティ戦での1点目のシーンです。これを分析することで、チェルシーに見られた攻撃パターンに対する個人的な見解をまとめます。 チェルシーの コーナーキック攻撃 ① ベースとなる配置  チェルシーはコーナーキック攻撃時、下図のような配置となる。  説明すると、キッカーの

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          ドルトムントに見た、コーナーキック守備戦術

          コーナーキック守備戦術 ~ボルシア・ドルトムントより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック守備において、ボルシア・ドルトムントを分析します。  まず、ドルトムントはコーナーキック守備時、ベースとして「マンツーマン」による守備を行います。これを分析することで、マンツーマンの守備に対する個人的な見解と、ドルトムントのような守備に対する有効な対抗策を考察していきます。 ボルシア・ドルトムントの コーナーキック守備 ① ベースとなる配置  ドルトムントはコーナーキ

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          リバプールに見た、コーナーキック守備戦術

          コーナーキック守備戦術 ~リバプールより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック守備において、リバプールを分析します。  はじめに、リバプールのコーナーキック守備時のベースとなる守り方は「ゾーン」です。これを分析することで、ゾーンの守備に対する個人的な見解と、それに対する有効な対抗策を考察していきます。 リバプールの コーナーキック守備 ① ベースとなる配置  リバプールはコーナーキック守備時、下図のような配置となる。  具体的には、ボール周辺のエリアにショ

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          アトレティコに見た、コーナーキック守備戦術

          コーナーキック守備戦術 ~アトレティコ・マドリードより~  今回は、セットプレーの局面であるコーナーキック守備において、アトレティコ・マドリードを分析します。  まず、アトレティコのコーナーキック守備時のベースとなる守り方は「マンツーマン」です。これを分析することで、マンツーマンの守備に対する個人的な見解と、それに対する有効な対抗策を考察していきます。 アトレティコ マドリードの コーナーキック守備 ① ベースとなる配置  アトレティコはコーナーキック守備時、下図のよう

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          ニューヨーク・シティに見た、GKを効果的に利用したビルドアップ

          2023 MLS ニューヨーク・シティ  今回は、自陣からのビルドアップの局面において、MLSのニューヨーク・シティを紹介します。  ニューヨーク・シティは、4バックにGKを組み込んだビルドアップを行っており、とても面白いと思いました。  そこで、ニューヨーク・シティのビルドアップを数試合において分析し、そこからビルドアップの目的とは何かを考察したいと思います。 ニューヨーク・シティの 自陣からの攻撃 ① ベースとなる陣形や配置  まず、ニューヨーク・シティは自陣からの

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          インテル・マイアミに見た、敵陣での効果的な崩し

          2023 MLS インテル・マイアミ  今回のテーマは、「敵陣での攻撃(ボール保持)時に、守備ブロックを形成した敵をどう崩すか」です。  結論から言うと、敵守備ブロックを崩す1つの手段として、片一方のボールサイドに密集し、数敵優位な状況をつくることが効果的だと考えます。  そこで、MLSのインテル・マイアミが、このような方法で敵の守備ブロックを突破しようと試みていたので紹介します。 インテル・マイアミの 敵陣での攻撃 ① ベースとなる陣形や配置  まず、インテル・マイア

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          ブルーノ・フェルナンデスに見た、カウンター時のファーストターゲット

          22-23 プレミアリーグ 第28節 ブライトン vs マンチェスター U  今回は、22-23シーズンプレミアリーグ第28節に行われたブライトンvsマンチェスター・ユナイテッドより、ユナイテッドの「自陣でのポジティブトランジション(守→攻)」でのブルーノ・フェルナンデスをファーストターゲットとした効果的なカウンターについて紹介します。 マンチェスター・Uの 自陣でのポジティブトランジション ① プレー展開  まず、ユナイテッドは自陣でボールを奪った「自陣でのポジトラ(

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          ローマに見た敵陣でのプレッシング

          22-23 セリエA 第32節 ローマ vs ミラン  今回は、先日行われたセリエA第32節ローマvsミラン(1-1)での試合で見られた、ローマの敵陣でのプレッシングについて分析しました。 ローマの 敵陣でのプレッシング ① 陣形と配置  ローマは敵陣でのプレッシング時、下図のような配置となる。具体的に、前線のエリアにてエイブラハムとベロッティが、中盤のエリアでペッレグリーニとクリスタンテが横並びになる配置を取り、全体として「5-1-2-2」のような陣形となっていた。ま

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          ニューカッスルに見た敵陣でのプレッシング

          22-23 プレミアリーグ 第32節 ニューカッスル vs トッテナム  今回は、先日行われたプレミアリーグ第32節ニューカッスルvsトッテナム(6-1)での試合で見られた、ニューカッスルの敵陣でのプレッシングについて分析しました。最近のニューカッスルの最大の特徴でもあるハイプレスを手短に解説します。 ニューカッスルの 敵陣でのプレッシング ① 陣形と配置  ニューカッスルは敵陣でのプレッシング時、下図のように、前線のエリアにてイサク(CF)・ジョエリントン(WG)・マ

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          アルゼンチンに見た効果的なブロック守備

          2022 ワールドカップ 準決勝 アルゼンチン vs クロアチア  今回は、2022カタールワールドカップでのアルゼンチンの守備について紹介します。  今大会のアルゼンチンの強みは、効果的な守備からのメッシ・アルバレス・ディ マリア等を基準点としたカウンターでした。そして、その守備は大会出場国のなかでもトップレベルであったと思います。  そんなアルゼンチンの守備について、今回は自陣ブロック守備の局面での、サイドと中央(ライン間)のエリアで効果的だったシーンを分析しました。

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          ブロック形成時のサイドにおける効果的な守備③

          22/23 プレミアリーグ 第 8 節 トッテナム vs レスター  今回は、先日行われたプレミアリーグ第8節のトッテナムvsレスターより、トッテナムから見られたブロック守備時におけるサイドの効果的な守備の方法について紹介します。 【スターティングメンバー】  トッテナム  レスター 結果:トッテナム 6 - 2 レスター トッテナムの 自陣でのブロック守備 ① 陣形  この試合トッテナムは自陣でのブロック守備時、下図のようにコンパクトな「5-4-1」あるいは「5

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          ブロック形成時のサイドにおける効果的な守備②

          チャンピオンズリーグ 名勝負 09-10 決勝 インテル vs バイエルン  今回は、09/10シーズンのモウリーニョ率いるインテルより、ブロック守備時におけるサイドの効果的な守備の方法について紹介します。  試合は、09/10UEFAチャンピオンズリーグ決勝 インテルvsバイエルンです。  当時のバイエルンのは、サイドにロッペン、リベリー、アルトゥントップが在席し、サイド攻撃が軸であるチームでした。そんなバイエルンに対してインテルは自陣にブロック敷きカウンターを狙うとい

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