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読書記録「日本思想の言葉 神、人、命、魂」
小学校低学年の頃、祖父に「タマシイってなに?」と聞いたことがある。
離れて暮らす祖父は電話越しで、まさか6、7歳の孫がそんなことを聞いてくると思わなかったのか、単に耳が遠かったのか(あるいは僕の滑舌が良くなかったのか)、「え、カマキリ?」と聞き返された。僕は「タマシイ!」ともう一度伝えたものの、「カマキリ?」と更に聞き返され、腹を抱えて笑ったのを覚えている。
肝心のその先の記憶がないのだけれど、と
読書記録「いつもの言葉を哲学する」
「いつもの言葉を哲学する」読了。
もともと「言葉」への興味が強い方で、更に心配性なので「ちゃんと意図が伝わるか」を結構気にしてしまう。仕事であれば必要なことが過不足なく伝わってほしいと思ってメールや電話をするし、友人や家族には伝えたいことの熱量や微妙なニュアンスをも正確に伝えられたらいいな、と思っている。だがそれは簡単なことではなく、新しい言葉は次々と出てくるし、同じ言葉でも受け手との距離感によ