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団地邂逅手帳

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団地はいつも、僕たちの中心にいた。そんな団地と僕たちの邂逅手帳。
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赤土のまちから、緑のまちへ—多摩ニュータウン初期入居50周年に寄せて

赤土のまちから、緑のまちへ—多摩ニュータウン初期入居50周年に寄せて

「50年」

その年月を、皆さんはどう思うだろうか。
長い?それとも短い?まだその年数を生きてない?私もそうだ。(27歳)
50年前は日本が高度経済成長を始めた頃である。

そんな ”近くも遠い” 50年前、あるニュータウンの入居が始まった。
皆さんご存じ、多摩ニュータウンである。

「赤土のまち」を切り開く━多摩ニュータウン黎明期。第一次入居が開始されたのは1971年(昭和46年)3月26日、日

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【団地散歩】 金沢シーサイドタウン

【団地散歩】 金沢シーサイドタウン

団地の散歩記録。

時々、団地を歩いてみたくなる。
団地というと、地域によっては戸建て住宅が建ち並ぶ新興住宅地のことを指すこともあるらしい。僕が歩くのは、4階建てや5階建て、もしくは10階建て以上の、四角いコンクリートの集合住宅がずらりと並ぶような"団地"である。
それらは、昭和30年代の高度経済成長期以降、都市部に急増する人口に対応するため、大量に供給されてきた。
大量供給という性格上、標準設計

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団地邂逅手帳

団地邂逅手帳

団地とひとを結びつける「情緒」団地はいつも、僕たちの中心にいた。
あの公園で何時間も語り合った。居間で何度も親と衝突した。楽しい楽しい、ふるさとだった—

人はいつも笑い、喜び、時に悲しい思いをする。住人の機微を、優しく受け止めてくれる。なんと素晴らしいことか。
そして団地は様々な情緒的なものと結びつく。花壇に咲く花、まちづくり、近隣の飲食店や環境。ここでは紹介しきれない様々なエレメンツと深く結

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