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タイミングは必然に


ある日、一本の連絡が入った


いつもと変わらないのんびりとした正午。

「わたしが入っているセラピストにいつも財布からお金を抜かれている。私はどうしたらいいのかわからない。」

「助けてほしい。」

状況を詳しく聞く中、当店のキャストではない為、それは警察に相談された方が解決に導くのではないか、もし窃盗ならば、その方がいい。


しかし「女性の心は言い難く考え難い事」なのかもしれない。

だからこそ、私に連絡が来る。


状況を詳しく話しを聞く


今回の男は、どこかで聞いた事のある男だった。


面識はないが、そんな者もいるのかと半信半疑で話しを聞いた。


鼻で笑う仕草ではなく、話しを聞く途中で


女性のため息と、私のため息が重なり合う。




それから数日後、同じような相談が入ってきた

先日聞いた内容の人物のことだった。


これは怪しいと感じ

前回の話し同様に、警察への相談はしているか聞いたところ

「証拠がないし、本人は逃げるし、認めない」と言う。


女性がストレスや怒りを現すより


「頭を抱えるシーンは本当に残酷」だ、生半可な気持ちで直視する事はできない。


俗に言う「泣きまね」とは違うのである。



それ相当な覚悟とメンタルがなければ、その女性の立場を尊重した会話は始まらない、そして終わらない。

私はその男の話しを、頷きながらメモを取る。


色々と話しを聞く中、店のコア(実態)な事も含め、全てを女性に話していた。


点と点は繋がった

そして

タイミングはタイミングを運ぶ。


線となった事柄に、私が手引きをしなくとも、現れた。


複数の女性に移店先はどこがいいのか聞いていた。

私は、女性達の話しはせずに会うことにした。


待ち合わせは深夜のコンビニ駐車場

私の車に乗せ、直球で聞いてみた。

「月に幾ら稼いでいますか」

「固定のお客様は何名いますか」

「週に何回稼働してるか」

「うちに来たらどの様なポジションで携わりたいか」

ぱっと見た、第一印象には「闇」が見えた。


先入観ではなく、その者のオーラ(闇)

人相については、セミナーや本などで学び
勉強はしている。

全国指名手配の写真はタイミングが合えば見るようにしている、人相が実に興味深い写真。

女風という店を経営する中で、指名手配犯を雇う事は断固として避けたい。

そして指名手配になるような者を育てない為にも
「女性の心」以上に、「女風の男」の教育にはある意味熱心だ、何より犯罪者を造らせないのも私の宿命である。



指名手配の者を、お客様が指名する

そんな失態は絶対に避ける役目も私にある。

ダメな者はダメ

良いものは良い

ダメな者は切る


しかし指導や教育で修正できる分野もあり
マネジメントの腕の見せどころである。


二度や三度の過ちは、何度も繰り返される。


そう、一度の重大な過ちからスタートする。


女風においてミス以外の過ちは

「負の連鎖と」私は知っている。


好き嫌いで人を切ることは私の人生で経験はない
どのビジネスでも同様の考えだ。

時の将軍が羨ましくカッコいいと思う時もある。


何も言わず斬る。


ある意味男らしくカッコいい

だが、私はそれをやらない。

過去の事例も含め、その分野の線引きは経営サイドにしかわからない、判断と決断なのです。


皆さんは、わからなくていい問題。



そしてSNSでは「ファクト」として語り流れる

実に興味のないワードだ。



この業界では
人相が変わる者、変わらない者がいる。


人相どころか人格まで変わる男が多い。

しかし元々ある、その「男の姿」が表れただけと
つくづく感じる。



前回のnoteでも触れたが、人相や人格が変わる理由に「人に触れる」ということも一理ある。



自分を見失った証


見失わせない役目が、私たちマネジメント側にはある。


それが「人を雇う」という一つの責任と私は思う。



私の重要なポジション


話しは戻り

引っかけ問題ではないが、「ポジション」と言う表現は「人が、どの様な気持ちを描いているのか」
重要な答えとして、相手の一手が言葉に表現される。

その内容が「ポジティブ」であれば、表現者としてはプロかもしれない。


しかしその内容には闇が深く「ポーカーフェイス」そのものだった。


常に冷静な行動や表情を保つことができる者はビジネスとしては大きな武器になる。

しかし

人の財布に手を出すような者も

冷静さがあり、薬物のような中毒性がある。


その事を、私は外部講師を招いて勉強はしていた
そしてその分野の本を読んでいた。


バックには必ず鍵をかけて



当店のキャストにはお客様が、席を外す際は貴重品を持ち歩いていただくよう伝えている。

シャワーの時間もrest roomに置いて
見えることは安心でしょう。


人の心は見えない分、「安心を買う」ことも
女風の定義にふさわしい。



続く



海マヒナ














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