遅ればせながら、新たなスタートのご報告。
気付いたら前回から2ヶ月以上ぶりの更新。
本日は長い間、更新できていなかった言い訳を兼ねてご報告があります。
昨年の11月に個人事業主として開業しました。
それ自体は紙を1枚出せばすぐ済むことではあるのですが、屋号を考えるのに相当な時間を費やしてしまいました。
なにせ名前を考えるという経験がほとんど皆無だったので。
慣れないことは時間も労力もかかりますね。
これからまた週1ペースでも更新を続けていきたいと思います。
新たなスタート
昨年の4月末に前職を退職し、11月にようやく開業まで辿り着きました。
色んな方向転換などがあったからではあるのですが、それについてはまた後日お話させて頂きます。
屋号は、
TRIKNOT CLOTHING / トリノクロージング
TRIKNOTは"TRIPLE"と"KNOT(S)"2つの言葉を組み合わせた造語です。
その言葉は3つの結び目を表現しています。
アパレル業界における製造~流通/消費までの一連の流れ、
"工場*デザイナー*服屋*消費者"
このそれぞれの結び目(*)をより強固にし、時には創ることを信念に事業を行っていきたいという想いが込められています。
CLOTHINGに関しては、服にまつわる仕事をしていることがわかりやすくなればと思い付け加えました。
長ったらしい名前ですが、トリクロなど略して呼んで頂ければと思います。
トリクロが実現したいこと
その中でもこだわりたいのが日本製です。
これまでの記事でも断片的にお伝えしてきましたが、日本の縫製業は危機的状況にあります。(最後に参考記事を記載します)
僕はどうしてもこの状況をなんとかしたい。
それは、日本のモノづくりの現場を失うことでこれからアパレル業界で活躍していくであろう若い人材にしわ寄せがいくからです。
文句を言い、時には怒鳴りながらも、めんどくさいことを少ない数量で対応してくれる工場はかつてのDC全盛期のデザイナーたちの台頭の支えでした。
そんなモノづくりの現場は、色んなことを教えてくれる教育の場でもあったと思います。
そんな場所が衣類の生産が急速に海外生産へシフトしていくことで大幅に減少してしまいました。
例えば専門学校を卒業して、デザイナーとしてこれからスタートしようと思っている学生がいるとして、モノづくりできる場所が海外だけではどうしようもありません。
言葉や文化の違いのみではなく、生産ロットという高い壁が目の前に立ちはだかります。若者のチャレンジの場は一体どうなっていくのでしょうか。
決して安価な海外製の商品を否定するわけではありません。
各企業の努力のおかげで、今やその商品の品質も十分に良いです。
また、そんなお値打ちな商品が人々の生活を便利で豊かにしていることも事実です。
「だからといって、全てがそれでいいのか?」
それが僕は世の中に問いかけたいことであり、変えていきたいことです。
海外生産は持続可能か
もう1つ、投げかけたいことがこれです。
海外の生産基地国の発展による人件費の高騰を中心に、海外生産の維持も数十年という長期的な目線で見ると課題が山積みです。
・人件費高騰により貿易経費も鑑みると日本国内でつくった方が安い。
・海外の工場から求められる生産ロットを維持できない。
・海外の工場が売り先を日本から方向転換する。
どれも起こりつつあることです。
今から20年後までなら数量は減っていくにしても0になることはないと思います。ただ、50年後以上先はどうでしょう。様々な面で世の中も変わっているはずです。
例えば海外で必要最低限の衣類が生産できなくなったとして、このまま国内の生産背景も失った日本はつくるところを失ってしまいます。
(その頃には服も3Dプリンターでつくる時代かもしれませんが・・・)
自分自身にはそんな先のことは関係がなくても、自分の子供や孫はどうでしょう。きっと大きく関係するはずです。
そんなことが起こらないように今のあり方を変えていきたい。
そのような大きな変化は業界全体はもちろん、消費者の方にも力を貸してもらわないと実現することができません。
その為にまずはそれぞれのつながり(結び目)を強固にしていきたい。
そんな想いで新たなスタートを踏み出しまた。
今は個人としての活動ですが、必ずこれを大きくしていくます。
ぜひ応援お願いします。
<参考記事>
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