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未経験からエンジニアに。大事なことは一歩ずつ、確実に、続けること。 ―白河支店 サービスエンジニア・伊藤慶―

建設機械を販売・レンタルしている福島建機では、機械のメンテナンスや修理を担う人材が不可欠です。「サービスエンジニア」と呼ばれるこの職種では、自社で扱うレンタル機械のほか、工事現場で使われる建設機械の修理や点検を、その場に赴いて対応することも多々あります。今回は、福島建機をその技術力で支えるサービスエンジニアの若手社員、伊藤慶さんに話を聞きました。

——伊藤さんは“若手社員”ということですが、入社何年目ですか?また、サービスエンジニアの業務について教えてください。

伊藤さん:大学を卒業して2016年に入社したので、今年で7年目になります。白河支店では、サービスエンジニアの社員が私も含めて4名配属されているのですが、その中で一番若手になりますね。
業務としては、お客様がレンタルもしくは所有されている建設機械「修理・点検・定期メンテナンス」が主な内容です。レンタルの場合は、返却されてきたものを自社工場で修理・点検しますが、お客様の持っている機械やレンタル時に不具合が出てしまった場合には、現場に出向いて対応します。実際に現場で作業するという点では、一般的な車両整備と少し異なるかと思います。

——時間も条件も限られた現場での対応は、かなり高度なスキルが求められそうですね。サービスエンジニアに配属された後は、まずどのようなことから学んでいくのですか?

伊藤さん:まずはじめに、返却されたレンタル機械の点検・修理からスタートします。レンタル機械だと自社工場で対応できるので、先輩が近くにいる環境で基本的な作業を手を動かしながら学ぶことができます。一番はじめは、先輩社員が機械の点検で見なければいけないポイントや注意すべき箇所を教えてくれて、その後すぐに「じゃあやってみよう」という感じで作業に入ります。一回の説明ですから、もちろん新人は分からないことだらけです。そんな時はすぐに近くの先輩に質問して、その都度解決していくという感じですね。一台のレンタル機械の点検・修理・定期メンテナンスを一人前に出来るようになるまで、おおよそ1年から1年半程度はかかるかと思います。

福島建機で取り扱う油圧ショベル。写真は白河支店置き場のレンタル機械。

——1から10まで手取り足取りではなく、実際に手を動かしながら学んでいくのですね。現場に出て対応するようになるのは、その後ということですか? 

伊藤さん:そうですね。レンタル機械を一通り対応できるようになるのも必須ですが、それに加えて「建設機械整備技能士」の資格を取得する必要があります。その人の経歴にもよりますが、大体入社2〜3年目以降に受験資格が得られるんです。まずは2級の取得を目指して、合格すると現場に出る回数がぐっと増えますね。

——現場と工場では、やはり色々と違うのでしょうか?

伊藤さん:違いますね。現場では実際にお客様を前にして、しかも限られた条件下でベストの仕事をしなければなりません。最初の頃は、先輩に同行して現場の雰囲気やお客様とのやり取りなどを見せてもらいました。その後、整備士の資格を取得して一人立ちしましたが、しばらくの間は現場に出るのが怖かったですね(苦笑)。
もちろん、事前に担当営業に機械の状況を確認したり、考えうる現象と対策を先輩に聞いたり、入念に準備して現場に向かうのですが、それでも実際に機械を前にすると分からないことだらけで途方に暮れた、なんて経験は沢山あります。そんな時は出来るところまできちんとやって、どうしてもその日のうちに解決できない場合には、お客様に状況をご説明して改めて伺うお約束をしたり、現状で出来るベストな代替案をご提案したりするようにしています。福島建機の技術力を信頼していただいているからこそ、お客様には誠実に対応し、納得していただく努力は欠かせません。

白河支店 工場内での作業の様子

——現場に一人で出向いて責任を持って対応するには、ただ「修理ができればいい」というわけではないんですね。そもそも伊藤さんは、なぜKENKIのサービスエンジニアを志望されたのでしょうか?

伊藤さん:実は、これと言って明確な動機がなかったんです。二本松出身で県内の大学で学んでいたので、どことなく「地元の近くで働きたい」という気持ちはありましたが、「受かったところに行こう」というくらいのモチベーションでして(笑)。ですが、合同企業説明会で福島建機の話を聞いたとき、当時の採用担当の方の印象がとても良かったんですよね。それで「受けてみよう」という気持ちになりました。それと実は私、大学では経済系のゼミに所属していたので、エンジニアの知識はゼロだったんです。それでもこの会社でサービスエンジニアを志望したのは、やはり採用担当の「建設機械の専門学校はないから、入社したらスタートラインは皆同じだよ」という言葉を聞いてのことでした。「ならやってみよう」という感じで。

——「スタートラインは同じ」の言葉を信じて入社してみて、実際のところはどうでしたか?入社前後のギャップはありましたか?

伊藤さん:それはあまりないですね。もちろん、覚えなければならいないことは沢山ありますし、私のような若手は日々技術の向上のために学んで、それでも現場で打ちのめされて帰ってくることもあります。ですが、エンジニアの仕事は一歩一歩でも確実に進んでいくことが大事だと思っているんです。何事も一足飛びに出来るようになるような仕事ではないので、いい意味で期待し過ぎずにいられるというか、まずは目の前の仕事に一生懸命に取り組もう、そしてクリアしたら次のことに向き合おうと思えるんですよね。その積み重ねの中で仕事に向き合っていると、「思っていたのと違って嫌だ」と感じることは、ほとんどありません。

——経験ゼロのスタートで、不安や心配はありませんでしたか?

伊藤さん:例えば、現場に一人で行かなければならないときの不安はもちろんありますが、経験がゼロという点に関してそこまで心配はありませんでしたね。実際に入社してからも、そこに引け目を感じることはありませんでした。少し前まではエンジニア特有の職人気質からか、新人が先輩に質問するのにも勇気がいる時代があったようですが、その雰囲気も今ではほとんどありません。新人のことは遠くから先輩がきちんと見守ってくれますし、分からないことがあればすぐに聞ける環境だと思います。整備士の資格試験が近づくと社内で勉強会を開いたり、先輩社員がマンツーマンで教えている光景も見られるので、社内で互いに高め合う雰囲気は定着しつつあると感じています。

ベテランから新人までさまざまな経歴のエンジニアが、切磋琢磨し合い日々技術力の向上に励んでいる。

——サービスエンジニアの教育面でも、良い方向に変化しつつあるということですね。最後になりますが、伊藤さんからサービスエンジニアを目指す方にメッセージをお願いします。

伊藤さん:そうですね。技術的なことやサービスエンジニアとして必要なスキルは、入社して経験を積む中で自然と培われるものだと思っています。強いて言えば、福島建機のエンジニアは現場に出向いて直接お客様とやり取りをする機会が多いので、人と話したり、コミュニケーションを取ることに慣れておくのは良いかもしれません。学生さんでしたら、アルバイトを通してそういった経験をしてみるのもおすすめですね。エンジニアと聞くと、何か特別な専門知識が絶対に必要だと思いがちですが、私自身が経験ゼロからのスタートでここまでやれてきています。ぜひ、経験値や専門知識は気にせずに挑戦してもらいたいと思います!

白河支店・サービスエンジニア 伊藤慶
福島県二本松市出身。県内の大学卒業後、2016年に新卒採用で入社。専門知識・経験ともにゼロからサービスエンジニアに配属となり、2022年で入社7年目を迎える。「建設機械整備技能士」の2級取得後、入社6年目に社内最速で1級を取得。冷静に淡々と仕事に向き合うスタンスだが、相手のことをよく見て取るコミュニケーションと、時折見せる笑顔が魅力。

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