花咲舞も混乱!?株が値下がりして儲かる仕組みとは?
「花咲舞が黙ってない」の最終回、みなさんご覧になりましたか?
半沢直樹のアシストもあって、スカッとしましたね!
さて、最終回の中で「株が値下がりして儲かる」って話が出てきましたが、どんな仕組みか、みなさん理解できましたか?
今日は、この仕組みをできるだけわかりやすく解説してみたいと思います。
株式はレンタルして売却できる!?
他人から借りたものを売ってしまうなんて、普通はできませんよね。
しかし、株式の場合はそれができるのです!
なぜなら、上場株式であれば、通常いつでも買い戻すことができるから。
返すタイミングで、買い戻せばよいのです。
「先に売って、買い戻す」ことができると、誰でも資産が値下がりしたときに利益を得ることができます。
具体的な手順は、次の通りです。
STEP❶ 証券会社から株式を借りる(レンタルする)
STEP❷ 借りた株式をすぐに売る
STEP❸ 値下がりを待つ
STEP❹ 値下がりした株式を買い戻す
STEP❺ 証券会社に株式を返す(レンタル料を支払う)
具体的に考えてみよう!
今年(2024年)1月、あおぞら銀行の赤字転落が大きなニュースになりました。
240億円の黒字予想が、一転して280億円の赤字予想に(実際には498億円の赤字となりました)。
米国の不動産ローンで追加の引き当てが必要になったことが理由だそうです。
このニュースを受けて、あおぞら銀行の株価は38%も下落しました。
1月31日の終値は3,257円、2月16日の終値は2,022円。
1,000株持っていた人なら、評価額が約325万円から約202万円に値下がりしたことになります。
では、仮にこのニュースを事前に知っていたらどうでしょうか?
株価の下落は容易に予想できますよね。
なので、金融商品取引法では、こうした情報を利用した売買を「インサイダー取引」として禁止しているのです。
では、このニュースを事前に知った私は、インサイダー取引で120万円儲けてみたいと思います(あくまで、架空の話ですのであしからず・・・)。
STEP❶ 証券会社から株式を借りる(レンタルする)
1月31日、私は証券会社から、あおぞら銀行の株を1,000株借りました。
尚、この時、約100万円を証拠金として証券会社に預けておく必要があります。
STEP❷ 借りた株式をすぐに売る
同日、私は借りた1,000株を終値3,257円で売却しました。
受取金額(実際は証券会社から引き出せません)は325万7,000円です。
STEP❸ 値下がりを待つ
STEP❹ 値下がりした株式を買い戻す
2月16日、十分値下がりしたので、利益を確定したいと考えました。
同日、株式を買い戻します。
終値2,022円ですので、必要な資金は202万2,000円です。
STEP❺ 証券会社に株式を返す(レンタル料を支払う)
私は、買い戻した株式を証券会社に返却するとともに、レンタル料(貸株料)を約1,000円支払いました。
このケース、
受け取った金額325.7万円-(支払った金額202.2万円+0.1万円)=123.4万円 この金額が利益となります!
おわりに
いかがでしたか?
やってることは、意外にシンプルですよね。
投資信託の中には、「ロング・ショート」戦略と呼ばれる運用を採用しているものがあります。この場合、資産の値上がりだけでなく、値下がりでも利益を得ようとしています。
プロはこうした手法を駆使して、資産運用をおこなっていることを覚えておきましょう!
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