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#短編小説
短編小説「間違いたい人」
「アニメなんてくだらん。お前は普通に進学するべきだ。えぇ、いや、せねばならない。」
――――まるで担任が世界を代表して僕を批難しているようだった。
客観的に見ればこの表現は大袈裟に見えるかもしれない。
しかし、当事者の僕にとっては、なんて等身大の表現だろう!と寧ろ自身の表現に感嘆の念さえ抱いていた。
その結果に付随して、僕は、僕自身が、世界というものに拒否されている感覚を鮮明に覚えたのだっ
短編小説「リア充爆発しろ」
「リア充爆発しろ」
本気でそう思っていた時期があった。
願い事をする機会さえあれば、「どこの誰でもいい、過去でも未来でもいい……。リア充1組でも爆発してくれ……。」
そう思っていた。
「爆発しないかな〜」
道端の中睦まじいカップルを見つめ、そう呟いた日から2年が経った。
今僕には彼女がいる。毎日が楽しい。
しかも今日は初デートだ。待ち合わせは10時。遅刻しちゃいけないよな。よし、待ち合わせ