医療法人七ふく会 ふくいクリニック 七ふくハートクリニック

内科、循環器内科、腎臓内科、心臓リハビリ、脳神経内科、泌尿器科、整形外科など幅広い分野…

医療法人七ふく会 ふくいクリニック 七ふくハートクリニック

内科、循環器内科、腎臓内科、心臓リハビリ、脳神経内科、泌尿器科、整形外科など幅広い分野と高い専門性で地域の総合診療所を目指します。 https://www.fukui-cl.com/ https://shichifukuheart-cl.com/

マガジン

最近の記事

  • 固定された記事

運動療法のできる透析クリニック

ふくいクリニックは2013年に大阪府門真市五月田町にオープンしました。 そこから約10年、地域の総合診療所としての役割を果たすべく、日々研鑽を積んでまいりました。 2022年7月1日に大阪府門真市速見町に移転し、MRI、CT設備、100㎡を超える運動療法室など充実した環境を整えております。 五月田町の『七ふくハートクリニック』では、内科、循環器内科、腎臓内科、人工透析を中心に診療を行っております。 高齢化と共に健康寿命への興味関心が高まっています。 死ぬまで自分の足で

    • ナトリウムとカリウム

      8月30日にロンドンで開催された欧州心臓病学会会議(ESC2024)で「高血圧診療ガイドライン2024年版」(2024 ESC Guidelines for the management of elevated blood pressure and hypertension)が発表されたという記事が紹介されていました。 欧州心臓病学会が高血圧ガイドラインを改訂:日経メディカル (nikkeibp.co.jp) このガイドラインとその記事に関して少し紹介したいと思います。

      • 休養学でストレス解消②

        前回休養学で紹介されている7つの休養モデルを紹介しました。 1.生理的休養 ・休息タイプ これは一般的な休養方法として馴染みがあると思います。 いわば活動を停止して、エネルギー消費を少なくすることで、回復を待つ方法です。 前回紹介した活力を上げるという方法ではないため1日中家でゴロゴロするという休み方だけでは休養としては不十分かもしれません。 しかしエネルギーが枯渇している状態では必要なことですので、自分で決めて休養をする場合には一番必要な休養でもあります。 ・運動タイ

        • 休養学でストレス解消①

          病気の原因の中に「ストレス」というものをよく見かけるのではないでしょうか。 原因がストレスと言われてしまうと、確かにそうではあるけれど、じゃあどうすればいいの?と言いたくなります。 このブログでもストレスが原因などと書いたこともあります。 実際そうではありますが、具体的な対処法などはあまり紹介してきませんでした。 今回は休養学という本から具体的な方法を紹介したいと思います。 表紙にもあるように多くの人が疲労を取るため、ストレスを減らすために行っていることが、逆効果になって

        マガジン

        • 睡眠
          3本
        • 栄養
          29本
        • 生活習慣病(脂質異常症)
          2本
        • 生活習慣病(高血圧)
          2本
        • 認知症
          7本
        • 腎臓病教室
          4本

        記事

          アスタキサンチンの効用

          当院では栄養療法の一環として、サプリメントも利用しています。 サプリメントに関しては、適切な栄養素を適切な量、方法で利用することで最大限の効果を発揮します。 質の悪い物や、利用の方法を間違うと効果が出ないばかりか、逆効果になってしまう場合もあります。 当然薬ではないため、用法や容量が明確に示されている訳ではありませんが、薬や運動と同じように、適切な利用方法があります。 今回はサプリメントのお話と、当院で扱っているアスタキサンチンのサプリメントについて勉強していきたいと思

          脂質は悪者?

          コレステロールや脂質、脂肪と聞いてどのようなイメージがあるでしょうか。 おそらくあまり良いイメージを持たれないのではないでしょうか。 脂は太るイメージが強く肥満が連想されたり、血がドロドロになりそう、脳梗塞や心筋梗塞の原因になるなどの印象があるかもしれません。 確かに脂質異常症を放置していると、心血管系の疾患になるリスクが高くなりますし、動脈硬化や慢性炎症の原因にもなります。 一方脂質は細胞膜や血管など体のあらゆる部分の構成要素になっていますし、重要な栄養素でもありま

          健康な血圧を維持する習慣

          高血圧は病院やクリニックの中で最も多い疾患の一つではないでしょうか。 血圧が高い状態が続くと、動脈硬化や血管系の合併症を引き起こす可能性が高くしっかりとした観察や管理が必要です。 もちろん血圧は低ければいいというものでもありませんし、薬だけで対処するものでもありません。 そこで今回は血圧に関連する食事や塩分、生活習慣などについて勉強していきたいと思います。 塩分と高血圧 塩分で表現されますが血圧に関係する物はナトリウムです。 ナトリウムは体内の水分バランスを調整す

          フレイルとサルコペニアの違い

          フレイルとサルコペニアという言葉はこの5年くらいでかなり一般的な言葉になりつつあります。 しかしながらその違いや定義などはあまり知られていないように感じます。 今回はフレイル、サルコペニアの違いや原因、対応策などについて勉強していきたいと思います。 フレイルとサルコペニアとは? フレイルは、高齢者に多く見られる全身的な虚弱状態を指します。フレイルには身体的、精神・心理的、社会的に分けられます。低栄養、活動量の低下、うつ、孤立、閉じこもりなども含めてフレイルと表現します

          生活習慣を整える方法

          当院は内科、循環器内科、腎臓内科があるため、基礎疾患が生活習慣病という方が多くおられます。 高血圧、脂質異常、糖尿病、肥満などいずれにしても治療の基本は運動療法と栄養療法がベースであることは同じです。 メディカルフィットネスでは特にこれらの疾患のコントロールがメインになりますが、運動療法を実施されている方の中で一番多いものが、脂質異常と肥満の改善です。 食習慣の乱れや運動習慣の不足などがほとんどですが、改善する際に、『何から始めればいいかわからない、継続できずすぐに挫折

          自律神経はやっぱり大事

          当院は健康長寿を目指すことを目標に日々診療を行っております。 運動や栄養が大事なことは言うまでもありませんが、こころとからだを整え、人生を豊かに過ごすために最も重要なものは自律神経です。 自律神経は身体を環境や場面、状況に合わせて調整してくれています。 自律神経が乱れると様々な不快や症状や病気を発症してしまいます。 自律神経の乱れは、身体にわかりやすくでる症状だけでなく、精神的な不安やイライラ、社会生活での生きずらさなどを生み出します。 今回は『安心のタネの育て方』

          時間栄養学

          当院では健康長寿を目指すために、運動療法と栄養療法を積極的に取り入れております。 栄養療法は生活習慣病の予防、治療に関して最も重要です。 食事の偏りや栄養バランスを整えることを伝える場面が多いですが、今回は時間栄養学について紹介したいと思います。 あまり聞いたことがないかもしれませんが、時間栄養学は食事のタイミングが健康や体重管理にどのように影響するかを研究する分野であり、体内時計が食事の消化や栄養の吸収、代謝に深く関与していることに基づいています。 例えば夜遅くに食

          再生

          第4回腎臓病教室 2024

          今回のテーマはセルフケアです。腎臓に関連したマッサージやツボ押し、ストレッチなどを紹介しています。

          身近な分子栄養学

          当院は健康長寿を目標としたアプローチとして、運動と食事(栄養)を特に大切にしています。 運動では理学療法士、健康運動指導士による心臓リハビリとメディカルフィットネス、食事ではサプリメントの使用や管理栄養士による栄養指導などを行っております。 人間の体はさまざまな栄養素から構成されており、細かい細胞や分子レベルで機能しています。 その細かい細胞を栄養素により効果的に機能させていく学問が分子栄養学です。 分子栄養学は、食べ物が私たちの体にどのように影響を与えるかを分子レベ

          認知症との共生

          5月8日に厚生労働省が『2040年には高齢者のうち、およそ3人に1人が認知症か前段階の軽度認知障害になる』と公表しました。 軽度認知障害(MCI)とは、記憶力の低下などの症状があっても、家事や買い物などの日常生活では支障が出ていない状態であり、認知症に移行していく可能性が高い状態ともいえます。もちろん認知症にも種類があるため、進行や症状は人によって異なりますが、日常生活に介助が必要かそうではないかはとても重要なラインです。軽度認知障害の段階でなんらかの介入ができれば、認知症

          活性酸素と生活習慣病

          活性酸素という言葉を聞いたことがあるでしょうか。 なんとなくあまりいいのもではないというイメージがあるかもしれません。 活性酸素は、人間が生きている上では必ず発生するものであり、エネルギーを作り出した後の残りかすのようなものです。 活性酸素は免疫機能や細胞が新しくなる際に必要な物質です。 しかし、この活性酸素が体の中で過剰に増え、細胞の中に入ると、DNAやタンパク質、そして細胞膜など、大事な部分を傷つけることがあります。それが積み重なると、細胞や組織がダメージを受けて

          運動療法機器について

          当院のリハビリテーション室では心臓リハビリテーション、メディカルフィットネス等運動療法を中心に行っています。 運動療法では有酸素運動を行う機械として、自転車エルゴメーターやトレッドミルなどがあります。 レジスタンストレーニング(筋力トレーニング)や柔軟性を高めるストレッチマシンも導入しております。 これらの機械を活用して、利用者の方の運動療法を実施していますが、中にはこれらの運動器具を使うことが出来ない方もおられます。 そこで新たに2台の運動機器を導入しました。 こ