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前回休養学で紹介されている7つの休養モデルを紹介しました。

1.生理的休養
・休息タイプ
これは一般的な休養方法として馴染みがあると思います。
いわば活動を停止して、エネルギー消費を少なくすることで、回復を待つ方法です。

前回紹介した活力を上げるという方法ではないため1日中家でゴロゴロするという休み方だけでは休養としては不十分かもしれません。
しかしエネルギーが枯渇している状態では必要なことですので、自分で決めて休養をする場合には一番必要な休養でもあります。

・運動タイプ
運動をすると疲労するのではないかという疑問があるかもしれませんが、運動によって血液循環が良くなり、老廃物の除去やリンパの流れ、疲労感の軽減につながります。
趣味のスポーツがあればいいですが、なければストレッチや軽い筋トレ、ウォーキングなどは疲労を軽減するための運動としては有効です。
ポイントとしては”軽い”運動であり、息が上がり過ぎたり、筋疲労が残るような運動は避けた方がいいでしょう。
また入浴なども循環の面で言えば運動と同じような効果があります。軽い汗をかいたり、熱や水圧の影響で血流がよくなります。

・栄養タイプ
栄養と聞くと、栄養価の高い食事やご褒美的な食事を想像するかもしれませんが、休養学では『食べ過ぎない、食べない栄養』を重視しているようです。食べすぎによって胃腸が疲労し、結果体調が悪くなっている可能性があります。特にストレスがかかっている時は普段より食べたり、飲んだりすることが多くなる傾向にあります。

そこで胃腸を休める、または胃腸にやさしい食事を心がけることが大切です。消化のよい物や量を少なくする、ファストフードは食べないなどの工夫も必要です。

またスイーツなども一見いいように見えますが、脳が糖分を要求していることが多く、血糖値の上下が大きくなってしまいます。
そうなるとホルモンのバランスも崩れてしまうため体調には悪影響です。

お酒に関しても精神的には疲労感を軽減してくれていますが、肉体的には内臓疲労に繋がります。休肝日を上手に作って、食事と飲酒のバランスを整えていきましょう。


2.心理的休養
・親交タイプ
友達や家族などと会話をしたり、食事に行ったりすることで疲れをとるタイプです。もちろん親交をする相手は人間だけではなく、動物でもいいでしょう。
このタイプはスキンシップが好きなタイプですので、元々人と会うのが苦手であったり、一人でいるのが好きなタイプは当てはまらないかもしれません。
そのため人や動物が苦手であれば、山や海、森、川など自然に触れてみるのもいいかもしれません。

・娯楽タイプ
娯楽タイプはもっともわかりやすいでしょう。趣味や嗜好を追求する休み方で映画や音楽を聴くなどをすることでストレスを緩和していきます。

・造形タイプ
趣味嗜好という面では娯楽タイプと近いですが、何かを創作したり、瞑想したりすることがこのタイプに入ります。
地図や旅行雑誌をみながら、実際に旅行している自分を想像することもストレス発散になる場合があります。
静かに過ごすことが好きな方はこの方法がいいかもしれません。

3.社会的休養

・転換タイプ
転換とは周りの環境を変えることで、引っ越しや転職、模様替え、買い物や旅行に行くことなどを指します。
アクティブで外に出ることが好きな人にとってはもっとも効果の高い休養方法かもしれません。


大切なことはこれらの組み合わせ

これらの方法を組み合わせることで、休養の効果をより大きくすることができます。
もちろんその人のタイプによって、外にでる方法、自宅で行う方法など合う合わないがあると思います。
またさまざまな方法を試し、いいとこどりをしてより自分にカスタマイズした休養方法を作ることも必要です。

そこにはアイデアや経験が必要ですので、常識にとらわれず、チャレンジしていく姿勢が大切だと思います。



これらの他にも、休養のポイントとして、仕事がひと段落しなくても休むこと。疲れる前に休むこと。隙間時間にどのような休養をするかなど、普段の生活の中の少しの意識で変わるものがあるはずです。

日本人の中にしみついている、「こんなことで休めない」や「お客さんのために」など自分を犠牲にしすぎる精神を一旦見直し、自分なりのルールで自分の体を守る方法を考えるときに来ていると感じます。


休養学という言葉は初めて見た時に、日本人が苦手な分野だなと感じました。しかし時代が流れていく中で、良い物はどんどん取り入れて、より効率的な仕事やパフォーマンスを追求していくことはとても大切だと実感しました。

積極的休養」という言葉がとても印象的で、休養というネガティブイメージを払拭し、ポジティブなイメージに変わればいいなと思います。


二つの記事に渡って「休養学」を紹介してきました。

健康を維持するためには、とても大切な分野であり、病気などの裏にはこのような問題があるのかもしれません。

今後もこのような新しい考え方を発信していきたいと思います。