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#143 新規事業を決断するためには器の大きさが必要です。それがリーダーへの近道!

最近思っているのは、新規事業に結論を出す人(事業部長や執行役員クラス)には、人間としての器の大きさが必要だと思います。事業で実績を出したという人が必ずしも広い視野で柔軟に判断できる訳ではないので、そこは難しいところです。

今回のnoteでは私自身が今までの経験で新規事業推進者としての上司に求められる姿をまとめていきます。

あくまで一般論ですが、既存事業を統括している人は自分の専門領域の中で適切に判断をしていけるのでしょう。それが出来る人が一般的には出世していくので、既存事業をうまく成長に導いていってくれるはずです。

それが既存企業をリードしていく人の役割でもあり、求めらえる能力です。そこは会社の中の主力事業なので、そういった人たちの頑張りが会社の今を支えているのは間違いがないです。

ただ、新規事業がないと将来的に会社の経営が傾いていくのは目に見えています。既存事業が衰退していくまでに新しい事業を産み出すことが事業会社の使命であり、これができないと倒産してしまいます。

ところが新規事業はなかなか予測が難しい上に従来やり方が踏襲できるかが分からないという曲者です。また、自分が知っている範囲外のネタが出てくるなんて日常茶飯事です。

昨日は介護用サービス、今日はロボット、明日は太陽電池なんてことは常にあることです。でも、そういった話題についていかないといけないの新規事業担当者の悩ましいところです。

特に大企業で全ての分野に精通していることは実質的に不可能です。ただ、そういったときに自分が分からないから却下しているようでは、先行きが怪しいです。

分からないことは恥ずかしいことではないのですが、たまに自分が上に立場なので全て知っていないといけないと思ってしまう人がいます。正直に部下に対して分からないということが許せないプライドを持ってしまっている人もいます。

でも、それでは柔軟な発想にはついていけません。会社の役割分担はあくまで役割なので、組織上で上にいる人は判断する人なだけで、全てを知っている人ではないということをちゃんと理解しないといけないのです。

例えば、部下から説明を受けた時に、正直に分からないと答えた上で、社内の○○さんなら知っているので、その彼に聞いて判断することもできます。

自分の知っている範囲だけで判断しているようでは事業を大きくすることはできません。むしろ、どんどん視野が狭くなってしまうことだって大いにあります。

また、自分が分からないからという理由で部下のアイデアを低くしか評価できないような人には誰もついてこないですよね。そういったところで人間としての器が試されます。

そこには既存事業を大きくするときにはそこまで問われなかった、仕事観や未来を見通すビジョン、やりぬく実行力、部下を奮起させるマネジメント力など総合的な人間性が問われてきます。

自分の会社以外でもそういった優れたリーダーはたくさんいます。でも、そうでない人もいるのも事実です。ウエビナーでも対面でもそういった優れたリーダーに出会えた時はすごくワクワクします。今度は自分が他の人にワクワク感を提供できるようになりたいとも思っています。

結局一番大事なことは

・広い視野で物事を見る力
・自分なりの価値観で判断する力
・誰からも尊敬される人間力
・自分がわかっていないことを素直に認める潔さ
・新規事業を成功させたい部下のやる気を加速させるフォロワーシップ
・未来を見通す眼力
・自分の分からないことでも理解しようとする柔軟性

といったところが新規事業を判断する人には必要なのだと思います。また、一担当者としてもこういったところの能力を磨いていくことで、将来自分が上に立った時に優れたリーダーになれます。

まあ、普通のビジネスマンにも必要なスキルですよね。こういったことを常日頃から意識して仕事に臨んて行きたい。そういった日々努力できる人が成長していって自分らしい仕事をできる環境が良いですよね。

今日は仕事をする上で上司としての必要なスキル、特に新規事業責任者としての心構えをまとめてみました。


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