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#148 上司がリーダーシップを持っていないと不幸になってしまう

先行きの読めない不安定な世の中においては、強いリーダーシップが求められます。やっぱり、リーダーシップを持っている上司に引っ張ってもらいたいという人が多いのも事実でしょう。

でも、不幸にも自分の上司がリーダーシップを発揮できない人になってしまうこともあります。そうなると不幸ですよね。不幸な時間が過ぎ去るのを待つしかないのかもしれません。

でも、そんな中でも挫けずに頑張っていきたいですね。少なくとも自分が人の上に立つときにはそんな不幸な部下ができないために陰ながら努力する日必要があります。

さあ、今日はリーダーシップについて考えてみます。

私の専門である新規事業関係のリーダーシップについては下記を参照ください。

リーダーシップを語るPM理論

ビジネスの世界でリーダーシップを語るときには、「P機能」と「M機能」2つで構成されるPM理論があります。これは、1966年に日本の社会心理学者である三隅二不二氏らが提唱しています。

ここで、「P機能」は、「Performance function」すなわち「目標達成機能」のことを示しています。つまり、チームの目的達成や課題解決を目指す働きです。具体的には、目標設定、計画立案、メンバーへの指示などがこれに含まれます。

例えば、

・チームの納期厳守のために綿密なスケジュールを組む
・チーム全体の業務の効率化のために役割を設け、メンバーに割り振る
 ・メンバーを指導して規則を守らせる
・成績の芳しくないメンバーを叱咤激励してフォローする

などです。イメージとしては「チームメンバーを引っ張るリーダー」です。

もう一つの「M機能」は、「Maintenance function」すなわち「集団維持機能」です。こちらはチームの雰囲気づくりをする働きです。メンバーひとりひとりを気遣て、チームの人間関係を良好に保ち、集団全体のモチベ―ジョンを維持します。

例えば

・メンバーとの個別面談で個人の考えを確認する
 ・メンバー間の人間関係の不和に関与して問題を解決する
 ・懇親会などのメンバー間の交流が図れる場を設ける
 ・メンバーの日々の苦労を労う
・各自の成果を認める

などです。このM機能が強い人のイメージは「まとめるリーダー」です。引っ張るタイプのリーダーも大事なのですが、さいきんでは M機能が強いリーダーも求められる世の中になってきました。

どちらが良いのかということではなくて、PM理論では「P機能」と「M機能」をどちらも持っている人こそリーダーシップのある人物、すなわち理想のリーダーと考えられています。

なかなか理想のリーダーになることは難しいのかもしれません。でも、自分のことを振り返ってどういったタイプで何が足りないのかを見つめなおすのは必要です。

この両者のバランスを取れるように考えながら行動していくことで少しでもリーダーとして成長していけると思います。グイグイ引っ張っていくタイプの人であれば、まとめるタイプのリーダーがやることを真似してみれば良いのです。

リーダーシップの源泉

リーダーシップの源泉として

専門的な知識やスキル
外見だけでなく、行動などの総合的な素敵さ
恩や義理を感じているありがたさ
変わらない価値観を持っているブレなさ
良い意味での厳しさ

があげられます。

専門的なスキルだけでなく、内面などの人間性も高いレベルで求められます。もちろん、上司として自分が困ったときに専門的なスキルで助けてもらえることは前提条件としてあります。

ただ、最近の若い人の感性としては人間として尊敬できる人を求めていると思います。やっぱり仕事が出来るだけで、人間性がダメな人についていこうという感覚はないのでしょう。

そういった観点でも人間性を磨いていくことが大事な世の中です。人は物語を重視します。こういったリーダーと自分の人生という舞台をどうやって素晴らしく仕上げていくのかというイメージを持ってもらえるように振舞えるのが優れたリーダーなのです。

例えば、若い人が自分が数年後にこういった生き方をしていたいとどれだけ思わせるかが勝負です。そのためには、利他の精神で組織のために心から頑張っていく背中を見せていくしかないのです。

後は、人は誰からに受けた恩を長いこと覚えています。また、その逆で嫌な思いをさせられた人はいつまで経っても恨みを持ってしまいます。それは仕方がないことなのです。

ただ、多くの人に当たり前のように恩を与えられるリーダーが部下からも慕われて、より大きな仕事の成果につなげていけるのだと思います。少なくとも自分はそういったリーダーになりたい。

今日は今の時代に求められるリーダーシップについてまとめました。社会人という立場で何を求めていくかは人それぞれですが、どんな分野でもリーダーシップを発揮して、多くの人と素晴らしい成果を出せる人が求められます。

このnoteを読んでくれた皆さんが少しでもリーダーシップを発揮できるように日々精進していきましょう。



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