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#138 こんな状況だからこそ新規事業で将来の飛躍的な成長につなげていこう

コロナ禍の影響を多大に受けて、色々な会社の上期の決算も大分苦労しているのが現状です。もちろん、業界によっては業績を伸ばしているところもありますが、全体として苦戦しているメーカーは多いです。

もちろん、コロナ禍という特殊事業もありますが、世の中が一気に変化しました。それこそ、10年分くらいの変化がこの1年で起こったような感覚もあります。

緊急事態宣言という異例の事態を受けて、オンライン勤務が当たり前になり、働き方やオフィスというものに対する考えもすごく柔軟になりました。

ただ、使用する経費に関しては多くの会社で制限がかかっているという話は聞きます。そんな状況ですぐに成果に結びつかない新規事業についてはどうやって取り組んだら良いのでしょうか?

今こそ新規事業に挑戦する時期ではないか?

個人的にはこのように強く思っています。

新規事業を担当していると他の企業やコンサルタントと話をする機会が多いですが、このような状況下でも一定数の新規事業に挑戦している企業がいます。

もちろん、本業を無視はできません。ただ、会社全体の力の10%でも良いから新規事業創出にかける企業が将来的に大きな成長につながっていくと思っています。

使い古された言葉ですが、ピンチはチャンスです。

本業があまり動いていない分、活動を少なくして何とか利益を出すことだけに注力していたら、いざ動こうとしたときに何も武器がなくなってしまいます。

今細々とやっている新規事業ネタを止めるのは簡単です。でも、一度止めた技術はもう元には戻らないと思った方が良いでしょう。

信念をもってやりたいという新規事業ネタを一つでも多く大事に育てていける企業が貴重な存在ですし、そんな当たり前のことができるところに明るい未来が待っています。

今こそ環境貢献できる新規事業を目指した活動をしていこう

過去のnoteにも書いたように、最近は特に環境問題を積極的に進めていこうという流れがあります。

欧米と比較してなかなかビジョンを明言してこなった日本ですら、菅首相が「温室効果ガス実質0」を言いました。これは私個人としてはすごく評価しています。

だって、一企業の温室効果ガスを減らしていくことですら、相当大変なのに、国全体で実質0にするには相当な努力が必要なのは目に見えています。

しかも、日本のリーダーがやるというった言葉は重いです。温室効果ガスを排出する鉄工所や発電、運輸関係を全て高いレベルでイノベーションを起こさないと無理です。

例えば、二酸化炭素から有価物を製造、太陽光や風力発電のようなクリーンエネルギー、電気自動車などどれ一つとっても一筋縄では行きません。ただ、国の医師としてそういった方向にもっていくという意思があれば、補助金などをたくさん使えば導いていくこともできます。

それぞれの要素技術は既に高いレベルに到達しているものもあり、近い将来の本格展開が期待できます。

また、1990年代から住宅用太陽電池が急速に伸びていったのは、国の補助金が多大な貢献をしたことは言うまでもありません。後追いの技術はどうしてもコストが高いですが、一定期間補助金で伴走してあげればいつかは自走できるようになります。

実際には太陽電池の発電コストは通常の火力発電と大差ないレベルまで到達しています。そこには何年にもわたるメーカーの努力もありますが、国の援助がなければここまで普及はしていません。

国の補助金を活用しても良いですし、自社の研究費でも良いです。そういった環境に貢献できる技術を今こそ挑戦するときです。

それが今から5~10年後に大きく花開きます。昔は工場からの排水や排気ガスで公害を引き起こしていたことが想像できなくなっているように、今の二酸化炭素を大量に放出していた時期があったんだねと教科書で学ぶ時期がきっときます。

それこそ二酸化炭素を活用する研究だけでも山のように転がっています。そういった金脈をみすみす逃す手はないですよ。

それでもやらない人は多いのが現実

そんな状況でも未だに自社が儲かれば良いという思想の人が結構います。もちろん、自分が執行役員や部長などで事業に責任を持っている立場なら言っていることも分からないでもないです。

結局、評価されるのは直近の業績で、研究所といえども目先の業績の翻弄されてしまいます。そういったときには担当者ではなくて、研究所長や執行役員といったレベルの人が信念をもって若い人を守っていかないといけない。

心理的安全性を確保してあげないと、ノビノビと仕事ができないし、大きな成果につながっていかないです。古い価値観で判断できるような小さい仕事だけでは将来はじり貧です。

ただ、上に立つ人ほど地球全体を考えた広い視野で新規事業創出に挑んで欲しい。自分に信念をもって環境にやさしい技術を本気で取り組んでいくことが求められています。

やっぱり、人の上に立つような人には明確なビジョンが欲しいし、そういった職場で働けるメンバーは最高に幸せなんだろうと思います。特にこういった特殊な環境ではその差が如実に表れてきました。

少なくても自分はそういった素晴らしい環境で仕事をして、自分自身も成長し、次の世代にバトンを渡したい。

常に胸を張って広い視野で考えられるイノベーションリーダーになることを夢見て日々奮闘していきます。


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