腹話

いつかやる。

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最近の記事

スターウォーズのBehind the Scenes大好きマン

 少し前になるがスターウォーズドラマ『オビ=ワン・ケノービ』で、1977年よりダース・ベイダーの声を担当するジェームズ・アール・ジョーンズ(91)が続投する事が話題になった。  ジェームズ氏は2016年に同スターウォーズスピンオフシリーズ『ローグワン』でのダース・ベイダーも続投し、特有の「英国風米語」なアクセントに確かな帝国軍魂を感じたものだった。しかし、既にその頃には「加齢による声の変化」について語られる事も多かった。柔らかく、メローに変化したジェームズ氏の演技からは70年

    • 安マイクの飼いならし方

       多少Geekなマイク記事ですが、面倒な実機改造はいたしません。  昨今、市場で見られる安価帯マイクのほとんどには、ドイツNEUMANN社のU87等に使われるK67カプセルのコピーが採用されている。  K67クローンは外注メーカーによって出来不出来もあるが、様々な方面で扱いやすい設計なため安マイクに限らずミドルレンジからハイエンドマイクにも採用される。  気になる方はRecordinghacksで一部データベースを見る事ができる。  マイクの最も単純な改造方法は、このカプ

      • 「韻」の浅い話

         主観的に見る所によると、2005年ぐらいまで歌詞における「韻」を理解できない人が多かった気がする。  日本でラップが流行したのが2000年前後。それから5年間、おぼろげな「韻」という言葉が独り歩きしていた時期がある。あいつは韻が踏めてない、こいつの韻は凄いなどと、ライム(Rhyme=韻)の出来を評価するコメントが相次ぐものの、中には全く韻が踏めていないのに褒めそやしたり、逆に綺麗な韻を誰も汲めていなかったりという有様であった。  何故そういう事が起こったのか。それは大きく

        • SM7ジョーク

           1976年、SHUREからSM7というマイクが発売された。元々放送用のマイクであるが、優れた特性により他の用途にも使えると見抜いたエンジニアによって(Bruce Swedien 1934 - 2020)一躍レコーディング界のダークホースと扱われるようになる。  それから1999年にSM7A、2001年にSM7Bとマイナーチェンジを行い、2020年には配信時代に適合したUSBマイク、MV7という別ラインに派生し、現在に至る。  発端は、レコーディングの際に何度怒られてもフィ

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          なるべく消さないようにしてる話

          活動する上で「なるべく動画を消さない」という意識がある。 理由は複合的だが、その中でも分かりやすい理由があるとすれば ・好きな作者の作品が消されてかなしみ。 ・好きな投稿者が跡形もなく消えてかなしみ。 受け手として、このような気持ちを抱く事は多いからである。    削除の理由は多岐に渡る。例えば ・ミス見つけちゃった! (伝達ミスなども含む) ・学校や職場で身バレしたくなかった (自ら履歴書とかに書く人も居そう) ・炎上したから消します (消すと逆に燃えます) ・納得行

          なるべく消さないようにしてる話

          小耳に水トーク1の書き起こし

           素起こし寄りの書き起こしです。内容は音声と同じです。  単体では読みづらい物ですが、音声だけではわからない用語などを検索したり、翻訳等にご利用いただける物となっております。  原則的に私的利用に限り複製可、再配布不可です。    今回の記事の有料設定は、限定公開の意図で設定されたものであり、追加料金をいただく意図ではございません。そのため、返金可の設定をしております。会員登録を行っていない場合、返金は不可などの制約もありますので、返金の詳細に関しましてはこちらをご覧くだ

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          小耳に水トーク1

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          小耳に水トーク1

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          録音の練習とか

           ボイトレ記事を書こうにも、読む人がどういった前提知識を持っているかによってかなり見え方が異なってしまうので、読むだけ無駄なのではないか?と思っている。  というのも、私は素直ではないのでボイトレ記事を「そうはならんやろ」と思いながら読んでいる。どう読まれるかは公開する以上その人次第である。  そして、語弊のある言い方だが、私はあまりボイトレをしない。「ボイストレーニング」単体をあまり行わないという事だ。基本的には曲を使う。面白くないもん。  非常に単純だが、ワンフレーズを

          録音の練習とか

          安マイクの話。

           宅録をしていると、ハイ上がりの安マイク※1の方が中価格のマイク※2より良いじゃんと思うシーンが割とあって、極論質感に影響出やすい部分をクソみたいなEQ他(技術然り機材の質然り)で持ち上げる方がよっぽど悪影響なのではないか、という思いがある。  ただ安マイクと言っても、これは流石に使えないでしょと思うモノ(スカイプ用のマイクや家電量販店で売ってるカラオケマイク)も多いので別にその辺の安マイクで良いとは言ってないが、中価格以上になると部屋の調音、インターフェース(プリアンプ)

          安マイクの話。

          ヘッドホン/イヤホンによるMIXが難しい四方山話2

           ※「MIX」という言葉は色々誤解があり、歌い手が言われている「MIX」はレコーディング、エディット、サウンドメイク、ミキシング、人によっては発声やコーラスまでもがごっちゃになっている実に便利な言葉であるが、この記事では「音を配置する」という意味でのMIXに絞る。  これの続き。  長い事ヘッドホンで試行錯誤してきたが、「MIXはスピーカーでやる物」というのは疑い様のない事実だと感じている。  だが、日本の宅録ではそうはいかない場合がある。スピーカーで音を出そうもんなら

          ヘッドホン/イヤホンによるMIXが難しい四方山話2

          江戸訛りをおちょくる

           江戸っ子なら新宿東口をひんじゅくしがひぐちと言うのだろうか。長年の疑問だが、未だに生粋の江戸っ子に話を聞く事は出来ていない。近い発音ならアンティークな男性が言ってるのを聞いたことがあるが、そもそも正確には聞き取れない程、滑舌が入れ歯などで老化していた。なので実際の所は不明である。  江戸訛りは何故シとヒがあべこべになるのか。一切何も調べないで考えてみた。  上方の浮世絵に見られるように、強そうな男性は顎が発達した面構えをしている。それが粋とされていたのであれば、江戸っ子

          江戸訛りをおちょくる

          発声,音作り,MIXなどの四方山話1

           よくギタリストの曲はギターが大きすぎてバランス崩壊しているという話を聞く。実際そうだ。ドラマーの場合はハイハットが左になりがちだとか。これはドラムセットの中ではハイハットは左に置いてあるものだからだ。ただし、ハイハットが左から聞こえてくるのはドラマーと、ドラムセットに背を向けている演奏者達だけ。ステージ上の音という事だ。客観的な定位ではハイハットは右にある。  しかし意図がある場合もある。Sound Horizonは舞台を見ているという事を意識した音源作りなので、大抵ハイ

          発声,音作り,MIXなどの四方山話1

          EQP-1A達を診る

           EQP-1Aというイコライザー(EQ)は、1960年頃から存在しているまぁまぁなおばちゃんである。歴史的な事はさておいて今でも人気でよく使われている。みんな機材とワインはヴィンテージが良いらしい。知らんけど。  私がEQP-1Aを「ぐれぇとなババアだ」と気づいたのはつい最近。もちろん実機ではなくモデリングプラグインの方だが。ただ、実機にしてもそもそもが御年60歳ぐれぇのでぇベテランで個体差があるので、意外と同じ音が無い物なのだ。知らんけど。  かつ、プラグインにしてもモデ

          EQP-1A達を診る

          [フリーVST]Analog Obsession

           フリーVSTのデベロッパーを紹介します(慇懃無礼な登場)  私はStudio Oneになってから64bit、VST3の環境へ移行した為、多くのフリープラグインから有償プラグインに置き換えた。  しかし、そんな中で現在も使用しているデベロッパーがある。それがTunca氏のAnalog Obsessionである。現在では、少しDTM/MIXを齧った人であれば知らない人は居ないとも思われるほど有名だ。そのデベロッパーが今年の初めにある事件に見舞われ、DTMer達に激震が走る。

          [フリーVST]Analog Obsession

          wowakaさん

           彼には、彼の作品には、ひとかたならぬ恩恵を受けました。志半ばでその生涯を閉じる事になるとは、私達は露ほども思わなかった。去年のこの日、その訃報を受けて、私達の心には大きな穴が開きました。  そして腹話の半分は、あるいはもっとが、彼に与えられた物だというのは疑いの余地がありません。  あの世代、VOCALOID界隈や歌い手界隈を生きた人の、きっと誰もが同じような想いを抱いていたことでしょう。欠けてはならないヒストリーの1ピースです。  現実逃避P、ヒトリエの作品だけではなく

          wowakaさん

          インターネット老人の昔話(3/3)

           これまで続けて来た誰得の昔話だが、ここで人によっては意味のある話。 ・2004~2006年のネット風景 ・腹話(一般人の姿)の声に対する、ある人からのコメント ・Sound Horizonとの出会い ・歌ってみたとの出会い ・VOCALOIDとの出会い ・とおせんぼ  この昔話ははただオタクのコミュニティに身を置いていただけの、いたいけなアストラル体の記録である。  (1/3)の記事では、2007年頃に歴戦のオタクが駆逐されたとかいう怪しい話をしたりもしたが、当然情報に

          インターネット老人の昔話(3/3)