昨日と今日が全く別人になるという感覚

昨日までのわたしがどういった調子だったか、一言でいうと完全にうつ状態。

落ち込み、やる気が出ない、気力が湧かず何も手につかない、終日泣いてばかりいるし、それに疲れるとベッドに横になって寝逃げする。

研修中であるアルバイトの予定に合わせて、どうにか出勤しようとする―というよりどうすればせっかく決まったアルバイトを辞めずに済むか、必死に考えようとする、だけれど頭が全く回らない。行動を阻むかのように思考も身体も鉛のように重く動かない。

こう行動したいと強く思う気持ちはあるのに、体調が全く伴わない。どうしたら身体が元気になるのか、なぜ思い通りに上手くいかないのかと落ち込んで泣くばかり。

どんなに自分を奮い立たせようと試みても鬱はその一切を遮断し、解決の糸口がどこにも見出せない。


***

そして今日。

昨日の様子からは一転、頭の回線がぱーっと通ったのが感覚として実感でき、身体を動かそうとごく自然に思える。顔の筋肉も強張りが解け、柔和な表情を作ることができる。

気が向いたので、メイクもしてみた。化粧をすることができたのは1週間ぶりのことだ。

昨日まで、どんなに努力をしても叶わなかったことが、一夜明けると何事もなかったのようにできるようになる。

昨日と今日とでは感覚が全くの別物、全くの別人。

自分でもなぜこうなるのかわからない。いつもそれは突然訪れる。何がきっかけでどうすれば元気のスイッチが入るのか皆目わからない。

いくら努力しても好不調の波を自分でコントロールすることはできない。もし、それが叶えばどれだけ楽になれるだろう。

うつの症状の時も、そうでない時も自分であることに変わりはないけれど、考え方、世界の見え方、行動、あらゆるものが180度違う。

この別人のような自分にころころ変わる感覚を余人に理解されることは困難だろう。自分自身、いつどう体調変化が起こるか予測不能なのだから。

低調の時は頭が働かずその状況を文章に記すことは難しく、調子が上がると不調の感覚が薄れその切実さをなかなか表現できない。

うつ状態からの突然の症状の切り替わりというのは双極、躁うつならではの病相であり、単極のうつとは異なる。この変化の波に振り回されることが双極性障害の最も難しい点である。

普通に元気だった直後に落ち込んだり、逆に不調で顔色が悪かったのが次の日には何事もなかったかのようにけろっと復調したり、躁鬱はこの繰り返しだ。

決して仮病などではない。うつ状態も軽躁やハイ状態もすべて躁うつの病相。(薬を服用しているので私の場合、躁に振り切ることはほぼない)

この症状と付き合う難しさや、当事者にしかわからない悩みをどうにか表出することはできないか―これが私のnoteのテーマだ。


昨日の今日、今しか書けない文章として残しておく。



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