「Butter」を読み、信頼の難しさを理解した
祝日月曜の朝、おはようございます。体育の日だというのに、東京はあいにくの雨。
でもなんとかウォーキングはしたいので、お昼頃に傘を差しながらウォーキングに行って来ようと思います。日々の運動が、健康への近道!
この3連休ですが、すでに2冊の本を読み終えました。そのうちの1冊が、こちら柚木麻子さんの「Butter」!
新潮社さま公式から紹介文だけ引用させてください。
実際あった婚活殺人事件をモチーフにしている作品のようです。
本の要約は他のサイト・noteにお任せすることにして、私は自分の中で考えを深めることが出来た3点を紹介しようと思います!
上記、書籍の紹介文からも分かるように、すごいヒューマンドラマです、私的に!普段は仲の良い人とだけ付き合うことにしている私の、人間関係の考え方を深めることに繋がりました。
では、下記が3点です。
①人を守るということは、その人をコントロールすることに似ている
一言でいうと
人は守らなくていい
ということに気づきました。
大切な人を守ろうとするときって、あーしろこーしろ。こういう行動はするな、あの学校には入っておけ、こういうスキルは身に着けておけ...etc
その人を自分が安心おける状態下にコントロールすることになりますよね、少なからず。こちらの書籍を読んでいて、人を守ろうとするとどうしても押しつけがましくなり、関係が悪くなることもあるのかなと思いました。依存関係になるかも知れないし、仕事だとどうしても言われたことだけをやる人間が出来上がってしまうかなと。
自由に放置して、少し注意を出すだけの関係性で守ることが出来たらいいなと考えました。
②人を信じるには、自分の枠を超えて理解することが大事
主人公と梶井真奈子(カジマナ)の間で信じあう関係が生れてたんじゃないかなと思います、途中から(とはいえ最後にはあーいう結末になるわけですが)
何かを信じることって、自分の価値感を一歩超えて、相手の価値観をしっかり理解することが大事なんだと実感しました。
相手の価値観の中で、信じること・信じてみること
自分の枠で考えて、「この人は良く分かるから信じてる!って言う人がいるけど、それは違うんだなと。自分の枠内で収まっている人、先に述べたコントロール配下に置いているから信じられるっていうのとは、全然違う「信じる」という考え方があるんだと学びました。
③恐ろしい価値観の人を信じることが出来ても、頼れるかどうかは別。「信頼」の難しさ
主人公は梶井さんを信じていたけれど、最後はあーいう結末になりました。
あ、ぜひその結末も読んで欲しいです。すると書籍の表紙の絵(カジマナがバターを目の前にナイフ・フォークがあるやつ)の意味が理解できると思います!。
信じるというのはどこまで行っても自分の能動的な、一人称の行為だと考えています。
なので、自分が理解できる範囲内でコミュニケーションしていくことで相手を信じることが出来るのですが、理解出来ない範囲に関しては信じる信じないではなく「届かない領域」です。
その範囲が何かを大きく左右する場合、結局は関係性が壊れることがあります。
仕事においてもそうですよね、自分が想定もしていなかった部下の特性が、仕事をぶち壊しにするとか。その領域に関しては、もうどうしようもないことです。
今回の件も、互いにその領域があり、またその特性を自身が認識していなかったりもあるので、2人のコミュニケーションの机上にはなかなか出づらく、それが物語の分岐へと発展していくという。
こういうのって、すごく面白いなって思いました。
私自身も、おそらくまだ自分では理解・言語化出来ていない一面があるのかなと思います。それを他人を通じて明らかにすることで、さらに人生を深いものに出来るのかと考えました。
いずれにせよ、相手をある程度コントロール下に置いていたり保険下にあるとき以外は、その一面がひょっと顔を出して自体を悪くすることがあるでしょう。
そこら辺の難しさと面白さを、味わうことが出来たと思いました♪
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いかがでしたでしょうか?
この書籍自体600ページもあり濃厚なので、なかなか上記のようなまとめを本を読んでいない人が理解することが難しいと考えました。それ以上に、私が600ページの良作を上手く説明する能力がないということも理解しました(苦笑
いやぁ、人間って面白いな、そう感じた本でした。
ちなみにもう1冊読み終えたのですが、それも柚木さんの本です。こちらもいずれ感想を書きたいと思います!
今日はここまでで。
人間性が交差するところの面白かったエピソードなどありましたら、ぜひお聞きしたいです!
では!
合掌!
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