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みんな、“きっかけ”を探している。 〜職場でブックシェアのススメ〜

本で人とつながる「発見文庫」

職場で、BOOK SHARE CLUBという本をシェアするサークル活動をしている。これは、私が提案して実現したものだが、「スタッフのスキルアップやコミュニケーションのきっかけに」というコンセプトから、発見文庫と名付け、本につける帯なども勝手に(笑)デザインした。

そもそも私は、人に本を貸したがりだ。自分が読んで面白かった本を誰かに貸したい。しかし周りに読書家がいるのかわからず、その探りを入れる意味で企画した。

実際に始めてみると、よく本を借りてくれる常連さんが現れ、私は手持ちの本から拠出するのが楽しみになった。また本を買う時も、発見文庫になるかな?というのがひとつの指標になってきた。

そして、常連さんの中から自分も本を拠出したいという人が1人、2人と現れた。ある人は「今年100冊読むことを目標にしている」と言って、オススメの本を貸してくれたり。そんな風に本との関わり方を人と話すのも楽しい。

部署が違うと普段なかなか接点がなく話すきっかけを掴めずにいた人たちと、この発見文庫がまさに、コミュニケーションのきっかけとなり、立ち話が増えたり、最近ではランチに行ったりするようにもなった。

人はみな、何かしら話すきっかけを探している。きっかけの作り方は、人それぞれだろうけど、どうやら私には、本で人とつながるのが、性に合っているようだ。

先日、そんな流れで一冊の本を借りた。

自分では手にとらない本との出会い

ちきりん著「自分の時間を取り戻そう−ゆとりも成功も手に入れられるたった1つの考え方」

これがなかなか面白い。

自分では手に取らないだろう本との出会いは新しい発見をくれる。まさに発見文庫である。

この本には「生産性とは何か」について書かれていた。自分にとっての成果(ここ大事!)を出すために、いかに時間とお金を有効的に使えるか、という考え方には目から鱗が落ちた。

昨今、職場に蔓延する、働き方改革だの、業務効率化だの、とにかく時間内に終わらせ、残業しないことをゴールとして語られる生産性にずっとモヤッとしていたけど、この本を読んで、生産性の正体が見え(言語化され)非常にスッキリした。

そして、生産性が高いという意味を理解するため、「この半年で価値の大きかった支出Best3は何か」という問いがこの本の中にある。そこで、この半年を振り返り、自分的価値ある支出Best3を考えてみた。

自分的価値ある支出Best3

❶待っていても、はじまらない(阿部広太郎著)
1,600円。書く楽しさを改めて思い出すきっかけになった一冊。まだ読んでいる途中だが、今何か書きたいと思えるのは、間違いなくこの本のおかげ。この半年で一番価値の高い買い物だったと思う。まさに、「待っていても、はじまらない」ことを体感できる、きっかけを作ってくれた。

❷占い
1,000円。明日のライターゼミに通うかどうか迷っている時、たまたまやった(だんなの知り合いがいつの間にか占い師になっており(笑)カフェで占いイベントをするというので一緒に行ってみた)占いで言われた言葉が最後の決め手となり、通うきっかけになった。占いの帰り道、勢いでFacebookを始め、申し込みをした。占いに行っていなかったら、ライターゼミには、通っていなかったかもしれない。

❸明日のライターゼミ
59,900円。課題の提出がnoteの回があったため、noteを始めるきっかけになった。noteというまとまった記事を書ける場をまた、思いもかけず持てたことは、今の自分にはとても価値がある。そこを拠点に、コメントでやりとりした結果、ゼミの時、声をかけることができたり、関わりたいなと思える人が増えたりしている。元来、文章でのコミュニケーションの方が得意な人間なので、noteがあることが非常に心強い。

どうやら、今の自分には「何かのきっかけになる投資」に価値があるらしい。

何かの「きっかけ」になる

きっかけといえば、乃木坂46の楽曲のひとつにも「きっかけ」という曲がある。アルバム収録曲だが、ファンの間で人気が高い一曲。背中を押してくれる歌詞と、聴き心地のよいメロディが好きで、私が乃木坂46にハマったきっかけでもある曲だ。

この記事が、あなたが乃木坂46を知るきっかけ、乃木坂46を好きになるきっかけになれればなお、嬉しい。

そうか。私が文章を書きたいのは、誰かの、何かの“きっかけ”になりたいからなんだな。

ーひとつでも、誰かの、何かの、きっかけが作れますように。

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