見出し画像

自動車の可能性を拡大させるSDV開発を支援!富士通のノウハウと経験を集結した新サービスを提供開始

こんにちは、富士通広報 山下です。

今回は、EV(電気自動車)、HV(ハイブリッド自動車)、FCV(燃料電池自動車)など、環境に配慮した次世代自動車の普及に向けた、富士通の新サービスを紹介します。


「Fujitsu Uvance」とEVシフトの取り組み

富士通は、サステナブルな世界を目指す「Fujitsu Uvance」のもと、地域環境に配慮しつつ、人々の生活を守り、豊かで、持続可能な地域社会を実現する「Trusted Society」の取り組みを進めています。その中でも、人やモノの移動を社会インフラとして支える、トランスポーテーション(交通)やロジスティクスは重要なテーマであり、走行時に温室効果ガスを排出しない次世代自動車の普及に向けたオファリングを「EV-Shift」という名称で提供しています。

本オファリングでは、車両のライフサイクルを通じたデータ活用により、次世代自動車の普及に必要な環境を整備することで、次世代自動車を軸としたサーキュラーエコノミーの実現、地域の環境負荷低減への貢献を目指しています。

2015年のパリ協定の採択から温室効果ガス排出削減に向けた取り組みとしてEVが注目され、欧米を中心に販売が伸びてきた一方、車両価格が高い点や充電に時間がかかるなど、普及に向けては様々な課題があり、政府や関連企業などが様々な支援措置や普及戦略を講じています。富士通では、自動車メーカー、パーツサプライヤ会社などの自動車製造に関わるお客様や、物流やリース事業などの車両の運用に関わる客様とともに、レジリエントで低環境負荷な社会に向けて、以下の3つの観点で取り組みを進めています。

EVなどの効率的な開発
経験の浅いエンジニアでも、短期間で高品質なソフトウェアを開発することができるソフトウェア開発基盤の提供により開発効率を向上させる。

EVの効率的な運用を促進
充電計画やSOC(Security Operation Center)管理といったサービスによりお客様の効率的なEV運用をサポートしながら、 運用コストの低減や、稼働率の向上、さらにはGHG削減量を可視化/数値化することで環境負荷低減に対する取り組みを促進。

地方交通の維持と災害に強い街づくりを支援
交換式バッテリーの設置場所やバッテリーの充電状況、使用環境をトラッキングすることで、利用効率を向上。緊急時電源としての活用や、回収と再利用のために必要な情報をリアルタイムで管理し、街づくりを支援。

EV-Shiftの詳細はコチラからご覧いただけます。

車載ソフトウェア開発を支援するローコード開発プラットフォーム

富士通は、EVやHVなどの効率的な開発を実現する新サービスとして、4月22日に車載ソフトウェア開発を支えるローコード開発プラットフォームの提供を開始しました。

本プラットフォームのお話をする前に、まずご理解いただきたいのが「Software Defined Vehicle(SDV)」です。SDVは、機能や性能をソフトウェアで管理・向上することができる自動車です。普通の車が機械で動くのに対し、SDVはコンピューターのプログラムを更新することで、新しい機能を追加したり、運転の安全性を高めたりできます。車の販売後でもスマートフォンのアプリケーションを更新するように、車をアップデートすることができるのです。

今 、自動車業界は、ソフトウェアの力で車両の機能を定義し、拡張するSDVへと急速に移行し、車載ソフトウェア市場は急激に拡大しています。EVなどのソフトウェア開発においては従来の自動車に比べ、より大規模なソフトウェアが使用される一方で、ソフトウェア開発のスピードと品質、さらにはセキュリティ面で新たな課題も出てきています。この課題に対応するため、富士通はSDVに向けた開発を支援するローコード開発プラットフォームを開発しました。専門知識がない人でもソフトウェア開発を可能にすることで、今やグローバルな課題となっているソフトウェア技術者不足の解消と、事業競争力の強化に貢献します。

本プラットフォームの特長

SDVに向けた車載ソフトウェア開発を支援するローコード開発プラットフォームは、AndroidやMBDなど、個別のソリューションが主でした。それに対して、本プラットフォームは組込みソフトウェア全体をスコープとしているため、複数に分かれている開発品を一つのプラットフォーム上で包括的に検討することが可能です。

サービス概要

サービス概要の中に専門用語が多数出ていますので、解説します↓

  • MBD:Model Based Developmentの略で、コンピューター上に現実と同じモデルを作成し、開発と検証を行う手法    

  • CAN通信:Controller Area Networkの略で、マイクロコントローラーとデバイスが、車両内で相互に通信できるようにする車両バス規格 

  • エッジAI:エッジデバイス上でAI処理を実行するシステムの総称

  • DevOps:開発担当と運用担当が連携・協力し、フレキシブルかつスピーディーにシステム開発を行う手法

さらに踏み込んで技術的なお話をすると、お客様が利用しているシステムとの連携が容易なプラグインと、CIツールを提供することで、CI/CD※環境を短期間で構築できます。そして、CIツールから開発ツールを実行できるIFに変換することや、開発ツールの出力を標準形式に変換して外部ツールに入力することが可能になります。また、人材育成のためのリスキリングの教材としても活用いただくことが出来ます。
※CI/CD:「Continuous Integration/ Continuous Delivery」の略称。継続的インテグレーション&継続的デリバリー

本プラットフォームは、富士通がこれまでに多くのお客様と共に組込みソフトウェアの開発に携わってきた経験とノウハウを集約し、多数の機能を備えておりますので、ぜひコチラから詳細をご覧ください。

最後に

これからの時代は、車両開発におけるソフトウェアの役割がますます重要となり、高度なソフトウェア開発が自動運転や車載インフォテインメント、エネルギーマネジメントなどの鍵を握っています。高度な機能を迅速に開発し、即座に展開できる本プラットフォームにより、企業が抱えるソフトウェア技術者不足の問題の解決に貢献し、ソフトウェア定義車両の未来を共に創造するパートナーとして、業界の変革をリードしていきます。

本プラットフォームの詳細はこちらからご覧くださいhttps://www.fujitsu.com/jp/solutions/business-technology/future-mobility-accelerator/lowcode-development-platform/

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!

富士通 広報noteについてメディア取材ご希望の方は以下よりご連絡ください。 ご利用環境により、以下ボタンが反応しない場合は、<fj-prir-note@dl.jp.fujitsu.com>をご利用ください。