見出し画像

リングピローへの想い

#私の仕事

今日は、私がせっせと作っているリングピローちゃんのお話をします。

リングピローとは

リングピロー、見たこと、触ったことありますか?
私も10年前に聞いてたら「なにそれ?」ってなってたかもしれません。

リングピローとは・・・
その由来は古代エジプトからきているという説もあるほど歴史あるものです。
昔々、王族の結婚式の際に、豪華な宝玉をあしらった指輪を従事の者が直接触るのは恐れ多いので装飾された枕の上に乗せて渡していた…
というなんとも伝統的でブルジョワな作法が、受け継がれているようです。

今では枕タイプは勿論、
ガラスケースにクッションが入ったタイプ等もはや「ピロー(英語で枕)」ではないカチカチのやつ、籠タイプ、お花や貝殻を使ったもの…などそのバリエーションはたいへん豊富です。
最近のトレンドはガラスケースタイプなんかな?と市場調査していると感じます。
ちなみに結婚式で使った枕タイプのリングピローを、その夫婦の子供のファーストピローとして3日間使用するとその子は幸せになれる…♡というおめでたい言われもあるそうです。

私の初リングピロー

私が初めてリングピローを知ったのは7年前。
結婚が決まった友人が「ウェディングアイテムを作ってほしい」と依頼してきたのがキッカケです。
私のモノ作りは昔から作品を作る時は対象者が決まっていることが多くて、学生のうちはファッションショーやダンスの衣装を作るのが殆どでした。
モデルの癖や姿勢・歩き方、似合う色などその人に合わせた衣装を作ることが私の強みのひとつです。
そんな作り方、モデルさんとの関係性をSNSやブログにUPしていると、
「自分は舞台に出るとかモデルじゃないけど、フジコに大切に思われながら何かを作ってもらいたい!」と言ってくれる人が多くて(感動)
その最たる機会が結婚式になるんだと思います。

話は戻って
当時私は23歳、まだ周りに結婚する友人は少ない時期です。
それどころか結婚式に行ったこともなかった・・・!
そして口をついて出たのが「リングピローて何?」というところで、それがスタート地点でした。
調べれば調べるほど、ゼクシィを見れば見るほど、
・・・・・なんやこれ!!!!!かわいすぎるやろ!!!
幼き頃、絵本で見たお姫様の宝箱やないかい!!!!!
という感想が溢れる溢れる。
「初子の枕として~」の件を意識したので、ビーズとかスパンコールとかの固いものを一切付けない、ペールトーンの色合いのシンプルな刺繍ピローを作りました。

画像1

そんなセンセーショナルなリングピロー初めは無事納品し、その後幸せに暮らしましたとさ。

私のリングピロー考察

そこから数年間、友人たちからの依頼で3つのリングピローを作ってきました。

画像2

↑カラードレスがめちゃくちゃ似合っていた子にそのドレスのイメージで作ったもの。

画像3

↑要望のイメージが両手がモチーフだったのでそのまま作った。

画像4

画像5

画像6

↑大阪で愛を育んだカップルだったので太陽の塔をモチーフにしてみた。

製作するにあたって私はいろんなことを考えました。
既製品では式での馴染みやすさからして、白サテンのものが多いなぁ。
よくある「白サテン」「リボン」「パール」のデザインではないもの求める人もいるんじゃない?
子供の枕にする説より、結婚式終わってからもお家に飾りたいって言うてる人多いぞ。
結婚指輪ともかく婚約指輪って常にしてるわけじゃない人も結構おる。
中の見えないブランドのケースに入れたままタンスの肥やしになるの勿体ないやん。
そもそもリングピローまだまだ認知度低い。
特に男友達から「リングピロー」って聞いたことない。
てかこれでプロポーズとかめちゃめちゃ良いんちゃうん!?
黒×紫の色のやつがあってもええやん!
サイズ変わってもうて付けられない指輪を可愛くディスプレイする為でもええやん!
式せんでもおうちに置いて「…ええやん」って思えるアイテムとなれ!
男×女ではないカップルでも使うもんであれ!
みんなに幸あれ!!
・・・こう思ったのです。

ネルネルテルネからのリングピロー

そして今リリースしているのがカラフルリングピローたち。

ネルネルテルネのminneページ

とりあえず知名度を上げるところからなので(私としてもリングピローとしても)
攻めたスタイルというよりは、初期に感じた「宝石箱や~!」感を大切にデザインしました。
妹と私のハイブリッドデザインです。
プリンセス気質のある妹が色の組み合わせを決め、そこから姉がイメージできた単語を並べて絵にして、妹にもう一度返し感想をふまえ、刺繍に入る
、という方法で作り上げました。

自分だけの宝石箱を見つめてキュンとする「プリンセス気質」は、老若男女を問わずに持ち合わせているというのが私の持論です。
それを形にしてみたのがこのシリーズ。
こだわりとして、
一つ白に見えるスクエア型のも実は黄色みのあるオフホワイトで、今回は既製品と差別化するために「白サテン」は使っていません。
ブランドテーマのひとつである「多様性を認め合う」の象徴として、カラフルであることがポイントです。

どのデザインも必ずぴったりと似合う方がいると信じています。
あなたの自己満足のお手伝いができますように・・・♡


この記事が参加している募集

私の作品紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?