パーソナルトレーナー藤井自伝142

痩せるのは16時間ではなく14時間断食だった

16時間断食ダイエットが流行っている。
オートファジーという機能を空腹時間により誘発させ痩せるのだというが、そもそもオートファジーは普段からも行われており、それをよりたくさん機能させたからといって痩せるような要素は基本的にない。
主に悪くなったタンパク質のリサイクルを体の中で行うという生きていく上では画期的な機能ではあるが、この飽食の時代にわざわざリサイクルをするくらいなら新しい新鮮なタンパク質を摂取したほうが絶対に良いのではないのか?

流行っているのには理由がある。
やり方が16時間の空腹時間を空けたならば、残りの8時間は何を食べても良いのだ。
更にその8時間も時間帯を自由に設定できるというもの。
簡単で取り組みやすく時間以外の制限がないということが選ばれる要因だ。
さらにそれなりに大きな結果も出やすい、と言われている。

しかし16時間断食、上手くいかない人が多い
そもそもダイエット法ではないから当たり前ではあるが、16時間断食の場合、痩せなくなってしまう要因がいくつもあるのだ。
だからこそ、上手くいかないという方には14時間断食をオススメしたい。
そもそも断食は安易なダイエットでありオススメしたくは無いのだが、断食しか選択肢が無いという方には少しでも健康的に痩せやすい方法を選んで欲しいものである。

まず、アメリカで行われた14時間断食の研究では、メタボの方と肥満ぎみの方それぞれで実験が行われたが、どちらも体重減少や体脂肪の減少、ウエストの減少そして、その他健康的な変化が見られた。
ただし、16時間断食とは違うポイントがある。
それが14時間断食で痩せた重要なポイントになるのだ。

まず、食べる時間を朝8時〜20時までの中で10時間を設定する。
要は昼間の活動時間帯に限るということである。
16時間断食では8時間を昼でも夜でもどこでも設定して良いのだから、大きく異なる点なのだ。

次に食べたものを記録する。
これは食事管理アプリを利用してもOK。
自分の食べたものをシンプルに把握しておくためだけのものなので、これにより何かを計算したり制限したりする必要はない。

最後に何を食べてもOK。
食事量や食材など制限はしないこと。
これは16時間断食と一緒だが、食事時間の制限が2時間増えることによって、食事量が増えるのである。
これも大きなポイントだ。

これら3つを守るだけなのだ。
非常に簡単である。
16時間断食で痩せられない要因として大きいのが活動時間帯以外に食事時間を設けてしまうことだ。
体の体内時計のリズムと合わない食事時間にしてしまうと体のパフォーマンスが低下し、消費は少なくなり脂肪は溜め込みやすくなってしまうこともある。
体内リズムに合わせた栄養摂取で健康的に痩せることができるのだ。

そして時間が8時間しか無いことで、食事量自体も減ってしまうことが痩せない要因でもある。
栄養不足、カロリー不足、特にタンパク質が不足しやすく、8時間の中で満足に食べられないと逆に食事量が足りなさすぎて痩せなくなってしまうのだ。

時間を区切ったプチ断食は、食事量を減らすのではなく、食事時間を減らすのである。
何でもかんでも自由にして断食すれば効果が出るとうわけではないのだ。
大事なことは正しく健康的にダイエットをすることなのである。

続く

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