伝わらないのは伝え方に問題がある
みなさん、おはようございます。
ウェルビーイング・ビジョナリーコーチのフジガッキーです!
きょうのテーマは、「伝わらないのは伝え方に問題がある」です。
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経営理念が浸透しない
創業間もない、ある架空の会社社長のお話です。
創業して3年、ようやくお取引先も増え、業績も赤字を脱して最近では順調に黒字を維持できるまでになった。事業拡大に伴い、社員も10名まで拡大してきた。
「おかげさまで資金繰りもあまり心配せずに本業に専念できるようになってきた。このタイミングで、言語化できていなかった『経営理念』や『ビジョン』をしっかり言語化し、社員と共有したい」と社長は言います。
創業社長としてとても大事な、優先順位の高い仕事に、ようやく着手されたといえます。
外部コンサルにも入っていただき、1年がかりでようやく「経営理念」と「ビジョン」を作り上げました。
経営理念「わたしたちはお客さまの笑顔のために存在します!」
ビジョン「幸せファースト、クライアントファーストで地域一番店を目指します」
さっそく社長はこの経営理念とビジョンを社長室に額に入れて飾りました。また、朝礼時に発表しました。
「みなさん、経営理念は◯◯、ビジョンは◯◯です。以上」
半年後、久しぶりに社長から呼ばれたコンサルタントは、社長から開口一番こう告げられます。
「立派な経営理念やビジョンを掲げましたが、半年経ってもなかなか社員には浸透しないんですよ!」
伝え方にこそ、問題がある
社長はコンサルタントにこう切り出して、社員全体の一体感が感じられず、会社の経営理念やビジョンの共有が進まず、目指す地域一番店にはほど遠い状況だと打ち明けました。
みなさんなら、なにが問題だと思われましたでしょうか?
組織におけるビジョンとは、会社やそこに属するチームメンバーが心の底から成し遂げたいと思える未来像やありたい姿といえます。であるならば、
こうしたビジョンをなぜ外部コンサルタントとだけで作り上げたのでしょうか?そこに社員はなぜ加えなかったのでしょうか?
またそこは百歩譲るとしても、社長室に額入りで飾ることになんの意味があるのでしょうか?
3年経って1年間かけて作り上げたビジョンを、策定した経緯やご自身の強い想いも語ることなく、単に朝礼の伝達事項よろしく伝えるだけでなぜよしとしているのでしょうか?
「なぜ社員はビジョンを理解できないのか?」と考える前に、「どうすれば、社長自身もっと理念を社員にわかりやすく、熱く伝えられるのか」をよくよく考えてみる必要があるのだと思います。
他人を変えようとする前に、まず自分が変わりましょう!
いかがだったでしょうか。
10月もはや最終日です。
ことしも残りあと2ヶ月。そろそろ1年の振り返りをしてみたいと思います。
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